思えば前回は半年前の秋。前々回は1年半前の秋と、秋に訪れることが続いていたマンハッタン。気分もどこかしらおセンチになっていたものだが、やはり季節の力は偉大で、今回はなんだか、晴れ晴れと軽い。
今日も終日快晴だったので、身軽に街を行く。
勝手をよくわかっていて、一人で自由に移動できるこの街は便利。インドじゃいくら勝手がわかっていても、自由に歩き回ったりできず、ちょっとの外出でも車とドライヴァーを使うことになってしまうから。
こうして半年、もしくは一年に一度、二人にとってなじみの場所で、なんらストレスを感じることなく歩き、買い物をし、食事をし、エンターテインメントを楽しむというのは、やはり必要なことなのかもしれないと思う。
自分たちのための、里帰り。
アルヴィンドが所用で出かけている間、わたしはSAKS FIFTH AVENUEへ。今回、ショッピングに積極的なのは、「夏物が売られている」からだ。バンガロールでは冬物は基本的に不要だが、夏物ならば一年中、着られる。
アルヴィンドと合流した後、紀伊國屋書店でしばらく過ごす。重くなりすぎない程度に本を買い求める。主には仕事で参考にする必要のあるインド関連書。小説などは、まとめてインドからでもamazonを通して注文しよと思う。
尤も、小説を読む機会は、本当に減ったけれど。
夜は昨日、閉店していた焼き肉レストランへ再び。アルヴィンド曰く、ステーキよりも焼き肉の方がいいのだとか。同じ牛肉を味わうでも、別々の楽しみ方。焼き肉は、野菜なども付け合わせてたっぷりとれるし、熱々を少しずつ食べられるのがいい。
なにしろ米国のステーキは大きいから、二人でわけても途中で飽きてしまうことがあるのが難。とはいえ、好きだけれど。
映画を見て帰るはずが、二人満腹で眠くなり、一路ホテルへ赴いたのだった。