インド市場を知る上で重要な社会構造の定義と実態が、このごろはもう、どの資料を見ても「どこまで本当なのだろう?」と思えるほどに、よくわからない。
超富裕層>富裕層>中間層上位>中間層>中間層下位>低所得者層>貧困層……
どのあたりの人たちが、どのくらい収入で、どれほどの購買力を持つのか。大雑把に想像はできても、現実は都市、地方、農村によって大きく異なるのは目に見えている。
そもそも、センサスの結果はさておき、世帯収入を厳密に知ることなど不可能なわけで、どこまでも「想像力による数字」がつきまとうに違いない。
記事の中では中間層の収入を、もちろん資料を参考にしつつ、しかし「数十万円〜数百万円」と激しく大ざっぱに定義して、中間層下位から上位を表現したが、その「数十万円」が微妙。
たとえば我が家のメイド、プレシラの家は、夫婦の収入が月に3万円として年間40万円弱。文中では彼らを「低所得者層」と表現したが、中間層下位に実は含まれるのだろうか。
彼らの生活ぶりはどうみても困窮しているのだが、しかし服装、購入している日用品、さほど切羽詰まっているようにも見えない。
一家7人で暮らしているにもかかわらず、それなりにそれなりだ。
暮らしを通しての「皮膚感覚」を知ることこそが重要だとしか思えないインド市場。条件が異なる、できるだけ多くの家族を調査する、というところが決め手のような気がする。
この国では、「一を知って十を知る」など不可能。ともかく数!
……と、なんだか自分の記事の数字の曖昧な部分、に対する言い訳のようなことを書いてしまったが。ともあれ以下の記事、写真をクリックすれば拡大写真が現れますので、どうぞお読みください。
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