↑朝の庭の光景。この緑の中に、無数の、さまざまな鳥たちがいて、ピ〜ヒャラピ〜ヒャラ鳴いている。リスはキィーキィー鳴いている。
■今週末から半年ぶり米国行き。今回はドバイ経由。
ようやく週末からのニューヨーク行きの予定が決まりつつある。たいてい予定は「直前に決定」だから、今回はまだましなほうだ。それにいつものように、ムンバイとバンガロールを行き来しなくてもすむので気分ずいぶん軽い。
実はバンガロールの新空港から国際線に乗るのは、今度が初めてである。二都市生活をしていた2年間、海外へはムンバイから出ていた。振り返るに、本当に大変な暮らしをしていたものだと思う。と、いつも書いているようだが、書かずにはおられん。
さて、今回はエミレーツ航空でドバイ経由、ニューヨークとなった。今のところ合計で2週間余りの滞在予定。今回は西海岸へは行かないが、ワシントンD.C.へは行くことにした。インド移住の際に引っ越して以来、一度も訪れていないから、5年ぶりとなる。
当時暮らしていたカテドラルハイツにほど近い、ジョージタウン界隈に宿泊しようと思う。国立大聖堂、ダンバートン・オークス、ジョージタウン大学、C&Oキャナル……。懐かしい光景が次々に蘇ってくる。
ワシントンD.C.といえば、桜。開花のタイミングを調べたところ、残念なことにわたしたちがニューヨークに滞在するころがピークで、DCに赴くころには散ってしまっているようだ。なんと短い命なのだ。D.C.の桜の見事さといったらもう、本当に。
■FM熊本。今度は『モーニンググローリー』でインドをレポート
今朝は6時起き。7時からのラジオの収録に備えて発声練習をするなど1時間はウォームアップ。朝は声が出づらいので辛い。
ところで、2年前から月に2回、インドをレポートしてきたFM熊本の『マジカルフライデー』。「グローバルビート」というコーナーで、DJの相越久枝さんとお話をしてきたのだが、『マジカルフライデー』そのものが、なくなってしまうとのこと。
今後は『モーニンググローリー』という番組で、毎月一度、多分最終週の火曜日にインドをレポートすることになった。
そんな次第で、今日は新しいDJの松崎ひろゆきさんとのお話しだ。
初回であるのに加え、相手の見えない電話での会話は決して簡単ではないが、それでもなんとか、いい感じで話を終えることができた。今日の収録分は4月下旬に放送される。詳しくはまた後日、ここでお知らせしたい。
■統計。あてになる数字。あてにならない数字。
自分の経験に基づいて書く文章は、速やかに進む。しかし、何らかのテーマを、さまざまな情報、データをもとに書き上げて行く際の「情報収集」は簡単ではない。もちろん、今はインターネットがあるから、昔に比べると格段に便利になった。
「インターネット以前」は図書館へ通ったり、書籍を買い求めたり、新聞を遡ったり、何を書くにも、資料集めに時間と労力を要したものだ。
便利になったがしかし、インターネットに依存しすぎたり、過信しすぎたりするのはよくない。文字は「活字」になると、たちまち信憑性を持つ。今やなにもかもが活字だから、その差異を実感するのは困難なのかもしれないが。
ともあれ、信頼のおけるふりをして、信頼ならない情報がごまんとあふれている。
先日、西日本新聞の『激変するインド』にて、メディカルツーリズムの記事を書いた。その際、米国および英国の全医師に占めるインド系医師の数をおおまかに調べたかったのだが、これが非常に手間取った。
「米国のインド系医師は38%」「英国の医師50000人のうち15000人はインド系」といった、いかにもな数字があちこちに出てくる。英文で、日本語で、出てくる。
しかし、その情報源となる信頼のおけるデータがどうしても見つからない。納得がいかないので出典を遡るうち、根拠のある数字、ない数字が見えてくる。
国勢調査や大手リサーチ会社のレポート、専門機関の正式な情報などであれば、引用として使えるからいいが、ウィキペディアはもちろん、その他の「それらしい」サイトは、基本的に参考にする程度で、信頼はできない。
今回の医師の数字に関しては、著名なライターやジャーナリストも含め、多くの人々が、信頼のおけない数字を、あちこちに引用(孫引き)していることが明らかになった。
