Facebookに、バンガロール在住者への便宜を図るべく『COVID-19ポータル』を開設して1カ月半。当初は緊急情報のシェアがメインだったが、4月中旬の臨時帰国便が出た後は、さほど重要度はなくなった。
そんな矢先の2週間ほどまえ、わたしが動画配信を始めた日、バンガロールに残留している単身/独身の若者男子らとZooMuseで語りあった。何か新しいことを始めた方がいいという話になり、前々から「アートを語る会」を作ろうと話していた九州沖縄県人会幹事の木幡さんに、『COVID-19ポータル』への寄稿を提案した。
数日後には原稿が届いた。興味深い。とても勉強になる。昨日は5本目の原稿が届き、掲載した。今のところ、冒頭にアート関連情報、そして途中から、モダンアートのアーティストたちの紹介という体裁。そのアーティストたちは、わたしにとって、初めて知る人ばかり。無論、5人中2人の作品は、ミュージアムかギャラリーで目にしたことがあったが、それがその人物だ、という認識がなかった。
当たり前だが、モダンアートとは現在進行形。「今、この瞬間」がモダンなのだということに、気づかされている。インドでインドに染まった暮らしをしている15年間。年に何度かは海外を旅する機会があるにせよ。次々と魅力的な若手アーティストたちが台頭しているということに、じっくりと思いを至らせることが、ほとんどなかった。
昨日、彼が冒頭で紹介していたインドのTara Booksのアートな絵本。その実物が数冊、我が家にもあるので、ここで写真をご紹介。わたしはチェンナイの書店へ行ったことがなく、本はオンラインで取り寄せた。
味わい深く、愛おしく、ページをめくるたびに、そっと絵の表面を撫でてしまいたくなる、芸術作品だ。以下、『COVID-19ポータル』のメンバーでない方のために、彼の原稿を抜粋。
「今日はインド繋がりでチェンナイのTara Booksをご紹介。少し前には日本でも展覧会を開催していたようなので、もしかしたら知っている方も多いかもしれませんね。こちらはチェンナイにあるハンドメイドの絵本屋さん。
シルクスクリーンという技法で一冊一冊職人さんが丁寧に製作しています。インドの伝統的な民俗芸術を取り入れており、インドらしくてとてもかわいい。アーティストの方々も伝統芸術を絵本という形にすることで、文化の発信、生活の支えになっているようです。
絵本は限定部数しか刷られず、エディションナンバー付なので、コレクションとしても価値が出てくるかもしれません。また私たちにはうれしい日本語バージョンもあるようです。
絵本は言うまでもなく素晴らしいのですが、私のオススメは版画。こちらもシルクスクリーンで、絵本のモチーフをアート作品として楽しめます。エディションナンバーとサイン付きでこの値段は破格です。お気に入りの作品を見つけて、額装しておうちに飾ってみてはいかがでしょうか?
絵本も版画もネットで買えますが、ぜひ一度はチェンナイのお店にも足を運んでみて下さい。様々なグッズも売っているのでお土産にもピッタリ。これまたわかりにくい場所にあるのですが、確実にそこにありますから笑(ちなみに現在はコロナの影響でお休み中です)。」
https://tarabooks.com/