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ここからは、遠い、遠い場所で、
産声をあげた君のこども。
山から吹き下ろす冷たい風が、
祝宴の馳走の香りを運ぶころ。
君は夜空を見上げて、
故郷の風をしのぶだろう。
甘くやさしいミルクの菓子を、
今宵ひっそり、噛み締めながら。
君の、その、かけがえのない人生。