インドにおける昨年末の一大ニュースは、
デリー首都圏政府(州に相当)における新政党「AAP(庶民党)」の誕生だった。
政治家の汚職がはびこるインドにおいて、あらゆる悪しき慣習を一掃し、
「庶民の視点から」の政治を目指しているという。
この動きは、1947年のインド独立以降初めての、画期的な出来事であり、
きっと明るい未来への第一歩が踏み出されたのだと信じたい。
もちろん今後の波乱は予想される。
一筋縄ではいかない諸々が、立ちはだかることだろう。
それでもなお、この、デリーにおける革命的な出来事が、
他州にも波及し、
やがてはインド全体の流れが好転することを祈る思いだ。
「今年の選挙の結果次第では、インドに見切りをつけて米国に戻りたい」
と、口にしていた我が夫。諦めるなと、妻は思う。
どこの国だって、それぞれに、それなりの、問題はあるのだ。
米国に戻るよりも、この国で、チャレンジすることの方が、
よほど意義深いと思う。
庶民党の指導者は、夫と同じ名前、アルヴィンド。
サンスクリット語で、ロータスを意味することば。
アルヴィンド・ケジリワル氏には、
この先ポジティヴに、世間を騒がせて欲しい。
同じ名前のご縁で、尚更に、そう思う。
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