今日も敢えて、『裏ブログ』の話題をここに。というのも、このところ日本人の方々にお会いする機会が多く、「インドでは、おいしい食べ物を調達するのが難しい」という声を、少なからず耳にしたからだ。
そら、飽食とも呼べるほどに、世界中のさまざまな食材が手に入り、世界各国の料理が日替わりで、いや食事替わりで楽しめる日本に比してインドの食生活。そのヴァラエティは決して豊かとはいえまい。
とはいえ、毎食毎食違う物を、あれこれと食べるのは世界広しといえども、日本ほか数カ国くらいしかないはずだ。
だが、健康面や味わいを考えれば、ややこしくヴァラエティ豊かにする必要はない。基本、米や小麦粉などの主食と、数種類の野菜があれば、健康でいられる。
わたしはヴェジタリアンではないので、肉や魚介類も口にするけれど。
現在構築中のmuseindia.infoにおいて、食の情報もまた、きちんと整理しようと思いつつ、情報量が多すぎてまだ手つかずのまま。
取り敢えず、ここ1週間の夕食の写真、ピックアップしてご紹介。
まずはいきなりゴージャスに、Tボーンステーキ。バンガロールでも、牛肉を口にすることはできる。これは下記の店で購入した。
が、リストにある大半が「売り切れ」なので、電話などで確認して訪れる必要がある。
普段は、移住直後からBAMBURIESという精肉店を使っている。これまでも何度か紹介して来た店だ。
このTボーンは、室温でしっかり解凍した後、表面の水分を拭き取り、焼く直前に塩胡椒。強火で熱したマニプール産の石鍋フライパンに入れる。油はあらかじめ敷いておく。
フライパンが小さいので、若干窮屈だが、厚みがあって熱伝導がよい鍋なので、初めてステーキ肉を焼いてみた次第。
片面がこんがり焦げたらひっくり返して弱火。熱が残るので、軽く焼け目がついたら火を止めて余熱で焼く感じ。
上の写真のように、ガーリックオイル(ガーリック、目を離した好きに、ちょっと焦げた)、やバターを載せてもいい。
好みによって和風ソースにしても、マッシュルームやタマネギのクリーミーソースにしてもよい。
日本の柔らかな肉を好む人には口に合わないかもしれぬが、少なくともアメリカンなステーキが好みの人にはいいはずだ。フィレンツェのステーキも、こんな感じだった気がする。
これをまな板に急いで載せて、ささっと包丁で適当な大きさに切ったあと、再びフライパンに戻して供する。
付け合わせは、オーヴンでホイルや気にしていたポテトやニンジン、玉ねぎなど。
これに、軽くソテーしておいたインゲンを添えた。
インドの野菜は、毎度、書いているが火の通りが遅いので、加熱に時間がかかるものの、しかし風味豊かに濃厚な味わいがしてよい。
ちなみにこのTボーンステーキ。2人で1枚で十分。
当たり前か。
270グラムで1枚276ルピー。500円ちょっと。
骨の部分が多いとはいえ、十分に食べごたえがある。
これは、週末ランチのサンドイッチ。お気に入りのバゲットをまとめ買いして冷凍しておいて、活用。UBシティにあるCAFE NOIRで調達。
ベーコンはBAMBURIESものがかなり美味。そのほか、キュウリ、トマトのスライス、それに卵を入れた。味付けはキューピーマヨネーズとマイユの粒マスタード。これらはニューヨークで調達。
たまにはインド料理も、ということで、これは定番のチキンカレー。丸ごとチキンを捌いて、各部位織り交ぜて煮込む。骨からだしが出て、グレーヴィーも濃厚な味わい。
これはやはりBAMBURIES調達の豚肉(塊肉)を使用。皮までついていてコラーゲンたっぷりムード。脂肪分が多すぎるので、適宜、取り除きつつ。
これは薄くスライスして味噌、白ワイン、醤油、ジャガリ(砂糖)などでマリネした。味噌がなくても、リンゴのすりおろしやしょうが、醤油だけでもかなり美味にできる。
それをナスとともに焼く。ナスの種が飛び散って見た目、いまいち汚いが、これも美味。ピリ辛が好きな人は鷹の爪など入れると最高だろう。
我が家は夫が辛みが苦手なので、トウガラシ系は一切入れないが。
これは、かつてスイスに行ったときに買って来ていたリゾット用の米が冷凍庫に眠っているのを発掘。石鍋でイタリアンなリゾットに。
バターと白ワインなどが決め手。本当はチーズも欲しかったが、適当なものがなかったので、まあそれはそれ。
この場合、ありがちなマッシュルームしかなかったが、乾燥マッシュルームをあれこれと買って来ておけばよかったとちょっと後悔。
仕方がないので、ニューヨークのアッパーウエストサイドにあるZABERSで、なぜか夫が買い求めたサンドライド・トマトを入れる。
サンドライド・トマト。インドはトマトが安くて豊富だから、自分で作れるに違いないのだが、作ったことはない。
以上、今週は魚を調達しておらず、肉に偏ったものの、日々それなりに、美味である。
これらのメインには、かならずホウレンソウやインゲン、ベビーコーン、白菜、ナス、チンゲンサイ、ズッキーニ、トマトなど、インドでたやすく手に入り、調理しやすい野菜をたっぷりと添える。
99%、インド調達の食材で料理をしているが、なんとかなるものである。今後、museindia.infoのサイトで、料理関係の情報も、徐々に掲載していく予定だ。
また、マンゴー祭りへ行ってしまい、また、買ってしまった。あまりのおいしさ、安さに、買わずにはいられないのだ。これだけで1000円ちょっとだもの。
食べきれないものは、ジュースにして冷凍保存。後日、ムースやラッシーに使用する。
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