« ただいま、の場所。 | メイン | 朝 »
小さきころは、 細い竹竿にまとわりつくだけで精一杯で、
ふらふらと、右に揺れ、左に揺れ、 ささやかな風にも行方を失い、
支えを頼りに、しかし頼りなく、 ときに望まれぬ場所に巻き付いてみたり。
やがては、進むべきが見えたとばかりに、 大きなものをも巻き込んで、
ぐんぐんと伸び、 ぐんぐんと自由に伸び、
いつしか見上げるほどまでに、 激しい風雨にひるむことなく、 毎朝いくつもの花を咲かせて、
天を目指さんばかりに、 ぐんぐんと。