今日もまた、INDUSのレクチャーへ。イヴェントと開催日、開催場所などの詳細が記された冊子を片手に、車に乗り込む。到着したのは、日本領事館にほど近い閑静な高級住宅街。
「ここが個人宅?」
一瞬戸惑うような、大邸宅である。広々としたダイニングテーブルの大きなテーブルには、アンティークなポーセリンとシルヴァーのティーポットなどが用意され、優雅な雰囲気。
いつものように、メンバーの面々と簡単に挨拶を交わし、ほどなくしてレクチャー開始。今日のテーマは「宝飾品」。
女性の身を飾るジュエリーとしての宝飾品にとどまらず、男性(藩主)が身につけるもの、また小物類に施される富の象徴としての豪奢な宝飾品についても、スライドを通して説明を受ける。
ありえないほど巨大なダイヤモンドやルビーやエメラルドなどの貴石がいくつも施されたネックレスやイヤリングなど、その重量感たるや、半端ではない。
身につけるのも体力勝負だなと、最早「きれい」とか「ほしい」とかの域を超えている。
さて、レクチャーの帰路、カラ・ゴーダ地区へ赴く。メンバーのひとりから、アートフェスティヴァルの情報を得たのだ。THE TIMES OF INDIAの主催による年に一度のイヴェント。インド各地からのさまざまな工芸品店が店を出している。
インドではよく目にするところの手漉きの紙製品、手作り石けん、テキスタイル、絵画、陶器など、バラエティ豊かな手工芸品の店が並んでいて、見慣れたはずのものの中にも、新しい発見もあり、楽しいものだ。
奥の方は、非営利団体のブースが並んでいた。貧村の女性支援グループや、身体障害者の支援グループなど、恵まれない環境にある人々に技術を伝授し、商品を作らせて販売する。
インドでは、こういう試みをしている機関は少なくない。以前も記したが、アルヴィンドの亡き祖母が設立し、叔母や従兄弟の妻に引き継がれている慈善団体(←文字をクリック)もそうだ。
上の写真は、ヤシの葉で作られたかご製品。彩り鮮やかでつやつやと美しく、肌触りもよい。デザインを検討すれば、もっとおしゃれな商品に仕上がりそうである。
さて、以下は、本日購入した商品の一部。ラジャスターン地方からの商人のブースで見つけた。ヴィヴィッドな色と、そのデザインがとても印象的で気に入ってしまった布バッグ。
かなりの大きさがあり、たっぷりと収納できる。特に上の商品はまちがとってあり、ショッピングバッグにも好適だ。
ゴミ処理システムが著しく遅れているインド。プラスチックバッグ(ビニル袋)の使用は極力避けたいと思わされる昨今である。
下の写真は、買い物をした商品が入っている袋。これもまた、布製で味わい深い。インドでは、このような布袋や、古新聞で作った紙袋を使用している店も少なくない。いいことだと思う。