[Kingham, Cotswolds 01] ロンドンを離れ、自然美あふれる田園風景の中へ
We have arrived the wonderful country side just 1 hour 45 minuets train ride from the Paddington Railway Station in London. It’s a beautiful Sunday!
ロンドンのパディントン駅から、列車で1時間45分。コッツウォルズ地方のキンガムに到着。コッツウォルズを訪れるのは3度目だが、この村は初めて。
夫の入念なリサーチにより選ばれたガストロ・インにチェックイン。バラの香りが漂う界隈を散策するだけで、すでに幸せ。
[Kingham, Cotswolds 02] The Wild Rabbit。料理がおいしいすてきな宿
We shared the topical English cuisine for lunch. Juicy and flavourful meat, fresh organic vegetables. Crispy Yorkshire pudding. Wonderful!
料理がメインの宿につき、ここでの食事は外せない。夜のことを考えて、ランチはサラダとメインをシェア。
英国の伝統的な料理、ローストビーフにヨークシャープディング、近くの農園で収穫されたオーガニックの野菜が、本当においしい。
客室はコンパクトながらも雰囲気がよく機能的で、とてもよく考えられたレイアウト。非常に居心地がいい。
20年前、10年前にはなかったタイプのこうした宿が、田舎町にポツンとあるのが味わい深い。
[Kingham, Cotswolds 04] 何年ぶりかに乗る自転車。最高。
Fantastic ride!
緑の匂いがする風を切って、自転車を走らせる。
どこまでも、ぐんぐんと、漕いで行けるような気がする。
愛すべき映画の一つ、ジム・ジャームッシュ監督の『Down by Law』のラストシーンを彷彿とさせる分岐点。
わたしは夫と同じ道を選んだけれど。当たり前だけれど。
馬がいて、羊がいる。
最後に自転車を漕いだのは、何年前だったろう。
歩道に寝そべる人懐っこい猫に心奪われる。
絵に描いたようなバス停に見惚れる。
花々は咲き乱れ、緑が萌えるころ。いい時期に訪れた。
最高。
[Kingham, Cotswolds 05] おいしいワインにおいしい料理。幸せなディナー
The dinner was remarkable!
"At The Wild Rabbit we support British farmers and artisan producers and our menu reflects this. Our award winning kitchen uses the finest seasonal ingredients to create dishes that celebrate traditional British cooking with a contemporary twist.”
コッツウォルズのあたりは、水のおいしさでも知られる。
ホテルにチェックインした直後、顔を洗って、口を漱いだとき、その水のおいしさに、思わずごくりと飲んだ。一瞬、インドを思い出して「しまった!」と思ったが、ここの水は飲んでも大丈夫。
水が清らかな場所には、良質の農作物が育つ。
近郊農家で育てられたオーガニックの野菜や、地元の肉、魚介類を用いた料理を供するこのレストラン。ランチのおいしさに、ディナーを心待ちにしていたが、期待通りの料理だった。伝統的な英国の料理を現代的にアレンジしての料理の数々が準備されている。
思えば昔は、「英国料理はおいしくない」というのが、ステロタイプだった。今でもそうなのかもしれないが。確かに1995年、3カ月の語学留学で英国を訪れたときに、あまり料理がおいしかったという記憶がない。フィッシュ&チップスにしても、ヨークシャープディングにしても、添えられた、茹でられすぎた野菜にしても。
経済的な余裕がなく、おいしい料理を食べられる店に行けなかったというのも一因だが、その約10年後の2005年に夫と旅をしたときには、おいしい料理に出合うことが多かった。
去年、そして今年と、確かに選んでいる店がよかったということもあるが、英国の外食事情は格段に向上しているような印象を受ける。
普段は頼まないロゼを、しかし英国ではよく見かけるので頼んでみた。ワインリストを開けば、すべてオーガニックワインという徹底ぶり。フランス産のこのロゼも、ほの甘く、軽やかな風味がとてもいい。
ディナーはメインを一皿ずつ。バス(スズキ目の淡水魚)のグリル、そしてラムチョップのグリル。そして付け合わせにニンジンのグリル。結局は、二人ともどちらも食べたくて、味見をする。肉も魚も野菜も、素材の力がほとばしっている。
ラムチョップの独特の風味が、肉汁と相まって得も言われぬ旨味となっている。魚はこんがりと焼かれた皮が、抜群のトッピングとなって、柔らかくも歯ごたえのある白身魚を引き立てる。
デザートまで食べてしまうと、お腹いっぱいになりすぎるので我慢。
食後、オープンキッチンのシェフに感謝を告げつつ、おいしかった素材のことなど尋ねたら、マッシュルームの調理法などを簡単に教えてくれた。このマッシュルーム、本当においしかったのだ。
満たされた気分で外に出れば、10時近いというのに薄暮。1日が長い。