インド女性にとって、バングルはファッション以上の意味合いを持つもの。たとえば結婚式のときにじゃらじゃらと両腕につけるプラスチックなバングルは、結婚式のあと1カ月だかなんだか、正確な期間は忘れてしまったが、ともかく「一度も外さず身につけておく」のが決まりらしい。
ということを、インドで結婚をした際に義継母ウマから聞くには聞いたが、
「暑いから、はずしていいわよ」
の一言で、式の終了後、即座に外した嫁であった。
でも、ダディマ(祖母)の前では一応、翌日くらいはつけておいたほうがいいかも、とも言われたので、翌朝の朝食時には、一応身に付けた記憶がある。
我ながら、いい加減である。