★月下美人速報★
今週末に開花するだろうと見込んでいましたが、大きく読みを間違えていたようです。来週半ばになりそうな気配。というわけで、鑑賞会ご希望の友人知人各位。取り急ぎ、ご報告まで。
と、思ったあなた。小さく仏像ブームな坂田を、寛大な心で見守っていただきたい。
というわけで、またしても、仏像の写真である。仏像にこれほどまでも心奪われるとは、(わたしも、歳?)などと思う午後。ま、それはそれとしてだ。
数日前、近所のナーサリーで購入した菊花の鉢植えを配したところ、和風ムード満点!
たいそう、お似合いである。
菊などの花は、日本では仏事用の印象を受けるが、もちろん他国ではそんなイメージはない。はずだ。
かつて東京に住んでいた頃、米国人の男友達が訪ねてきたときのことを思い出す。彼の手には、小さな花束。
「いろんな色のきれいな花束が売ってたから、これにしたんだ」
紫色のアヤメ、白や黄色のキク……。確かに、いろんな色。しかしそれは、紛れもなく「お仏壇用」の花だった。
一瞬、躊躇したが、将来もしばらく日本に住み続けるであろう彼の今後を思い、正直に告げた。
彼の驚き、恥ずかしがる様子が何とも気の毒だった。花屋も一言、教えてやれよ、と言う話だ。外国人が仏壇用の花を買うなんて、そうそうあることじゃなかろうに。
さて、華やかな菊の花で思い出すのは、ワシントンD.C.在住時代。
ハロウィーンやサンクスギヴィングデーなどを控えた秋の訪れを告げるのは、オレンジ色のカボチャや菊花の鉢植えだ。
過去の記録を見たところ、懐かしい秋の風景が次々に。ちょっとここで6、7年前に時を遡ってみよう。
こうして見ると、なんとまあ、D.C.のご近所の、ワンダルフルだったこと。やれやれ。
回想はこの辺にして、本日、のどかな日曜日の断片を。
単に白湯を飲むこともあれば、こうして庭のハーブを浮かべることもある。
本日は2種類。一つはトゥルシ (Tulsi)と呼ばれる聖バジル。詳しくは、以下の記事を参照されたし。
■ハーブの女王、聖なるバジル(←Click!)
そしてもう一つはレモンミント。その名の通り、爽やかなレモンの芳香を持つ。
これらの葉を摘むのは、いつからか、夫の仕事である。
家事の一切合切から遠く離れたところで生きる夫にとって、これはまた、特筆すべき作業である。
現在のバンガロールは一年でもっとも暑い時期ではあるが、緑豊かな場所は風が抜けて涼しい。木陰の心地よさは格別で、本日の夫は、蚊が出る日暮れどきまで、庭で過ごしていた。
わたしは、庭を眺めるダイニングルームのテーブルにラップトップを運び込んで、緑を傍らに感じながら、時に蝶や鳥の飛来を歓迎しながら、時を過ごす。
本当は、植え替えたての芝生に寝転びたいところ。しかし昨日、庭師から、しっかり根付いて新芽が出そろうまでは歩いてはならぬと言われたので、我慢だ。
ナーサリーの人からも、「1カ月は踏んではいけない」と言われていたのだが、2週間も過ぎたころには「ま、いいやろ」と歩いていた。
いかんやったらしい。
午後のティータイム。ここ数日、マンゴータルトなどの菓子類を食べ過ぎていたので、控えめにチョコレートを一粒。いただきもののモロゾフのチョコレート。繊細なお味が幸せ。
ところで、モロゾフとは? が気になって調べたところ、その歴史はロシア革命に遡ることを知り、驚く。
ヴァレンティン・フョードロヴィチ・モロゾフの運命がまた、数奇なこと極まりなく。
ところで本日のタイトルにある「弁迦縷瑠の円坂寺」。勘の良い方は、お読みいただけよう。
そう、「ベンガルールのマルハン寺」である。ついには自分ちを寺呼ばわりする我を許したまえ。今まではマルハンを「丸半」などと書いてきたが、いかにも安っぽい。
円坂。
自分で思いついておきながら言うのもなんだが、これはまた、ワンダフルな当て字である。
ちなみに「ベンガルールって、なに?」と思われる方もいらっしゃろう。
2005年12月、カルナータカ州政府はバンガロールの名を、現地カンナダ語による名称であるところの「ベンガルール(Bengalūru)」に改名する方針を示した。
新しい名は2006年11月に発効したため、空港名もベンガルール国際空港、情報誌TimeOutの名称も"TimeOut Bengaluru"、ハードロックカフェも "Hard Rock Cafe Bengaluru" と、随所でベンガルール化が進んだ。
しかし、この街をして「ベンガルール」と呼ぶ人に、いまだかつて、出会ったことはない。
というのも、インド内務省からの許可が遅れているため、いまだ正式に改名するには至っていないのだ。カルナータカ州政府は、しばしば無駄なことをやってくれるのだが、これがその一例であろう。
実に紛らわしい。
にもかかわらず、何故に弁迦縷瑠? それはひとえに、仏教風味漂うきれいな当て字が閃いたから、というだけのことである。
ところで、右上の写真。その先に仏像があるというだけで、プチ遊歩道がたちまち、「お百度を踏むのに最適」に見えてくるから不思議である。
まあ、自分ちの庭に仏像を置く人も珍しかろうが、お百度を踏もうと言う人も珍しいかもしれん。
我がことながら、味わい深い人生だ。
さて、この奇妙な風情の植物。なんだと思われようか。1年以上、このブログをご覧の方は、ご記憶かもしれない。そう。月下美人の蕾だ。
数年前、義姉スジャータからもらった数枚の葉を、植木鉢にぶすぶすと挿しておいたら、いつしか葉から芽が出て、そこから葉や茎が伸びて、葉から花の芽が出て、昨年初めて、3輪の花を見せてくれたのだった。
今年は蕾が6つ。全て開花するかわからないが、ともあれ、いくつかの花を見られるのは間違いないだろう。
年に数回咲くこともあるというが、我が家の場合、1年前、新月の数日後に一度咲いたきりだった。奇しくも、福岡市植物園の月下美人が開花したのと同じ日で、鑑賞会があった旨、母から教えてもらった。
去年は、いつ咲くのかタイミングがわからず、ある小雨の降る夜、ふと庭を見たら、大輪の、それはそれは麗しい花が咲いていて、びっくりしたのだ。
今年は、現在の蕾の大きさと新月のタイミングから予測するに、今週の金曜、土曜、日曜あたりに開花するとみている。
夫と二人だけで眺めるには、あまりにも、もったいないほどの花である。
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そんなわけで、今年は福岡市植物園に倣って、月下美人鑑賞会@円坂寺、いやマルハン家を開催したいと思う。
■ベンガルール、いやバンガロールにお住まいの友人・知人各位。
もしもご興味があれば、どうぞご連絡ください。ただし、開花するかどうかは、その日の夕刻あたりにならないとわからないと思うので、わかった時点でSMSをお送りします。
開花は多分、夕刻7時くらいからで、去年の場合、10時過ぎまで咲いていました。8時か9時ごろがピークかと。
詳しくは、メールでお知らせしますので、ご興味のある方、どうぞメールでご連絡ください。