ロックダウン22日目。軟禁生活26日目。早朝6時起床で、庭を歩き、声を整える。月に一度のFM熊本のラジオ収録だ。2007年に開始して以来、インドを伝え続けること13年。その間、RKBラジオやCross FMなど、福岡のラジオ番組に不定期で出演したことは何度もあったが、ここ数年はFM熊本のみ。
前回は3月初旬の収録で、「南インドのコーヒー文化」についてを話した。あのときには、今の状況を想像していなかった。今でもまだ、早朝目覚めて、しんと静まり返った庭に出ると、夢現(ゆめうつつ)の気持ちになる。
今の、この世界の現実は、現実なのか。
数週間前、ラジオ局のスタッフの方から「新型コロナウイルスの話題は避けてほしい」との依頼があった。
しかし、今この世界で、新型コロナウイルスと関連しない話をするのは不可能だ。収録の前に、話させてほしいとお願いした。
人口13億人のインドが、どういう経緯でロックダウンしているかを、語った。感染者500人未満、死者10名の時点で、13億人の国が、モディ首相の決断にてロックダウンに踏み切った経緯。国民の混乱、問題点、協調、経過……。日本には、スクワットさせられている人たちや、牛の尿を飲む人などの話が、おもしろおかしく伝えられるばかりだが、その背景にあるものを、ほんのひとかけらでも理解してもらいたいと思う。
ロックダウン下のインドをして、日本の人たちからは「インドは大変ですね……」と言われることが続くが、果たしてそうなのだろうか。これは、地球規模の問題なのに。
ところで、牛の尿を侮ってはならない。ということは、また後日、書こうと思う。
相変わらず、日々、ご飯を作っている。先日の北京ダックは飯テロ過ぎたので、しばらく料理の写真は控えていた。
Freshtohome.comにそのときどきあるもので、何かしらを作る。エアフライアーで鶏のフライとフライドポテトを同時に作るというのは、極めて時短でおいしい。オーガニックの野菜は、ざっとタワシで洗えば、皮をむかずに食べられるからよい。
パスタは、数種類を買い貯めているが、エンジェルヘアパスタは、茹で時間3分という短さが長所。パスタは、そうめんやうどんのように、茹でたあとに水にさらす必要がないので、浄水を節約できていい。別々に茹でるのが面倒な時は、薄いソースならば、パスタをそのまま投入して加熱すればよい。お吸い物的なスープの残りにそのまま投入して加熱するだけでもいい。超インスタントである。
Freshtohome.comでは、現在、取り扱っている魚の種類が少なく、エビとかクラム(貝のむき身)など、取り敢えず買う。最小ロットが大きいので、小分けにして冷凍する。一昨日は、間違って牛乳を買いすぎたので、クラムチャウダー風を作った(あくまで我流)。
たっぷりの玉ねぎをたっぷりのバターで炒め、ニンジン、ジャガイモを加え、ひたひたの水を加えて煮込む。火が通ったら、牛乳を加え、水で溶いた小麦粉を加えてとろみをつける。味付けは、塩胡椒と茅乃舎の「野菜だし」。これがもう、激ウマよ。簡単だから作ってほしい。まあ、ホワイトシチューみたいなものだな。「野菜だし」がなくても、玉ねぎに旨みがあるから、それなりにいけるはず。もちろん、コンソメなどでもよい。
Gourmetgarden.inの新鮮野菜は本当に重宝! 今回のロックダウンを契機に買い始めたが、多彩な葉野菜をモリモリ食べられるのがいい。生だけでなく、たとえばヴィタミンC、E、Kなどが豊富な緑黄色野菜の王様ケール。そのまま食べると苦味があるが、ニンニクと炒めてトマトのざく切りを加えて調理すると食べやすい。
モーニンググローリー(空芯菜)の葉は、オリエンタル風の味付けにすると日本米によく合う副菜となる。手に入るもので工夫しつつ、暮らしている。
昨夜はYPOフォーラムの女子友の一人が誕生日だったので、Zoomで祝した。わたしが口を挟む余地がないほど、毎度、元気で饒舌な彼女たち。このフォーラムのメンバーになって丸3年。月に一度ミーティングをし、さまざまなパーティやセミナーなどイヴェントで顔を合わせ、年に2回、国内、海外の旅をしてきた。彼女たちのお陰で、得難い経験ができている。自分を前向きでいさせてくれる人たちは殊更に、大切にしたいと思う。