本日もまた、快適な空気。お出かけ日和だ。
のんびりと朝を過ごして、正午あたりから外出することに。
カンファレンスに赴く夫は久々のスーツ姿。が、この写真のポイントは、夫ではなく背後の男。マルハン家のシェフ、ケサールだ。どんな人なの? と尋ねられれば、「ネズミ男っぽい」などと失礼な表現をし続けて来た我。このお方です。ヒマラヤ山麓のどこぞの村がご出身。
余計な一枚だが、夫のカフス。我が亡父の形見をご愛用。先日譲り受けた祖父の腕時計にしろ、このような小物にせよ、小さいけれど、確かに残る家族の形見は、なんともいえず、いいものだ。静かに、守られている気がする。わたしが日常、身につけている、義母のバングルにしても、また。
さてさて、本日は楽しみにしていたDASTKARのネイチャーバザールへ。現在はGREEN MELAが開催されている。
バンガロールにもかつては来てくれていたのだが、デリーのこの地に拠点を得たということで、もう、来てくれなくなってしまった。バンガロールでのすてきな思い出は、こちらに記録を残している。わがサリー・コレクションの中でも、最も大切な一枚、オリッサのイカット(絣)のサリーも、DASTKARのバザールで出合ったのだった。参考までに。
絞りのウールのストール。これは以前、DILI HAATで買い求めた。素朴な風合い。
絞り、藍染めのTシャツに目が留った。興味深いデザインもあったが、試着できなかったので諦めた。こういうTシャツ、見るのと着たのとでは、結構印象が変わるから。
オーガニックコットンのタオルを、天然の染料で色付けしたもの。これはいい。
タマネギやターメリック、カルダモン、ザクロなど、野菜や果物で色付けされたテキスタイルは、まさにアースカラー。優しげな風合い。
天然染料でプリントされた布もあれこれと。が、我が家のクローゼットには、まだ縫われずに眠っている布がたくさんある。もう、買ってはいけない。何か作ることを考えなければ。
このオーガニックコットンのお店がまた、よかった。実は通販で購入したことのあるタオルも売られていた。店主としばらく話をする。このようなバザールは、店の人たちとのコミュニケーションもまた楽しい。製品が誕生するまでの経緯を聞くと、買った商品に愛着がわく。
彼女たちはわたしの暮らすカルナタカ州のお隣、タミルナドゥ州から来たという。
彼女たちはオーガニックの蜂蜜や、ニルギリ産のコーヒー豆を売っていた。どちらも、いいものがバンガロールで手に入るのだが、世間話をしているうちに、ついつい、買ってしまった。
この「なんだか効きそう」なパッケージにそそられて、石けんを購入。石けんは消耗品だから、多めに購入していてもノープロブレム。
ひとしきりバザールを巡ったら、すっかりお腹がすいてしまった。ランチはどこで食べようか……。ひとまずは北上して、カーンマーケットへ向かうことに。
選択肢はいくつかあるが、先月の出張時、モール内にある店舗に訪れて気に入ったイタリアン、AMICIへ行くことに。
釜焼きピザ、おいしかった。さすがに完食は避けたが、3分の2は食べてしまった。
近々ミューズ・クリエイションで、ハンドブロック・プリント講座を開催する。わたしの家庭教師の先生であるシブが、テキスタイルのビジネスをやっていたこともあって、いろいろなテキスタイルのプリントに関する技術を持っているのだ。彼女が講座を開いてあげるわよ、と申し出てくれたので、早速実施することにした次第。
実は昨日は、その染料を探し求めて、ジャンパトまで足を運んだのだった。今日はカーンマーケットで木製のブロックをいろいろと見つけられた。リーズナブルゆえ、大人買い。うれしい。
家族へのお土産にヘルシーなスナック菓子。そしてナヤン君へのお土産に、オーガニックコットンの服やタオル、そしてお包みにもなるストールを。
デリーは今、春雷が鳴り響き、雨が降り始めた。季節の変わり目なのだろう。なんともいえず、心地のよい雨。3泊4日ながら、のんびりとくつろぎつつ、街の探訪も楽しめて、よかった。
さて、明日の午後には、盛夏のバンガロールに戻る。今年のバンガロールは本当に、乾いている。こんなに乾いた暑さの夏は初めてだ。バンガロールのみなさん、水分補給をこまめにすべし、です。