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●ハイダラバードで小さな旅

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世間では「バンガロールに次ぐ第二のインド版シリコンヴァレー」として認知されているハイダラバード。しかし、バンガロールが属するカルナータカ州に比べると、アンドラ・プラデーシュ州ははるかに、進出企業に対する対応がよく、インフラもよさそうだ。

奇しくも滞在中、The Times of Indiaに"Biocon"というバンガロール拠点の企業がアンドラ・プラデーシュ州に新しい生産施設を建設するとの記事が掲載されていた。

Bioconとは、バンガロール出身の女性起業家、Kiran Mazumdar-Shaw率いる化学会社。彼女はバンガロール大学卒業後、オーストラリアのメルボルン大学に進み、Brew Masterを取得。Carlton & United Beveragesに就職したのを皮切りに、キャリアを積みながら転職し、1978年、Bioconを起業した。2004年にはインドで最も裕福なインド人女性に選ばれるなど、インドビジネス界で最も有名な女性である。

そんな彼女は、昨今のカルナータカ州に幻滅している。

ビジネスを執り行うには非常に「お金がかかる」など、州政府がビジネス環境づくりに積極的でないとのこと。インフラストラクチャーも非常に立ち後れているバンガロールの状況に業を煮やし、アンドラ・プラデーシュ州に活路を見出しているようだ。

わずか2泊3日の滞在だったが、ハイダラバードを見ることで、わたしの中でもバンガロールの諸問題が浮き彫りになった感あり。早急に見直すべき事柄が、あまりにも多過ぎることを実感する。家、買ったのに。

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