今日のランチは、北インドのスナックや軽食が味わえるKhushboo'sという店へ。数カ月前にオープンしたばかりのこの店、義姉スジャータによると、「チャートやゴルガッパがおいしかった」とのこと。夫と「行こうね」と言いながら、タイミングを逸し続けていたのだった。
今日はしかし、夫ではなく「ローカル食でもOK」な友人を誘って訪れた。1階はスウィーツやサモサなどのスナックの販売カウンターがあるほか、立食用のテーブルもある。
わたしたちは2階のダイニングで食事をすることにした。ドアを開けるや、その「イタリアンレストラン?」的な、モダンなムードに驚く。軽食店には不似合い過ぎるムードある店内だ。
このロケーションで、この値段で、果たしてこの店は利益を上げられるのだろうか。早くも存続が心配だ。
と呼びたくなるような不思議な液体。
理科の実験のようでもある。
もちろん、飲み物である。
本来は二つのうちどちらかを選ぶのだが、「どんな味?」「何が入ってるの?」と、事細かに尋ねるわたしに、ウエイターも業を煮やしたのか、「飲んでみろ」とばかりに両方くれたのだった。
緑色の液体は、Jal-Jeera(ジャル・ジーラ)と呼ばれるもの。
ヒンディー語でJalは水、Jeeraはキュミン(クミン)のこと。
ミントやコリアンダーの葉、レモンの絞り汁、少量の塩、砂糖などが入った、夏にお勧めのヘルシードリンクである。
一方の黄色い方は、バターミルクにサフランだかターメリックだかと砂糖が入り、更にローズウォーター的香水風味がほのかに漂う飲み物だ。
おいしいのか、まずいのか、まあまあなのか、判断に窮する味である。
さて、上の写真は注文した料理の一部である。説明なしには、「なにこれ?」というような食べ物&飲み物の数々。
上の穴があいたたこ焼きのようなものはゴルガッパ。中には茹でたジャガイモなどが詰め込まれており、そこに緑、もしくは茶色い液体(スパイス水)を流し込んで、ひとくちで食べる。
ひとくちで食べなければ、汁がこぼれるからだ。
北インドが本場だが、南インドはここバンガロールでも、あちこちで露店を見かける。露店で、ゴルガッパを椀子そばのごとく、次々に口にする人たちの姿を見かけるというものだ。
さて、この店のゴルガッパ。露店ものは「水が心配」なので避けていたが、ここのは問題ないだろうと踏んで注文したところ、美味! スナックも香ばしく、具もほどよい味わいで、爽やかだ。
次いで、皿に盛られているのはチャート。デリー来訪時には必ず食するスナックだが、この店のチャートは、デリーに勝るとも劣らぬおいしさ!
揚げスナックの上に、豆やらヨーグルトやらチャトゥネやらザクロの実やら、ベビースターラーメン風やらが、あれこれと載った甘酸っぱい不思議スナックである。
ちなみにわたしのお気に入りは、デリーのサウスエクステンションにあるこの店のチャート(←Click!)だ。ショウガの風味が爽やかだった。しかしこれも5年前。今では味が変わっているかもしれない。
デリーでは、そもそもスンダナガールマーケットにあるSWEETS CORNERのチャートがマルハン家の御用達であった。2003年に訪れたときは、とてもおいしかった(←Click!)のだが、その後、味が著しく落ちており、以来訪れていない。
それにしても、アルヴィンドは7年前も今も、あまりかわっていない。
ところで、わたしがここで「おいしい!」と書いているこれら料理であるが、日本人であるあなたさまのお口に合うかどうかは未知数である。あくまでもわたしの嗜好であるので念のため。
ところで今日は、「市場調査」の名のもとに、あちこちのファッションブティックを巡った。友人と待ち合わせるまえに、Vittal Mallya RoadにあるEmbassy Classic内のブティック数カ所へ。
インドデザイナーズブランドが、あれこれとセールであった。見ただけであったが、かなりお買い得な商品も散見された。
Abraham & Thakoreや、Tulsiの製品はシルクの質もよく、インド以外の国でも問題なく着られるものが多い。セールは今月いっぱいなので、また改めて足を運ぼうと思う。
その他、友人と待ち合わせたCINNAMONでもウインドーショッピング。数年前に比べると、何もかもがお高くなっており、「インド=リーズナブルに個性的なお洒落服」という図式が成り立たなくなってきた。
ランチのあとは、友人が未踏の地だというので、SAFINA PLAZAへ。ここは超ローカルなモールだが、昔ながらのサリーやテキスタイル店に「掘り出し物」があり、侮れないのだ。
今日も、すばらしいバナラシ・シルクのサリーを見つけた。2万ルピー以上の上質なサリーが、窓辺にカーテンのようにかけられていて、色落ちを心配してしまう我は庶民である。
それから、SAFINA PLAZAの隣、知らなければ絶対に訪れることはないと断言できるようなロケーションにあるブティック群に案内する。
名前は、忘れた。
インテリア雑貨やインド服のほか、欧米ブランドのファクトリーアウトレット商品も紛れていたりして、よくわからないがしかし、ここも「掘り出し物が見つかる」不思議空間なのだ。
と、ブティック群の前で、例のヒョウ柄バイクを発見! Cool! なのかどうかはわからんが、ともあれ、興味をそそられるではないか。幸いポリスは不在。堂々と近寄って写真撮影である。
なお、このバイクに関しては、先日記した。(←Click!)
その後は、移住当初暮らしていたカニンガムロードにあるThe Hatworks Bouleverdへ。
古いバンガロー(邸宅)を改装して立てられたこのブティック群。
わたしが移住したころにできたばかりで、当初とは店舗構成が大幅に変わったところが興味深い。
レストランだけは変わらずだが、ファッションブティックは刷新された。
アートギャラリーなども入っている。
とても個性的ですてきなテキスタイルショップもあって、改めてキレイなブログにでも個別にとり上げたいところであるがきりがない。
その後、本日、本来の目的地であった未踏のブティック群、Keya Lifestle Boutiqueへ。
新聞記事で見つけて興味を持ち訪れたのだが、ここもまたインド伝統の素材を使った衣類と、ウエスタンファッションとが入り交じって在り、なかなかに楽しめる空間であった。
ちなみに友人は、数着の服を見つけて購入していたが、わたしは着る服着る服、小さい。サイズが入らん。
インドで入らんとはどういうことか。と思うが、ここはテイラー文化。若者向けは比較的スリムなサイズが豊富であるが、年配→肥満系な人々は、テイラーで仕立ててもらうのが一般なのだ。
結局、買い物こそしなかった(できなかった)が、今日はバンガロールのファッション事情を垣間みる充実した一日であった。
インド発、元気なキレイを目指す日々(第二の坂田ブログ)(←Click)