34丁目でサブウェイを降りる。抜けるような青空を見ていたら、胸がいっぱいになった。東京で息詰まりながらも、無我夢中で働いていたころ、脱出するようにこの街に来た。
1年の語学留学だけのはずだったわたしが、仕事を得、その後、起業するための道標をつかめた。それは、筆舌に尽くしがたい波乱があったが、なんとかやってこられた。
英語もろくに話せない異邦人のわたしを、受け止め、自由にさせてくれたこの街に対する感謝の気持ちを、思い出させてくれる朝だった。
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