気がつけば8月。近所のモスク通りの飲食店が、妙に活気づいていると思ったら、イスラム教のラマダン/ラマザン(断食節)が始まっていた。
この先、1カ月。イスラム教徒の人たちは、日中の食事を絶つ。そのかわり、日暮れとともに夜間「食べ溜める」ことから、モスク界隈の飲食店は大盛況となるのだ。
これから年末にかけて、それぞれの宗教による、インドのお祭りシーズンがやってくる。
ところで上の写真。昨日ふらりと訪れたローカルなショッピングモール、SAFINA PLAZAの工芸品フェアで見かけた真鍮の像。象の頭を持つガネイシャ神が、ガンディーを装っているの図。
そのユニークさに、つい欲しくなったが、衝動買いは控えた。
が、今こうしてみると、何とも味わい深い。買うべきだったか。
メガネの感じといい、坊主頭の光具合といい、揃えた両足に本を載せている感じといい、かわいいかも……。
今日は、ウッタルプラデッシュ州からのガラス工芸が目に留まった。
こういうフェアではよく見る工芸品だが、今日はしみじみと、そのワークの巧みさに、見入ったのだった。
ちまちまとした飾り物。
遠い昔は好きだったが、このごろは、ほとんど買い求めることはない。
我が母をして、マルハン家は「装飾物が少ない」とのことだったが、ごちゃごちゃするのがいやなのだ。
と言いながら、今日は珍しく、キングフィッシャーの細工を購入したのだった。
そのほかにも、よくよく見ると味わい深い商品がある。
その味わいをぶち壊すような細工が施されたものもある。たとえば下の写真のガネイシャ像。裏側に小さな電球が仕掛けられていて、青やら赤やらに点滅するのである。
インドの神様。花やら電飾やらで飾られてこその神様。わかっちゃいるけど、妙に「安っぽい感じ」に見えてしまう。が、それがインド的なのだ。
インド移住前。ゴアを訪れた際、キリスト教会で、マリア像の背後にピカピカと、派手な電飾の後光がさしているのを見たときは、不謹慎ながら笑ったものだ。
今となっては、そのセンスに慣れた。
【バンガロール在住の方にお知らせ】
8月5日(金)より14日(日)まで、パレスグラウンドにてDASTKAR NATURE BAZAARが開催される。バンガロールで開催される工芸品店の中でも、このバザールはクオリティが高く、お勧め。
■ネイチャー・バザールでインド各地の工芸品を。 (←Click!)
こちらは、今年の開催情報。クリックすると大きな画像があらわれるので、ご覧いただければと思う。
このラルフローレンのポロシャツは、昨日、SANCTUARYで購入。このブティック群。本物か偽物か、今ひとつわからんアウトレット品が、格安で販売されているのだ。
わたしは大半が「本物の傷物(きずもの)商品アウトレット」と見ているが、もしも偽物だったとしても、これほど精巧に作られていれば、着用する上ではまったく問題ない。
自分に1枚、夫に2枚購入。定価がUS$98のところ、1000円〜2000円。着心地も見た目も悪くない。ニューヨークに行くたびに、1、2枚買ってしまうポロシャツだが、今後はもう、ここで間に合う気がする。
■ SANCTUARYの情報は、museindia.infoに掲載している。
この商品は、最近オープンしたオーガニック食品を扱うスーパーマーケット、BROWN TREEで購入したもの。
買って来た商品の写真を撮ろう撮ろうと思いつつ忘れていて、すでにスナックなどを食べ尽くしたのだが、それらがとてもおいしかったので、紹介する次第。
「ビールのおつまみに好適!」なインドのスナックは少なくないが、スパイシーすぎるものが多いのが難。しかしこの店のそれらは、比較的繊細な味で、素材(豆の粉など)の風味が生きたおいしさだったのだ。
写真の左側にある、ピーナッツやゴマ入りの板状キャンディもかなりいける。
チェンナイ発のこの店。MGロードにほど近いチャーチ・ストリート沿い、K.C. DASの隣。詳細は、下記のホームページを参照されたい。
■ BROWN TREE (←Click!)
この素朴なパン。先日、夫が、仕事帰りに購入して来たもの。夫が率先して買い物をする、ということは、ほとんどない我が家。インドに来てからは、尚更拍車がかかった。
敢えて言えば、「マンゴーシーズンにマンゴーを買って帰宅する」といったところか。
その彼が、同僚から噂を聞いたとのことで、近所のモスクロードにある老舗ベーカリーから購入して来たのがこのパン。創業百年を超える人気店らしい。
食べてみたところ、固いパン、柔らかいパン、どちらも素朴で、かなりいける。
「Albert Bakeryっていうんだよ。アンソニー(ドライヴァー)が場所を知ってるから、今度からここで買えば?」
とマイハニー。パン工場(キッチン)の見学もさせてもらいたいくらいだ。この界隈に引っ越して4年以上たつが、まだまだ知らない穴場がたくさんある。
今後、ローカル・ショップの開拓も、積極的に行いたいものである。
夫といえば、先週の日曜。Yahoo!のイノヴェーション・カンファレンスに、パネルとして招かれていた。何かを語ってきて、帰宅後。
「ミホ〜、お土産!」
と言って、披露してくれたのがこれだ。
ノート。袋。ペン。これらはわかる。しかし、この砂時計は、なんなのだ? しかも二つも。確認していないが、多分1分用と3分用。
技術革新を目指すカンファレンスで、砂時計。
何か意味があるのだろうか。意味もなく、「なんとなく」だとしたら、それはそれで、よくわからない。
明日の朝は、RKBラジオ『中西一清のスタミナラジオ』の「アジアの街角」のコーナーで、「汚職天国(地獄)インド」を語ります。
FM熊本の『グローバルビート』でのレポートは、すでに4年目に突入。
途中から番組がかわり、月2回が月1回になったものの、インドを伝え続けている。
RKBラジオは2、3カ月に1度の割合で、やはり数年前より継続。
昨年の春ごろ、中西さんが脳梗塞になり、しばらくお休みされていたが、すでに元気に復活され、本当によかった。