ここ数日の新聞、THE TIMES OF INDIAの記事からいくつか。
タタ・モーターズによる格安超小型自動車、NANO(ナノ)が、ついに近々発売されるようだ。工場用地買収の問題でトラブルが起こり、昨年秋の発売開始予定から遅れていた。2月末に予約受付を開始するらしい。
1ラック(100,000ルピー)、20万円あまりの安価なこの自動車の登場によって、インドの、特に中流層以下の人々の暮らしが、大きく変わるのだろう。
これまでオートバイに家族4人、5人が団子のようになって乗っていたのが、この車を買うことで、安全に移動できるようになるのかもしれない。
その一方で懸念されるのは、すでに飽和状態を超越しているインド都市部の道路交通事情。自分たちも車を購入した矢先に言うのもなんだが、この国の道路や排ガス問題は、この先どうなっていくのだろう。
巨額の粉飾決算でインドのIT業界に嵐を巻き起こしたサティヤム。現在取り調べを受けている元CEOラジュの素顔が、日々、暴露されている。これは昨日の記事。
1000着を超えるスーツ、321足の靴、310本のベルト、63カ国に所有する不動産(家屋)、その他、ブレスレットやチェーン、指輪、時計など、数えきれないほどの高価な装飾品……。
見た目、そんなにファッショナブルだったとは見えなかった彼が、まるで「イメルダ夫人」のような暮らしぶりを送っていたとは、驚きである。
制御不能となった物欲。学ぶべきは、お金の使い方。
お金を儲けることは簡単ではないけれど、うまく使うことはもっと簡単なことではないのかもしれない。
日本のメディアが、首相の揚げ足ばかり取っているから、ついにインドでも、彼の「漢字の間違え騒動」が取り上げられるにいたってしまった。
踏襲(とうしゅう)→ふしゅう→腐臭
頻繁(ひんぱん)→はんざつ→煩雑
未曾有(みぞう)→みぞゆう
彼の「語録」が解説入りで丁寧に説明されている。
確かに、漢字の読み方を間違えるのはいいことではないが、そんなことで大騒ぎするよりも、もっと大切なことがあるのではないか。
母国の首相が笑われているのを見るのは、うら寂しいものである。
米国時代もそうだったけれど、インドでもまた。
日本において、合うサイズの服を見つけるのは簡単ではなかったわたしが、米国でさらに増量した理由のひとつは、食事の量が増えたのはもちろんだが、「合う服が大量にある」ことに油断したためだった。
インド移住を決めた米国在住最後の年、このままインドに流れ込んでは、デブ化の一途をたどるであろうことを懸念し、一念発起してダイエットをした。
日本時代の体重にまでは戻らなかったが、結構減った。
現在は、再び増量して、日本時代よりも3、4キロは重い。無闇に痩せたいとは思わないが、自分の身体が心地よいと思われるくらいの軽さ、つまりはあと5キロほど減量できればヘルシーだと思っている。
のだが、なかなか、努力なしには減らないものである。週に数回のヨガ、ウォーキングなどのエクササイズはそこそこにやっているが、それでは十分ではないようだ。
そんな矢先、目に留まる「減量プログラム」の広告。
10キロ痩せて66キロ。
20キロ痩せて65キロ。
……人種が違う。骨格が違う。惑わされてはならないと思いつつも、自分が、痩せている気がしてくる。