本日深夜、ニューヨークへと飛ぶことが、昨日土曜の朝、確定した。ニューヨークに1週間、ベイエリア(西海岸)に1週間、帰りに欧州に数日立ち寄るかも、という未だ曖昧さを残すスケジュールではあるが、ともかくは、決まった。
数日前より、航空券などは仮押さえをしておいたが、夕べは遅くまで、夫は細かな変更などの手続きに追われていた。旅行会社の担当のお姉さんも夜遅くまで対応してくれた。
現地での携帯電話を借りたり、ホテルの予約をしたり、なんやかんやと旅行前の慌ただしさが凝縮された一日であった。
わたしはと言えば、朝は歯医者へ。グローバルスタンダードに最先端な治療をしてくれるドクターである。英国などからわざわざ治療に来る人さえいる。
とはいえ、たとえばわたしがやってもらっているインプラントの治療費はといえば、デリーやバンガロールの2倍もし、確かに先進国よりは若干安いが、さほどのお得感はない、という微妙な位置づけである。
そんなインドにしてはゴージャス感漂う歯医者であるが、ビルディングの中にあるにも関わらず、上の写真がそれである。ハトがお出迎えである。裏寂れ感、満点である。
インドには、「ひょっとしてわたしは、異次元空間に迷い込んだのではなかろうか」と、自らに問いたくなるようなシーンが多すぎる。
そんな話はさておいて、歯医者から戻って、月末締め切りの原稿を前倒しで執筆し、リサーチのレポートをまとめ、各方面にメールを送るなど、多少の慌ただしさを味わったものの、荷造りも早めにすませた。
夕飯に残り物の素材で青椒肉絲と豆の炒め物を作り、日本米を炊いて、おいしくワインなどを飲み、なかなかに余裕である。
更には本日、午後からアーユルヴェーダのマッサージを受けに行くというゆとりさえある。尤も、多忙な夫の荷造りを手伝ったり、あれこれやるべきことはあるが、マッサージはもはや、「なされるべきこと」という状態だ。
精神的に余裕がないときこそ、早め早めに物事を片付け、リラックスして脳内を空白にする時間を持つことが大切なのだ。今よりもより若いころは体力勝負でかっ飛ばせたが、今はそうはいかない。
年を重ねて、経験を積んで、物事を遂行する要領がよくなった分、体力は明らかに落ちている。だからこそ、適度な運動やマッサージ、健康的な食生活が重視されるのである。
今回の米国行き。夫はビジネスほか、いくつかの目的が絡んでいるが、休暇としての時間もとっている。わたし自身は夫にくっついて行くのが目的なので、100%休暇である。
確かに「ドタバタ感」はあるものの、こうして身軽にあちこちへ飛び回ることができ、行きたい場所へすぐにも飛べる境遇であることは、とてもありがたいことだと思う。
それはそうと、ニューヨークでは寿司とステーキにターゲットを絞りたい。前回は夫の要望に応えて「かつ濱」に2度も行ってしまった。あれは食べ過ぎだった。今回はバリエーションも重視したい。
カリフォルニアでは時間に余裕があれば、久しぶりにナパ・ヴァレーでワイナリー巡りをしたいと思う。アルヴィンドが切望しているのだが、これは時間的に難しいだろう。
そもそもその前に、車の運転をうまくできるか心配。腕慣らしにレンタカー会社の周辺をのろのろと走って練習する必要があるだろう。
思い返せば、最後に運転したのは、2年前、ベイエリアで、だった。あれもまた、いい旅だった。
そういえば、あの2年前の旅の直前こそ、すごかった。プチ家作りを驚異的にも1カ月半でやり遂げたのは、この米国行きをはずせなかったからだ。
出発日まで作業が食い込んで、空港へ発つ数時間前、わたしは作業の遅い塗装業者に業を煮やして、自ら刷毛を持って、外柵のペンキ塗りに汗を流していたのだった。西日がまぶしかったなぁ……。
あれから2年。出発日にこうしてブログをしたためたり、マッサージに出かけたりと、わたしも大人になったものだ。
そんなわけで、ルフトハンザ航空にてフランクフルト経由、月曜の午後、ニューヨークに入ります。折をみて、またここにも記録を残します。