しかし、それが明らかになったところでどうしようもない。長時間かけて、しかしわたしはといえば、説得力のある数字にいきつかなかった。従っては、大ざっぱな印象でまとめた。力は弱まるが、仕方ない。
ともあれ、情報を見極める審美眼がなければ、時間をかけて洗い出す根気がなければ、書いてはならないこともあるものだということを、肝に銘じつつ。自戒の意味を含めて書いておく。
■足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。
足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。太平洋戦争中だか、それ以前の戦争中だかわからんが、ともあれ、戦時下の耐乏生活を支援するスローガンである。
戦時中にこれを言われたらカチンと来るかもしれんが、ものにあふれる今の世の中、ちょっと何かが不足するとうろたえがちだ。
そんなことはさておき、便利に慣れると不便から生まれる創造を想像する力が喪われがちだ。
たとえばインドでの生活で、この言葉が脳裏に浮かぶことが、非常に多い。
インドに暮らすようになって、不便が少なくないからこそ、むしろさまざまな点において、暮らしの在り方を見直すようになった。
食生活にしても、然り。以前よりも想像力を働かせ、工夫して、生活を豊かにする方法を身に付けてきたように思う。と、話がいきなり大きくなったが、単に今日のかき揚げ丼が美味だったという話だ。
ここ数日、買い物に出かけられず、肉魚類のストックがなかった。野菜はある。しかし、野菜だけだと夫が「つまらない」と不満を言う。限られた野菜で、少々高カロリーでもいいからと、今日はかき揚げを作ることにした。
実は、かき揚げというのは「おまけ」「脇役」のようなものだと思っていて、これまで作ったことがなかったのだ。しかし、考えてみれば、手元にある野菜をあれこれまとめて使えるし、なかなかに便利な料理である。
タマネギ、ピーマン、ニンジン、ベビーコーンを細く切り、下ごしらえ。
「かき揚げ カラッと コツ」をインターネットで調べたところ……。
衣に少々ベーキングソーダ(パウダー)を加えるとよいとある。
素材を冷蔵庫で一旦冷やしましょう、というのもある。
揚げている最中、箸でほぐして空気をいれつつ揚げるというのもある。
あらかじめ具に小麦粉をまぶしておくとよいというのもある。
全部、実行してみる。
するとまあ、いい感じでカラッと揚がるではないか。揚げている最中に、昆布と鰹のだし汁を作る。醤油のほか、みりんがないのでジャガリと白ワインを少々加える。
ご飯は例のヒマラヤ産コシヒカリ。あつあつのご飯に、揚げたてのかき揚げを載せ、だしをジュワ〜ンとかけたならば、もう、たまらん。副菜はトマトとアスパラガスのサラダ。味噌汁でもあればいいんだろうが、それはない。
残り物でもなかなかに豪華な夕餉の出来上がりだ。
「ぼく、今日、唐揚げが食べたかったんだ! 唐揚げじゃないけど、これもいいね!」
と、夫も大喜びだ。からあげとかきあげ。一字違うけど、大喜びだ。だけど日本米、食べ過ぎないでね。明日の昼の分もまとめて炊いてるんだから。
「かき揚げ丼作ったくらいで偉そうに語るな」と言われそうだが、これはあくまでも一例である。
何が言いたいかといえば、毎度同じことを書いているが、インドの素材でも、インド料理以外の料理にアレンジして、あれこれとおいしい料理は作れるということである。
なにも、インドに限ったことではない。なにも料理に限ったことではない。
ところで一昨日は、数種類のオーガニック豆をまとめて茹でて、タマネギ、トマト、ニンニクの刷りおろし、マトン肉を加えてじっくりと煮込んだ。味付けは我流だが、南米にありそうな料理に仕上がり、それがまたヒットであった。
このごろは以前にも増して、地元に豊富な食材を使っての、レシピを工夫した料理が食卓に並ぶ。欲しいものが手に入らない方が、頭の違う部分が働いて、それはそれで新しい発見があるものだ。
それから、どんな料理でも、「あれこれ食べてみる」のはもちろん、レシピの本を「眺める」のはいいことだと思う。その通りの材料が揃わなくても、ヒントを与えられる。
そういう意味で、インターネットは、情報がありすぎるものの、「キーワード」をうまくピックアップできれば、役に立つ。
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