思ったよりも、ビリヤーニはあっさりとした味付けだ。お米のおいしさが引き立っているのに加え、カルダモンの風味が爽やかだ。水気を最小限にしているのか、べったりとしていないところがいい。
マトンはほどよく柔らかく、おいしい。「もんのすごくおいしい!」という料理ではないはずだが、おいしくて、食が進む。お腹がすいてなかったはずなのに、なぜかどんどん、食べられる。ということは、かなりおいしいのか。
インド外食はへヴィーなものが多いが、これはグレイヴィー(カレーっぽいもの)に比べると、軽いと思われる。そのせいか、油断して食べてしまえるのかもしれぬ。
ちなみに、アンドラ・プラデーシュ州の料理は辛いものが多く、従っては「お通し」にチリが出されていたりした次第。
食後、給仕に尋ねたところ、このビリヤーニは、3時間ほどもかけて炊くらしい。しかも「水なし」で。水なしって、そりゃあ、無理やろう? としつこく尋ねたが、なんでも「しみ出す肉汁が水分」となるらしい。
多分、米は炊く前に水につけておくなどするのかもしれないが、時間をかけてじわじわと炊くのだ、という秘訣はわかった。きちんとしたレシピを知りたいものだ。