まさに「怒濤のような」結婚式を巡る旅を終え、週末。ゴアの滞在を延長し、海を望むホテル、VIVANTA by TAJ HOLIDAY VILLAGEで2泊3日を過ごした。
ここにはTAJ系列の2つのホテルが隣接している。もう一つはVIVANTA by TAJ FORT AGUADA。こちらの方は、7年余り前、つまりインド移住前にインドを旅した際に宿泊した。
今、当時の旅記録を見たところ、非常に古くさいデリーの空港や、機内の写真、改装前のホテルの「垢抜けしないムード」、そして若い自分に愕然とする。
今回は、リゾートから一歩も外へ出ることなく、ただただのんびりと過ごした。ゴアの街の様子などは、2003年の記録に残しているので、以下をご覧いただければと思う。
■ゴア@2003年12月インド旅の記録(←Click!)
「結婚式レポート」で、怒濤のように記録を残した後、燃え尽きた感ありのここ数日。
夕べ、バンガロールに戻り来て、本日は終日雑事に追われた。といっても、料理以外の家事の大半は、メイドがやってくれるので、大した多忙さではない。
帰宅すれば、きれいに掃除された部屋。頼んでおいた食品が調達されている。一口大に切れらたスイカや、絞りたてのジュース、そして煮沸消毒済みの牛乳などがきちんと冷蔵庫に揃っているのを見ると、本当に幸せだと思う。
明朝はラジオ収録のあと、ムンバイへ飛ぶ。ラジオは毎月レポートしているFM熊本ではなく、数カ月に一度のRKB。中西一清のスタミナラジオだ。
テーマ。それはもう、インドの結婚式しかなかろう。もう、それしか考えられぬ。
文章は控えめに、しかしせっかくなので、写真は残しておこうと思う。
新郎家族が手配してくれていたリゾートをチェックアウトした後、徒歩圏内にあるVIVANTA by TAJ HOLIDAY VILLAGEへ。
楽団が陽気な演奏で出迎えてくれる。
夫もご機嫌で記念撮影。
義理の両親も招待し、共に2泊を過ごした。
しかし、ほとんど別行動。気ままなものである。
土曜日。ホテルの一隅でバザールが開かれていた。オーガニックのスパイスがたっぷりと売られている。オリジナルで調合した高品質のスパイスだとのことだったので、数種類を購入した。
海を望む広大な敷地に、コテージが点在する。たっぷりの緑に映える、カラフルな彩り。まだ暑すぎず、爽やかな海風が吹き抜けるゴア。
緑に濾過された海風の、心地よさ。
ひんやりとしたフロアのタイルが、ビーチリゾート。明るく、居心地のいい部屋。右上のバッグは、バザールで夫が購入したもの。太陽が、気に入ったらしい。
このリゾート内で見られる鳥たち。わたしたちも、少なくとも7種類は見た。
朝、聞いたこともないような、歌うように見事な鳴き声の連なりで、目覚めさせてくれた鳥がいた。いったいどの鳥だったのだろう。
色鮮やかな花々もまた、随所で咲き乱れている。ブーゲンビリアやハイビスカスもたくさん咲いていた。自分の家の庭に咲く花で、見慣れてはいるものの、海のそばで咲くそれの風情はまた、異なるものだ。
夕暮れどき、沈む夕日を眺めようと、夫とふたりで砂浜を歩く。アラビア海に沈む夕日のくっきりと橙色。何艘ものタンカーが、水平線にて、影絵のごとく。
透明度浅く、きれいではない海。しかし水面が鈍色に見えるころは、夕映えをてらてらと反射して、大きく打ち寄せる波の、ざっば〜ん、ざっば〜んと。不規則に繰り返される音と、徐々に満ち迫る白波と。
もう10年近くも前から、おきに打ち捨てられたロシア船籍の密航船。船体は錆び付き、沈没の恐れあり、近々解体されるとのことであるが……。前回訪れたときにも、同じような話を聞いたのだ。
普段は寝起きが悪いくせに、休暇となると俄然早起きの夫。熱いお茶を飲みながら、一息ついた直後、身支度を整える。海辺を散歩して、プールへ泳ぎにゆくのだという。
バザールで購入したバッグが、「プール通い」に役立っているようで。わたしはといえば、結婚式のおまけでもらった赤いカゴバッグが役に立った。最後には、花が取れてしまった。
JIVA SPAにて、マッサージを受けた。二人とも、移動続きで疲労していたゆえ、このマッサージは格別だった。眠らずに、心地よさを楽しみたかったのだが、あっという間に深い眠りについてしまい……。
マッサージを終えた後、スパの前に用意されたデッキチェアーに横たわり、至福のひととき。海風は、本当に、いいなあ。
日曜日。バンガロールで開催されていたクリケットのワールドカップ、インド対英国。ワンデイ・マッチという、クリケットにしては短い方のゲームだが、それでも1日。
夫、午後はテレビから離れられず。なぜか窓のドアが開閉できるバスルームの、そのドアを開けて、「バスタブに浸かっていても試合が見られる!」と喜んでいる。
夫が試合を見ている間は、わたしも結婚式の記録をブログに残したりして、気ままに過ごす時間。
リゾートでは、日々、アトラクションやイヴェントなどが用意されている。海ではマリンスポーツも楽しめる。あれこれとあるけれど、今回は、マッサージを受けた以外、本当に、特に何もせず、過ごした。
夫は何度もプールへ泳ぎに行き、「プール友だち」ができていた。
海風を受けながらの朝食もまた、気分のよいものであった。ところでカシューナッツの名産地であるゴアらしく、朝食にカシューナッツが。
とお思いの方が多数であろう。
この黄色いのが、カシューナッツのフルーツなのだ。
上の方に灰色の殻のようなものの中に、カシューナッツが1粒、入っている。
なんだか貴重な食べ物に思えてくる。
ナッツはしっかりと煎るなどして食べねばならない。
果実の部分、食べたことがなかったので試してみたのだが……。
渋くて、まずかった。
干したりすると、おいしくなるのだろうか?
ジャムなどに加工するとよいのかもしれない。
ちなみにカシューナッツ。今調べてみたところ、ポルトガル語でカジューと呼ばれているとのこと。
ブラジルが原産地。ポルトガル人がブラジルから、この地へカジューをもたらしたのに違いない。
インドでは「フェニー」と呼ばれる酒に使われているともある。
あれこれと、やはり綴っておきたいことが思い巡るが、そろそろ明日の準備を。
ゴアの旅の件はさておき、インド結婚式を巡る所感については、時を改めて、記すつもりだ。
インド発、元気なキレイを目指す日々(第二の坂田ブログ)(←Click)