片隅の風景＠インド

スリランカで初めての朝。

夕べ、空港から近い、ニゴンボという街へ来た。

仏教徒の多いスリランカにあって、

しかしここはクリスチャンが暮らす、

リトルローマと呼ばれているらしい。

深夜から早朝までの短い滞在。

カジュアルなホテルでいいよねと予約したこの場所。

心地よく、味わい深い建築に、心なごむ。

なんて、いい場所！

あっという間にチェックアウト

さあ、旅のはじまり！

スリランカ。いい旅、してます。

ダンブーラでの２泊も過ぎて。

古の都の名残り。仏教遺跡。

そして巨大な岩山の、頂上からの絶景。

食事もおいしく、濃密な日々。

さて、今日はこれから、スパイスや紅茶を訪ねる旅。

行ってきます。

そして旅の最終地点。

ポルトガル、そしてオランダの植民地下にあった海辺の街、ゴールへ。

時空超えて、フォート（砦）の中。

16世紀に建てられた、コロニアル建築の、情趣あふれるホテルにて。

時間が止まったかのように。

なんてすてきな場所だろう。

ここでゆっくり３泊を過ごして、旅の終章。

夢からさめた朝の夢。

夢のつづきをみるように

はじめる、いちにち。

ずっとホテルにいたいけれど。

旧市街へ、出てみよう。

料理もまた、おいしくて。

街歩きのあと、ホテル舞い戻り。

このホテルの食事はまた、

ことのほかおいしく。

日差しが傾く頃までは、

静かに、ホテルで過ごそう。

フォートにて。歴史を辿り歩く。

日が翳るころ、風軽く。

昼間、買い求めたスリランカの服。

インドと違って、女性たちは足首を出す。

だから涼しげなスカート姿で。

今が一番涼しい時期らしいが、それでも暑い。

心地よい服を着て、夕陽を見にゆく。

ポルトガル、オランダ、英国…。

歴史に思い巡らせ、強固な砦、岩場の多き海辺。

無数の命が犠牲になった戦い。

ああ、ここはポルトガルの南端の港町、ファロを思い出させる。

ホテルに戻り、飲むビールのおいしさよ。

ここに住みたい。

とさえ、思う。

B&Bを開いたりして。

でも、暑い時期は、辛いな。

昼前の、街歩きの。

東インド会社のエンブレム残るフォートのゲート。

点在するアンティークショップ。

世界遺産の街並みは、これからも情趣を守られるだろうか。

内戦終えて、旅行者増えて、変化の速度も増すだろう。

夫はといえば、不動産投資に関心示し、不動産屋を訪ねている。

セカンドハウスをスリランカに？

不可能ではなさそうだ。

妻は昨日、服を買い求めたBarefootへ再び。

コロンボに本店があるというこのブティック。

本当にすてき。

ネズミ年の夫にちなんで、ネズミ購入。

妻はヘビ。ヘビもあったがかわいくないので、ネズミのカップルにした。

※夫に見せるなり、大顰蹙。「ぼくは、ネズミ、嫌いだよ」「家に出てくるネズミ、ミホだって嫌ってるじゃない」……そらそうやけど。違うやん、ぬいぐるみと本物はさあ。

亡き祖父母と、亡父にむけて。

南無妙法蓮華経。

日本山妙法寺にて。

そして海辺のホテル、ライトハウスへ。

シュールレアリズムの絵画の中に、紛れこむかのように。

スリランカが生んだ建築家、ジェフェリーバワの手なるホテル。

キリコの作品を見ているような。

それにしてもライオンビール、濃厚なスタウトもまた、格別においしい。