●新しいサイト: 『インド発 2008』坂田マルハン美穂のムンバイ&バンガロール二都市生活ブログ
The site will not be updated anymore. Please visit my new site ; India Journal 2008
本サイト、『今しばらくは、インドにて。』は、2005年11月から2007年12月までの約2年間の、インド生活の記録です。2008年からは、『インド発 2008』に場所をかえて記録を続けます。
我が家の神様その一。インドのガネーシャ神。もともとは王子だった。 父親であるシヴァが過って彼の首をはね、代わりにゾウの頭にすげ替えた。
甘い物が大好きで、手にはお菓子を持っている。彼の乗り物は、ネズミ。 足許に、必ず、小さなネズミがいる。 知恵と学問、そして富と繁栄の神。障害を除き成功をもたらす現世利益の神として、 インドでは広く一般に親しまれている。 我が家のガネーシャは、サンダルウッド(白檀)のいい香りがする。
たっぷりのパウダーミルク、少しの小麦粉、バターひとかけ、ベーキングパウダー少々。 それらを、軽めの生クリーム、もしくは牛乳を少しずつ加えながら、捏ねる。 耳朶くらいの堅さまで。そう、白玉だんごを作るときと似た感じで。
油で揚げ、ふんわりこんがりきつね色になったところですくい上げ、 カルダモンやグローブの実を入れた、シロップに浸す。 ポットに入れて、冷蔵庫で寝かせておき、食べたいときに温め直して食べる。
「グラブジャムンは甘すぎるから、日本じゃはやらない。だからメニューにないんです」
去年の夏、パーティーの会場に使った六本木のインド料理店の、インド人店主は言った。 でも、家で作るときは、シロップの砂糖を少なめにすれば大丈夫。 ほどよい甘みと、ミルキーな味わいがとてもやさしい、北インドのデザートの出来上がり。
2001年の夏、結婚式を挙げにニューデリーへ行ったとき、 紅茶の専門店へ行った。 Golden Tips Pure Darjeeling, Golden Orange Pekoe, First Flush Darjeeling, Second Flush Darjeeling.......
電力の供給が不安定で店は停電。 薄暗く、蒸し暑い中、試飲した紅茶のおいしかったこと!
爽やかなダージリンの香りにうれしくなって、 お土産に、自分たちに、たくさん買った。
出会ってまもないころ、 紅茶のことを「イングリッシュ・ティー」と言った私に、 「インディアン・ティー」 と言い直した夫の気持ちがよくわかった。
フォトナム&メイソン、マリアージュ・フレール、 フォション、エディアール……。 どれも、美しい缶で素敵だけれど、中身はどれも、この国のお茶。
ときどき、コリアン・アメリカンが経営する「スーパーHマート」へ出かける。 ここでは日本の食品もたくさん手にはいるのだ。 ビールも、アサヒ、サッポロ、キリン、とそろっている。 インドのビールも売っていたので、 今回はインドの「キングフィッシャー」と 日本の「アサヒ・スーパードライ」をそれぞれ6本ずつ、買った。
日本料理のときには日本のビールを、 インド料理のときにはインドのビールを。
冷蔵庫にこの2種類のビールが入っているのを見ると、 なんだか自然と、気持ちが和む。
夫の父、ロメイシュと、姉のスジャータが、 インドのニューデリーからやってきた。 スーツケースにはたくさんのお土産が詰まっていた。
「これは、インドの家族からの贈り物」
そういって、スジャータが手渡してくれた。 今は亡き、夫と彼女の母親が使っていたという大きなストール。
どっしりとした反物は、まるで日本の着物のよう。 金糸の刺繍がまばゆく、美しく。
わたしたちが結婚してからというもの、 義父と義姉は、 義母の形見のブレスレットやネックレスなどを、 少しずつわたしに、 いや、わたしたち小さな家族に、贈ってくれる。
インドの家族から受け継がれる、記憶の形。