今日はようやく雨が上がり、午後には晴れ間が広がりました。青空があると、同じ窓からの光景が、まるで別世界のような明るさです。
さて、今日もまた、果物で始まる朝食。今日は種類を少なめに、まずはパパイヤ。酵素がタンパク質や脂質を分解するほか、ポリフェノールやベータカロティンも含んでいるヘルシーな果物です。
それからヴィタミンCをたっぷり含んでいることでおなじみのキウイ。疲労回復や利尿作用を促進するカリウムが含まれたスイカも少々。甘みがぎゅっと凝縮された小さなバナナも添えて、健康的な取り合わせです。
ところで素焼きの器に入っているのはヨーグルト(カード)。インドでは「ダヒ(DAHI)」と呼ばれます。
容器の一つ一つで発酵させられたもの。素朴な見た目のかわいらしさもさることながら、素焼きの器が水分を吸収するので、コクのある濃厚なヨーグルトが味わえます。
ところで上の写真は、以前撮影したもの。ムンバイのPARSI DAIRY FARMと呼ばれる老舗の乳製品店で購入しました。
ヨーグルトは、このような「植木鉢風」の素焼きに入っているものが一般的です。ちなみにこの写真のヨーグルトは甘いもので、インドでは「ミシュティ・ドイ」と呼ばれています。
ミシュティ(お菓子)の本場、コルカタでは、実においしいミシュティ・ドイが味わえます。甘酸っぱくて濃厚で、「ちょっと甘過ぎ?」と思わないでもないですが、わたしの好きなインドのお菓子の一つです。
さて、果物のあとは、今日はプレーン・オムレツを注文。インドでは高級食材である「貴重な」スモークサーモンやプロシュート(生ハム)を添えて味わいます。
ゆっくりと朝食を満喫した後は、部屋でしばらく仕事をして過ごし、午後、外出しました。今日は北ムンバイにあるOBEROI MALLへ。南ムンバイにあるホテルのOBEROIとは異なります。
今日は特に目的もなく、視察を兼ねてのモール巡りです。市場調査の仕事や、各種原稿を書くときに、常日頃、移り変わりやすい場所を目にしておくことはとても大切なこと。
さほど興味のない場所でも、トレンドを知るために、一応、足を伸ばします。
このモールへは何度か訪れたことがあるのですが、全体を見回す機会がなかったので、今日は上から下まで巡りました。
こちらはフードコートの様子。平日でも多くの人々で賑わっています。マクドナルドやKFC、SUBWAYなども見られました。
さて、わたしはといえば、少し落ちついて食事がしたかったので、レストランに入ることにしました。南ムンバイのマリンドライヴ沿いにあって、よく見かけてはいたけれど入ったことのなかった店、CREAM CENTRE。
その名前からして、アイスクリームなどのスウィーツの店かと思っていたのですが、インド料理にイタリアン、メキシカン、さらにはレバノン料理と、あれこれと出す、しかし「ヴェジタリアン」というコンセプトで統一された店でした。
メニューの選択肢が広すぎるところに、あまりおいしい料理を出す店はないとの思い込みがあるのですが、ともあれ、店内の賑わいにひかれて入りました。
隣席の人が食べていたビザがおいしそうなので、メニューを見たところ、「イタリアから輸入したトマトで作ったソースとモッツアレラチーズを使用」と書いてあります。
トマトなんて、インドにはたくさんあるんだし、国産にすればいいのに……などと思いつつ、わたしもビザを注文。
これが、生地もクリスプで、ソースやチーズのヴォリュームもほどよく(インドでは多すぎる場合が多々ある)、意外にも美味!
薄いから大丈夫、とばかりに完食してしまい、本当にこうして記録を書くと、わたしってよく食べるなと、自分でも思いました。
この店、ムンバイ以外にも各都市に支店があり、バンガロールにも我が家の近く、インディラナガールに店舗があるようです。
食後はしっかり消化せねばとばかりに、また少し店を歩きます。普段は立ち寄らないタイプの、サリーのチェーン店にも足を運びました。
この店NALLIは南インドはタミル・ナドゥ州、チェンナイ(マドラス)拠点の老舗サリー店です。バンガロールにも支店があります。
広大な店内に、種類別、価格別にきれいに並べられたサリー。非常に効率よく美しく、整頓されています。
伝統的、古典的な柄が多いものの、ブラウスのデザインをアレンジして着れば、「新しく」見えるものも少なくなく、毎度のことながら、インドのテキスタイルのすばらしさに感嘆させられます。
調べてみたところ、ウェブサイトが非常に充実していました。さまざまな商品を見ることができますので、テキスタイルに興味のある方は、ご覧になるといいかと思います。
■NALLI(←Click!)
さて、4泊5日の短い滞在も明日で終わり。夕刻にはバンガロール行きの便に乗ります。雨が多く、南ムンバイに足を運ぶこともありませんでしたが、それなりに実りのあった滞在。
明日もフライトの時間まで、楽しもうと思います。