高級ホテルなどにあるスパは、同じアーユルヴェーダのトリートメントを受けるのでも、まったく気分が異なります。
ドアを開ければ、アロマオイルの心地よい香りに包み込まれ、その瞬間から幸せな気分が始まります。花やキャンドルライトが随所に施され、視覚的にもリラックスします。
スパによってはジャクージーやサウナを備えているところもあるので、マッサージ前にジャクージーで身体をほぐすのもいいでしょう。
ホテル内のスパでもドクターが待機している場合がほとんどなので、アポイントメントをいれておくようにしています。ドクターによって、普段とは異なる見地からのアドヴァイスをくれることもあり、勉強になります。
ゆったりとしたトリートメントルームには、やはり木のベッドが用意されていますが、ベッドのクオリティも市井の診療所に比べると、きれいに磨き上げられてており高級感があります。
ちなみにこの木は、「ニーム (Neem) 」と呼ばれるもので、肌によいとされています。
ホテルのスパの、環境がどんなによくても、肝心なのは施術する人の技量です。スパによっては、診療所よりも腕がいい人もあれば、今ひとつピンとこない人もいます。また、ホテルのスパの場合、施術師が二人ではなく一人の場合もあるため、物足りなさを感じることもあります。
とはいえ、トリートメントのあとは、スチームサウナに入って油を身体に浸透させたあと、ゆっくりと熱いシャワーを浴びて油を落とし、休憩室でゆったりとお茶を飲み、トリートメントの余韻に浸ることができるなど、優雅な気分を味わえる大いなる魅力があります。
診療所では、たいていお湯が不足しているため、ろくにシャワーも浴びることができないのが実情です。油ギッシュな身体のまま、落ち着く間もなく帰宅せねばなりません。
どちらも一長一短ありますが、ムンバイにせよバンガロールにせよ、身近にこのような施設が存在していることは、とてもありがたいことだと思っています。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。