インドの自然派コスメティクス。第1回目はBIOTIQUEをご紹介します。
BIOTIQUEの商品は、わたしが初めて試したインドコスメのブランドです。米国在住時、夫の出張に伴ってバンガロールを訪れた際、ファミリーフレンドが経営するスパに行きました。
そこでフェイシャルを施してもらったのですが、そのときのパックがとても肌に合い、使用後感も非常によかったため、商品名を教わりました。
それがBIOTIQUEのFRUIT PACK(フルーツ酸入り美白フェイスパック)でした。上の写真がそれです。
洗顔後の肌に塗り、乾燥させた後、洗い流します。塗った直後は、若干の刺激があるため、肌が非常に繊細な人には向かないかもしれません。使用後は肌がしっとりと落ち着き、きめが整います。
肌の調子がよくなるとわかっていて、日ごろのスキンケアに対して怠惰なわたしは、滅多に使いません。
以前ご紹介した愛用のローズウォーターをシュッシュッとふりかけて、肌が乾いたら軽くモイスチャライザーを塗る程度。こうして書きながら「今夜はパックをしよう」と心に決めました。
さて、1990年代前半、 スイスでMBAを取得した実業家、ヴィニター・ジャイン女史によって創業されたBIOTIQUE。スキンケア、ヘアケア、ボディケア、ベビーケア……と、さまざまなカテゴリーの商品が数多く揃っています。
いずれも高品質の植物や果物など、自然の素材を用いた、アーユルヴェーダの処方に基づく商品です。あまりにも種類が多すぎて、肌質に合うものを探すのに混乱するほどです。
ドラッグストアやスーパーマーケット、薬局などに置かれていますが、専門店でスタッフのアドヴァイスを仰ぎつつ商品を選ぶのが理想的。とはいえ、専門店は少ないので、ラベルをしっかり読むことが大切でしょう。
さて、この黒い口紅のような、クーピーペンシルのような商品。何に使われるものだと思われますか?
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これは、インドならではのアイラインで、カジャル(カージャル)もしくはコールと呼ばれるものです。インド女性は古来から、目の周囲を黒く縁取るカジャルを使ってきました。
薬草やオイルなど「目にいい成分」からできており、視力保持の効果もあるとのこと。乳児に施すことで、目の疾患を守る母親もいます。
目の疲れを取る効果もあるそうで、何ともヘルシーなアイラインです。使い心地は滑らかですが、墨汁のように「真っ黒すぎる」のが難。
そもそも目元くっきりのインド人女性ですが、このカジャルでより目が強調されすぎ、目ヂカラ炸裂、むしろ怖いくらいの人もいます。古くは「厄よけ」「魔除け」の意味もあったようで、納得できます。
さて、さまざまなブランドがこのカジャルを販売していますが、わたしには、このBIOTIQUEのALMOND KAAJALは、油分が強すぎて滑らかすぎて、あまり好きではありません。別のブランド(後日ご紹介)の商品を使用しています。
しかし、このカジャルの愛用者がハリウッド俳優にいるのです。そう、タイトルに記しているジョニー・デップです。
彼が、映画出演の際、メイクに使用したとのこと。以前、デリーを訪れたとき、カーンマーケットという商店街にあるBIOTIQUEのショーウインドーに、彼直筆の礼状が飾られているのを見ました。
映画とは、説明するまでもないでしょう。『パイレーツ・オブ・カリビアン』です。滑らかで塗りやすく、インパクトも強く、しかも目によいとなれば、ジョニーが気に入る理由もわかるというものです。
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