きょう、ぼくは、父さんと母さんと、ひこうじょうへいった。
ひこうきは、とても大きくて、びっくりした。
きちんとならんでいるたくさんのひこうきは、
鳥みたいだった。いきているみたいだった。
しゅっぱつのじゅんばんがくると、さいしょはゆっくりと、
そしてすこしずつはやくはしりはじめて、
ななめになって、ふわっとうかんだ。
あっというまにとおくにいって、小さくなって、
夕やけぐものなかにはいっていった。
ぼくもいつか、ひこうきにのりたい。
ぼくの村は、空のうえからだと、どんなふうにみえるのだろう。
さて本日。ムンバイ出張へ赴く夫の見送りを兼ねて、新空港へとお出かけした。日曜は渋滞がないので、早く到着するだろうとの予想通り、我が家からちょうど1時間で空港に着いた。
家を出てから15分ほど経過。DEVANAHALLIとあるのが空港のある場所。27km。もしもここが、グローバルスタンダードが定義するところのハイウェイであれば、渋滞なしだと30分もかからない距離である。アウトバーンなら15分で行けそうである。しかしここは、馬車が走ったり、人が横切ったりする独特のハイウェイであり、決してアウトバーンではないので、のんびりと行くのである。
どうやらこの道は、[NH 7]と命名されているようだ。ナショナル・ハイウェイ7。あくまでもインド・スタンダードにおけるハイウェイだ。空港へ続く道への分岐点。真新しい道路を走って行く。[AIRPORT]の下に書かれたほにゃららら〜とした文字は地元カンナダ語。その下はヒンディー語。しかし、ヒンディー語が出て来たのはここだけで、他はたいてい英語とカンナダ語の2種だけであった。
空港の側は、まだ開発が進んでいない広大な土地が広がっている。広い空に、飛行機が飛ぶのが見える。その下には椰子の樹々。なんだか、気持ちのよい風景。
空港ターミナルの手前には、いくつかの大きな建物が並んでいる。ようやく到着したターミナル。将来は増築されるのだろうか、現在は1棟しかなく、国際線と国内線が一緒になっている。手前が出発ロビー、奥が到着ロビー。エントランスホールは搭乗客だけでなく観光客らしき人々もいて、無闇に賑わっている。すでに手狭な印象だ。
エントランスを入ろうとした瞬間、前方に巨大なルイ・ヴィトンのバッグを発見! 先日バンガロール中心地のUBシティにオープンしたルイ・ヴィトンの広告らしい。
観光客にまじって、わたしも記念撮影。
人ごとではなく、わたしもすっかりおのぼりさんである。
ところでインドでは、搭乗客以外、空港ターミナルの中に入場することはできない。
到着ロビーに関しては、入場料を支払って入ることができる。
わたしは内部も見学したかったので、アルヴィンドのEチケットをちょちょっと加工して自分の分も作り(通報しないでね)、アルヴィンドとともに中へ入ったのだった。
準備万端なのであった。
(もちろん、その加工チケットは、入り口を通過するためのものであり、実際には飛行機には乗れません。念のため)
さて、予定よりも早く到着したこともあり、余裕でチェックインカウンターに並んだのだが、なかなか列が進まない。
なぜなら、途中で何度も「システムがダウン」してしまったからだ。
本当は、チェックインなど10分もかからずにできることだから、終わったらお茶でも飲んで解散しようと思っていたのに、結局1時間もかかってしまった。
まあ、新しい空港だし、それくらいのトラブルは起こりえるだろう。飛行機に乗れないわけじゃなし、仕方ないといえば、仕方ない。ぎりぎりとはいえ無事にチェックインできたのだから、概ね問題なかったといえば問題なかったという状況か。
チェックインのあと、2階へ。2階は手前がやはり国内線のセキュリティチェックと出発ゲートで、奥が国際線の出国管理と出発ゲートになっている。
後の、アルヴィンドからの報告によると、フライトは30分ほど遅れたもののつつがなく出発。またゲート周辺にはカフェやアパレル関連のショップ、書店などがあって、かなり快適だったらしい。
ちなみに上の写真左は、セキュリティチェックの列に並ぶアルヴィンド。彼を見送った後、わたしは右の写真の到着ロビーへ赴き、CAFE COFFEE DAYでカフェラテ休憩をした。
CAFE COFFEE DAYは、さすがバンガロール拠点だけあり、ターミナル内に数カ所ある。
ちなみにBARISTAはデリー拠点(TATAグループ)である。
南インドではCAFE COFFEE DAYに押され気味である。
そんなことはさておき、ここなら、今後誰かを迎えに来るときにも、リラックスして待てるというものである。
きれいな書店もあり、なんだかとても、うれしい。
旧空港の待合室は、舞い飛ぶ蚊との闘いだったもの。
座る椅子を確保することさえ、困難だったもの。
かくなる次第で、すっかり長々と過ごしてしまった。
ところで駐車場。ターミナルに近い駐車場は、最初の10分が50ルピー。以降、15分ごとに50ルピーがチャージされるという、インドにしてはありえないほど高い料金であった。
長居をしたため、300ルピーもチャージされてしまった。800円程度か。土木作業員1名の3日間の賃金に相当する。一方、バスターミナルよりも後ろにある広大な駐車場は、1時間50ルピーと納得できる料金であった。
それにしても、まだ整地されていない足場の悪い場所で、何組もの家族連れが和気あいあいと、飛行機が飛来する様子を眺めているのは、なんともいえず、いいものであった。
ところで「ベンガルール」をご存じない方は、この日の記録の後半をご一読ください。