2001年7月。蒸し暑さ絶好調のデリーにて、結婚式を挙げているときの写真だ。
それでなくても汗だくで、眉毛だけは死守したものの、序盤で化粧も剥がれ落ち、にもかかわらず、儀式では火を焚かねばならず、祭司のマントラ→火に油(ギー)を注ぐ→祭司のマントラ→火に油(ギー)を注ぐを繰り返し、すさまじい熱気。
初めてのインド、初めての結婚式。ありとあらゆる出来事が、最早、戸惑いを通り越して、面白すぎた。
読めない式次第に、何度も笑いが込み上げているわたしに、
「ミホ、結婚式のときには、新婦は神妙にしていなければ。泣いたりさえ、するものなんだから」と言うアルヴィンドの、その足下を見て、更なる大きな笑いの波に襲われたことを、鮮明に思い出す。
儀式は素足でのぞむように、と言われていたから、我が両親も、わたしも、もちろん素足だったというのに。なんで靴下を履いているのよ、あなたは!
しかも、この激烈に暑い中!
結婚式の写真を見るたびに、靴下姿のアルヴィンドが面白くて、つい噴き出してしまう。
そして数日前のデリー実家にて。古いアルバムをめくっていて、思わず目が釘付けに!
ロメイシュ・パパ!!