本日、デリー市街を巡る。1年ほど前にオープンしていた、インドで最もラグジュリアスなショッピングモールである「DLFエンポリオ」を訪れる機会がなかったので、今回初めて、足を運んだ。
まだ開発が進んでいない南デリーのがらんとしたエリアに、数棟の巨大な建物が並ぶコンプレックス。建築中の建物も見られる。
エンポリオを訪れる前に、隣接するカジュアルなモール「DLFプロムナード」に立ち寄った。ちなみにDLFとは、インドの不動産会社大手である。
シナボン(Cinnabon)だ。
米国のハイウェイ沿いのドライヴインに入ると、必ずといっていいほどこのシナボンがあり、強烈な香りを放っていたものだ。
クリームたっぷりのシナボン。シナボンのセールスマネージャーですら、「身体に悪い」と言い切っていたシナボン。
その猛烈な砂糖たっぷりクリームぶりに怖れをなし、米国でも口にしたことはなかったのだが、しかし店員が味見を促してくれる。
お言葉に甘えて一切れ味見をする。と、なかなかに、おいしい! が、買うことはなく、通過。
あちこちをうろうろと見学したあと、ランチにしようとレストランのあるエリアへ。と、目に飛び込んで来たIZAKAYAの文字。おおう、そうだ、ここに新しくできた日本料理店があったのだ。
店の人に勧められるがまま、トンカツ定食を注文。
久々のトンカツだ。
トンカツは分厚すぎず、わたしにとっては好みの厚さでなかなかに美味。
ちなみにインドで「なかなかに美味」などという日本料理を食べられるということは、すばらしいことなのだ。
付け合わせのサラダや煮付けなどもまた、上品な味付けで美味。ご飯も美味で、きれいに平らげてしまった。惜しむらくは、漬け物。日本から輸入されたのであろう漬け物が「薬っぽい味」で、これだけは残した。
エントランスには、BMWやメルセデスが次々と乗り入れている。
吹き抜けの館内は、高級ホテルのラウンジのような趣で、誰もが立ち入れるショッピングモールとは異なる、富裕層のための空間であることが、一目瞭然だ。
カフェラウンジでは、商談をするビジネスマン、おしゃべりを楽しむマダムらが見られ、想像していたほど閑散としているわけではなく、むしろ華やいでいる。
従来、インドでは富裕層の集う場所と言えば、高級ホテルやソーシャルクラブなどが一般的だったが、選択肢が広がった格好であろう。
グランドフロア、1階、2階と、欧米の高級ブランドのブティックが並んでいる。
ムンバイにもバンガロールにもない、さすが「インドでもっともラグジュリアスなモール」をうたっているだけのことはある。
個人的には、欧米の高級ブランドにほとんど関心がないため、一気に上階を目指す。
上階にはインド・デザイナーズブランドや、インドの高級サリー店、ジュエリー店などが入っているのだ。
個人的にはこのような「インド的ゴージャス」の方が興味深い。
どの店においても、「芸術品」のごとき手工芸を生かした商品が並んでおり、インドらしさがほとばしっている。
北インドだけあり、特にカシミール地方のストール類が充実。クオリティが高いものが目にできる。刺繍製品の見事さには感嘆させられた。詳しくは、『キレイなブログ』(←Click)に記しているので、ご覧いただければと思う。
夜は、デリーで働く日本人女性二人と会うべく、韓国料理店へ。一人はマーケティングリサーチ関連の会社を経営するSさん。もう一人は新聞記者のTさん。
インドの日常、仕事の話に盛り上がる。
インドに関して、専門分野に寄らず、普くライフに即した仕事の話をして盛り上がれる相手というのは、そうそういるものではない。
数時間の会話で学ぶことも多く、刺激的でもあった。
また近々、再会できればと思う。
インド発、元気なキレイを目指す日々(←Click)
■アートとしての手工芸品、ストール
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■パシュミナのストール。冬のデリー。
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■カスタムメイドのスーツ。父のスーツ。