そびえ立つフォーシーズンズホテルの斜向い、アンベードカルを信奉する貧困層(仏教徒)が暮らす貧しい集落の裏手にある、日本人墓地。
一見、きれいには見えるけれど、あたりにはネズミが走り回り……。木片に文字がしたためられたばかりの、戦没者卒塔婆が、天地逆に立てかけられており……。慎んで正しく戻し、墓守の女性に、正しい在り方を伝える。
からゆきさんだけではなく、第二次大戦中、捕虜となり、インドで没した日本兵らの魂もまた、ここで祀られているのだが、あまりに裏寂れている。軽くあたりを清め、日本から持って来ていた線香を焚き花を添える。なにしろ、フォーシーンズホテルの向かい、便利な場所である。
もっと多くの日本人に、手を合わせて欲しいものだと思う。