【フォート・コチ:ビエンナーレをめぐる旅 01】
1年ぶりのケララ。昨年は、海とバックウォーターを望むリゾートでリラックスする旅だったが、今年は2012年に始まったコチ=ムジリス・ビエンナーレを訪れるのが目的だ。
国際的な芸術の祭典であるところのビエンナーレは、イタリアのヴェネツィアに端を発し、イタリア語では「2年に一度」という意味だとか。コチでは昨年12月下旬から今年3月下旬まで開催されている。
開催場所となっているフォート・コチは、アラビア海に面した旧市街。14世紀ころから、スパイス(香辛料)の交易で栄え、イスラム以前の、アラブの商人たちが訪れた。その後、ポルトガル、オランダ、英国などの支配を得てきた土地である。
十二使徒の一人、聖トマスがイエスの指示に従い、西暦52年にケララに上陸、シリア正教の基礎を創設したという記録が残されているなど、古くからキリスト教が浸透してきた。また、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴークがあるなど、異教が混在している土地でもある。
遥か遠い、過去の息吹が今なお感じられるコチを舞台に、今回は3度目となったビエンナーレが開催されている。メイン会場ほかいくつかの場所で、世界各地からのアーティストによる作品が展示されている。
4泊5日の滞在中、のんびりと、しかし、しっかりと、この街ならではのビエンナーレを楽しもうと思う。なお、わたしはアートに関しては素人なので、詳細は専門家のサイトを参考にされたい。ここでは、あくまでもわたしの目にとまった作品を、カメラに収め、その中から選んだものを、旅の滞在記録と併せ、残しておく。
なお、こちらのサイトに、詳しい情報が掲載されている。
◎Kochi-Muziris Biennale 2016
https://www.kochimuzirisbiennale.org/
CLICK BELOW TO SEE THE ALBUM