来週こそはと満を持して各方面に手配をした矢先の、先週土曜日、奥歯の痛み。
昨夕、歯科医へ赴けば、昔々の治療済みの歯が炎症を起こしていて、本日神経治療の運び。
なんというタイミングの悪さだろうと思いつつ、しかしこれも何らかの示唆。
予定再調整の連絡を各方面にとりながら、WhatsAppって、本当に便利なものだと再認識。
3月末を予定していて、4月末に延期していたデリーへの旅も、当面は無期延期にした。
今は急がない、詰め込まない、自分に科さない、ゆっくりやろうを肝に銘じる。
🐒
島国日本で培いし「スケジュール管理の鬼」の気質が強い我。
何の因果か、時間に緩い「日々、悠久のインド亜大陸」の民となりて17年。
🐒
瀕死の傷を負ったラーマ王子の弟ラクシュマン。
彼を救う薬草を探しに、南から北のヒマラヤへ飛んだ猿の神様ハニュマーン。
薬草が見つからなくて、ええいとばかりに、山をシュパンと切り取って、運ぶ最中。
いけない! 夜明け前に届けねばならないのに、太陽が昇り始めた……!
そこでハニュマーンがとった行動はといえば……。
急ぐわけでも、諦めるわけでもない。
ぐ〜んと手を伸ばして、太陽をグイッと押し戻して、夜明けの時間を遅らせた。
インドニ大叙事詩の一つ『ラーマーヤナ』のこの一節を読んだ時、膝を打った。
「ああ、これがインドなのだ……」
というわけで、我が心の地球、しばしゆっくり自転していただきます。
⛰「薬草、お届け!」と、誇らしげなハニュマーン。ラジャ・ラヴィ・バルマによる絵。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。