3月から4月にかけて、すべての葉を落としていたインド菩提樹の、今では新緑が見事に揃い、瑞々しい葉を見せている。別名、天竺菩提樹。釈迦はこの木の下で、悟りを開いたといわれている。
わが家の庭はL字型になっており、一方はITCテックパークの庭に、一方は、無人の広大なエステートに面している。
その無人の、昔ながらのバンガロー(邸宅)が中央にぽつんとあるばかりの、緑に囲まれた広大な敷地は、いずれは何かが建つのだろうが、今は敷地内の緑がわが家の借景となっていて、ありがたい。
このエステート側には、書斎の窓、主寝室の窓が面している。せり出すインド菩提樹の大きくしなった枝、梢、葉を、こうしてコンピュータの画面に向かいながらにして、目にすることができる。
わが家のヤシの葉の緑、インド菩提樹の葉の緑、それに巻き付き天を目指すブーゲンビリアの濃いピンク、その向こうの青空……。
この木々にはまた、鳥やリスらが集い賑やかだ。インドでは「ピープル・ツリー(人々の木)」とも呼ばれているらしいが、「生き物の木」と呼びたいほどである。
ここしばらく、例年以上に蒸し暑い日々が続いていたが、数日前より雨が降るようになった。雨期の到来が近いようだ。
特に一昨日の暴風雨は激しく、インド菩提樹は恐ろしいほどに激しくしなり、枝が折れて庭に落下するのではないかと冷や冷やさせられるほどだった。
幸い枝はブランコのように、風に大きく揺れるばかりで、折れることはなかったが、たくさんの、小さな梢や葉が庭に飛び散った。翌日、庭師は掃除に手間取っていた。
いつもは妻と二人でやってくる庭師だが、このごろは夏休み中の息子も一緒だ。小さかった彼が、ここ数年のうちに、ぐんぐんと身長が伸びて、風貌はもう、大人のようである。
それはそうと、彼のファッション。たいそう親しみがわくポロシャツ姿だ。それもそのはず。先日、ニューヨークで購入したわたしのポロシャツと、酷似しているのだ。
ほとんどペアルックである。(坂田@メトロポリタン・ミュージアム)
同じブランドで、オレンジ色のポロシャツも購入したのだが、一度それを着用して、ニューヨークのとあるレストランへ入った。
と、一瞬、奇妙な気分に襲われた。というのも、そこで働いているウエイトレスがみな、オレンジ色のポロシャツを着ていたからだ。
お客であるにも関わらず、
「営業時間中に、店内で堂々とまかないを食べている従業員」
のような気分になって、どうにも落ち着かなかった。ありがちなポロシャツというのは、避けるべきかもしれない。
上の写真は、週末の一枚。義姉スジャータに招かれて、彼女たちの家を訪れた。バングラデシュはダッカからの「サリー行商」が来ていたのだ。
大きな荷物を携えて、列車に揺られて遥かバングラデシュから、この地まで。詳しくは、キレイなブログに記しているので、ご覧いただければと思う。こちらの個人ブログは滞りがちだが、あちらは取り敢えず、日々更新している。
インド発、元気なキレイを目指す日々(第二の坂田ブログ)(←Click)
■伝統的な「サリー世界」を旅する一冊
■サリー商人、ダッカからバンガロールへ
■ほくほくと、豆が主役のサラダなど
■小龍包、台湾、初めての海外取材
■真珠とダイヤモンドとインド
■マルハン家の情熱をお裾分けするお茶会