5泊6日のチェンナイ出張を無事に終了し、本日、未踏の地、コルカタに到着。一つの国に在りながら、まるで国境を越えて来たかのような、異質の空気が漂っている。
空港前に停まるタクシーにしても、たとえばムンバイは、旧式の小型フィアット。しかしこの街は、やや大きめのアンバサダー。
英国統治時代の面影が残る古い街であるとも聞いているが、空港までの道のりは、新しい高層ビルディングが続々と建築されていて、新興都市の様子を見せている。
さて、この街での滞在拠点はオベロイ(OBEROI)。旧市街のただ中に位置するコロニアル建築。重厚な白亜の建物だ。
チェンナイのTAJもそうだったが、デスクまわりの使い勝手が非常によく、「机好き」なわたしにとっては、非常にうれしい。
チェックインをすませ、サリーに着替えて、さて今夜は親戚宅へ訪問だ。
義姉スジャータの夫、ラグヴァンの従姉であるモナとその夫のバブジーがコルカタに住んでいるのだ。
二人はわたしたちの結婚式の際、デリーに来てくれて、モナはわたしのサリーを着付けしてくれた。
それ以降も、モナは時折バンガロールに遊びに来ており、これまでにも何度か顔を合わせている。今回、わたしがコルカタを訪れることをスジャータを通して知り、ぜひみなさんで遊びにいらっしゃいと誘ってくれていたのだった。
クライアントの女性2名とともに、彼らの家へ訪れる。
ワインやスナックでもてなされ、あれこれとコルカタの話や家族の話などをしつつ、とても楽しいひとときだ。やはり土地の人にその土地の話を聞くのは、どんな書物を読むよりも、臨場感があって、よくわかる。
「ここはぜひ訪れるべき」とのリストを作ってもらった。時間の都合が付けば、ぜひ訪れたいところばかりだ。
さて、ハイライトはモナのレシピによるコルカタ料理の数々。コルカタと言えばシーフードならぬ「リヴァーフード」。つまり川や湖など淡水魚の料理が有名なのだ。ともかく、コルカタの人々は、魚をよく食べる。
とはいえ、モナ自身はヴェジタリアン。つまりはバブジや息子のラホール(現在は米ボストン在住)のために魚料理を作るのだという。
スジャータやラグヴァンから、モナの手料理のおいしさについて、しばしば聞いていたが、こうしてもてなされるのは初めてのことだ。
現在、睡魔に襲われつつも、しかし今日中にディナーの記録を残しておきたく。
●写真左:ムーング・ダル。おなじみムーング豆の煮込みであるが、今まで食べたことのない味わいがある。調理法を聞いてはみたが、なにが違うのか、よくわからない。おいしい。●写真右:キングフィッシュの身が入ったポテトカツレツ。日本で言うところのコロッケだ。どっしりとヴォリュームたっぷり。
●写真左:淡水ロブスターのカレー。これがたいそう美味。スジャータとラグヴァンの好物らしい。ココナツミルクのフレイヴァーがまろやか。シナモンも少々効いている。 ●写真右:バナナの茎の煮込み。バナナは果実だけでなく、茎の部分も食べられるのだ。繊維が多く、ヘルシーなようである。
これがまた、格別の味わい。
コルカタはマスタードの産地であることは何度か記したが、こんな料理を実際に味わうのは初めてのこと。
風味豊かなソース。
粒マスタードを石臼で挽いて作るのだとか。
このレシピはいつかぜひ、モナに教わりたい。
食べてみたかった料理をたっぷりと準備してくれていたモナに感謝!
食後は、ベンガリスイーツ。コルカタのあるベンガル地方は、甘くてミルキーなスイーツで有名な場所。ベンガリスイーツの本場で、ミシュティ・ドイ(甘いヨーグルト)を食べることができてうれしい。ちなみに甘みはジャガリを使用。
ジャガリとは、サトウキビの砂糖ではなく、ヤシの蜜からできた甘味料だ。
バンガロールのKC DASもいいけれど、本場の味わいは、より濃厚で、気合いが入っている。
いろいろと書きたいことは募るが、もう、眠すぎるので寝る。
明日はコルカタ市街を探検(視察)だ。楽しみだ。