片隅の風景＠インド

目の保養。心の滋養。

義継母ウマと一緒に、ハイエンドなショッピングモールへ。

DLF EMPORIO。

デリーに来るたび訪れる場所。

興味があるのは「世界の高級ブランド」ではなく、

上階にあるインドの高級ブランド。

デザイナーズのブティックや、セレクトショップ。

デリーだけにある専門店は見逃せない。

伝統的な刺繍がふんだんに施された、シックな装い。

PATINE。

今日はここでじっくりと、目の保養を楽しんだのだった。

いいものは、いい。

>>PATINE @ DLF Emporio, Delhi

思い出の場所で、お芝居を。

2001年７月。

「地味に控えめに」と頼んでおいたにも関わらず、

四晩に及んだ結婚の祝宴。

二晩目は、昨夜の伯父が主催してくれた。

親戚と、親しい友人らを招いての、両家、顔合わせのレセプション。

その会場がここ、HABITAT CENTREだった。

日本勢は計５名。多勢に無勢。しかも全員初インド。

思えば本当に、可笑しな旅で。空港着から濃厚洗礼次々と。

忘れもしない。洗礼第一弾は、旧国際空港のトイレ。

入り口で、トイレットペーパーを20センチほど、「購入」させられた。

デスクに待機しているお兄さんが「定規をあてて」丁寧にカット。

それを、ペロ〜ンと手渡されたときは、

（こんだけかい！）

と、心中で叫んだものだ。

そんな話はさておいて。

家族４人で今夜は観劇。

ブラックコメディも軽やかに、

デリーの夜は更けてゆく。

空を仰げば、満月。

 

■インドで結婚式　THE WEDDING IN NEW DELHI, INDIA (July 2001)

10年前の街。10年前の人々。何もかも、変わった。

カラフル＆チアフル。コットン巡り。

瞬く間の４泊。

今夜の便でバンガロールへ。

最後に近所のShahpur Jat、

話題のエリアに行くつもりが、

日曜日は休日で残念！

なじみのGK-1。Nブロックへ。

久しぶりに訪れれば、

どの店も素敵に改装されていて、

ずいぶん雰囲気、変わっていた。

小さなあれこれ衝動買いも愉し。

派手。だね。

思いがけず、ゆっくりと、木綿製品眺め歩き。

ジャイプール発の、古くからのブランドの数々。

しかし、「いまどき」なテイストも加味されて。

ANOKHIやFABINDIAはバンガロールにも店舗が多いので、

さらりと巡るにとどめ、

それ以外の店をじっくりと、楽しんでみた。

＠RATAN。気に入った柄が、たくさんあったけれど、サイズが揃っていなくて残念。もしもサイズがあったら、あと２枚は買っていた。

＠COTTONS。ムンバイのバンドラ店に、時々立ち寄っていた。暑苦しいまでに派手。しかし、着るとなかなかに似合うのだ。

@KILOL。暑苦しさに辟易して、さわやか柄を目が求める。たっぷりサイズのシャツ。デザインがすてき。襟元のプリントも好印象。

@VINTAGE EARTH。これは一昨日のお買い物。襟や袖、ボタンのあたりの、返しの当て布が違うところがキュート。

木綿製品かつ、カジュアルブランド。

いずれも1000ルピー前後とお手頃価格でありました。

照見五蘊皆空 度一切苦厄

デリー滞在の、この数日。

「いい感じ」の光景ばかりを切り取っているけれど、

正負両側面が混在しているのは言うまでもなく。

ということを、念のために記しておく。

●　●　●

あれは８年前だったか。

デリーから米国へ帰国するため、大雨の中を空港へ向かった。

道路はことごとく浸水し、濁流の中を車は走り、

途中でいくつものオートリクショーが「転覆」しているのを見た。

あの、旧空港とその周辺の記憶が最早、前世のことのよう。

この国の空に在るときには、

「天竺」という言葉が脳裏をよぎる。

空。虚。そら。

照見五蘊皆空

度一切苦厄

地上の、衆生 [sattva]の、せめぎあう混濁。

灯りもまばらな漆黒の大地を覆う柔らかな雲。

それをやさしく照らす月光。

この国が好きで、住んでいるわけではない。

しかし、この国に、好きで、住んでいる。

この理屈は、肝要だ。

客観的に、寛大に、異質をつつしんで受け止めるために。

久しぶりの黒。

本日、レクチャーにつき。

久しぶりに上下を黒にしてみたら、

「できる女」に見えて気分がいい。

と、自分で言うか。

Anyway,

柄に色に柄を重ねる、

毎度、派手派手インドファッション。

それはそれで、とても楽しい。

一方、シンプルな服には、シンプルのよさ。

ジュエリーや

お気に入りのバッグ（昔のコルカタの写真プリント）が映える。

デリーのハウズカースで買ったもの。

また近々「大都会デリー」へ行かねば。