一週間の仕事を終えて、土曜日。
終日、実家でのんびりと過ごす。
本当は書き物や読書に励むつもりが、
午後は夫婦揃って平和に昼寝。
夕方、夫と二人、家の裏の公園を散歩。
なんとなく、語り合いつつ、歩く。
マルハン実家に勤続25年以上のドライヴァー、ティージビール。
彼ら一家は実家に併設の家屋で暮らしている。
この公園では、そんな使用人の子供たちもまた、楽しげに遊ぶ。
その子供の様子を見ていたアルヴィンド曰く、
「ティージビールの長女、大学2年なんだって。バイオケミストリーを専攻しているらしいよ」
義父ロメイシュが、子供たちの学費を援助していることは知っていたが、
そんなに優秀な子供に育っていたとは知らなかった。
ロメイシュの叔母は、デリーにおいて複数の女子大を創設した人物なのだが、
その叔母が運営する大学の一つに通っているとのこと。
聞けば、次女は長女よりもずっと優秀らしい。
でもって、一人息子は、今ひとつらしい。
それはともかく。
UP州の田舎から出稼ぎに来た夫婦の子供が、
こうして学問的にも優秀に育ち、明るい未来を手にしていることを、
本当にすばらしいことと思う。
わたしたちも、子供たちの未来を育むサポートをしなければ、と、
切に思う、夕暮れ時であった。
クリケットやサッカーをする青年たち、
編み物をする使用人の女性たち、
けんけんぱー(?)をして遊ぶ子供たち……。
人も、野良犬も、平和な公園。