このごろは、祭りを見るたびに、若干身構えてしまう我。あの日の「痛い祭り」は、タイプーサム(Thaipusam)と呼ばれるヒンドゥー教の奇祭らしい。
詳細を書く根性はないが、興味のある方は、「タイプーサム」で検索すると、出てきますよ。猛烈な画像も。
ちなみに、インドでは「過激すぎるので禁止」されているらしく、シンガポールやマレーシアのコミュニティでしか、基本、見られないらしい。
なぜインドで禁止されるものがシンガポールでOKなのか、非常に不思議。ともかくあれは、「違法祭り」だったようだ。貴重な場面に遭遇したものである。
月曜締め切りの西日本新聞『激変するインド』の記事。今月は「南インド料理」をテーマとした。記事を書いていると、激しくケララ料理のミールスが食べたくなった。
毎週土曜の昼、恒例の「アーユルヴェーダのオイルマッサージ」を受けた後、ENTE KERALAMへ。夫は初めて訪れるが、とても気に入った様子。
昼間はヴェジタリアンのミールス(定食)ほか、アラカルトメニュー。
夜はノンヴェジ&シーフードのミールスがあるらしい。
ミールスだけでなく、前菜やビールなども注文したが、ミールスだけでも、十分に満足できる内容。
この店、本当にお勧めだ。
ただ、このチェンナイ拠点のフードチェーン、経営がうまくいっていないらしい(夫曰く)ので、存続が心配。消えないで欲しい。
左上は、南インドの主食の一つ。米の粉と豆の粉で作られた「アッパム」。
わたしはチャパティやナンのように、普通にちぎってたべていたのだが、隣のテーブルの女性たちが、これを器にして、中に汁気のある料理(カレー風)を入れて、外側からじわじわ食べていた。
それが「通の食べ方」のようである。次回は真似したいものだ。
右上の渦巻きは、ケララのボートの両端の装飾。店内の雰囲気もなかなかにお洒落なのだ。
店の情報は、MuseIndia.Infoのレストランガイドに記しているので、参照されたい。
食の話題が続くが、これは木曜のランチの光景。久しぶりに、インディラナガールのCREAM CENTREへ。この店はムンバイ発のチェーン店。
まるで「スウィーツの店?」を思わせる店名だが、実はヴェジタリアン料理の店。この日はランチのブッフェを試した。
ローカルフード探検隊2号のU-KOさんも一緒だったのだが、彼女は北インドのスナック「チャート」や「ダヒ・バタタ・プリ」などを食すのが初めてで、お気に入りの様子。
ということで、北インドスナック道をも開拓すべく、次回の探検先は、北インドのローカルフード店とした。4回目にして、早くも南インドから逸れてしまったが、それはそれだ。
ちなみにこの店のラッシーも、チャートも、かなりおいしかった。ブッフェはまあ、普通。なお、わたしはこの店のピザ、マルガリータが好きである。
これは土曜の夜、義姉スジャータ宅にて。昨夜は「ラクシャー・バンダン」という祝祭日であった。
ここでも毎年のように記してきたが、姉/妹が、兄/弟の健康や幸運を願って、手首にラーキーと呼ばれるお守りの紐を結びつける。
儀礼の際には頭を覆う、という理由から、頭巾を被っている夫。
このサリーは、ベンガル地方のカンタ刺繍が施されたもの。
カンタ刺繍とは、刺し子のような技法。
古くなったサリーをつぎはぎにして、一枚の布に仕上げるところに、起源があるらしい。
糸はまた、古いサリーを解いて使っていたとの話も聞く。
つぎはぎ故の、カラフルな布が、あたかもオリジナルのデザインのように見えて面白いのだ。
もっともわたしが着ているのは古いサリーの再利用ではないが。
写真に撮ると赤っぽく見えるが、実際にはショッキングピンク。
ひらひらとしたパルーの部分に、オレンジや紫のボーダーが入っている。
光沢のある、柔らかなシルクに、ひたすらの運針。着心地もよく、古典的な技法がモダンに見えるお気に入りの一枚である。
一方の夫といえば、わたしがファクトリーアウトレットで見つけてきた廉価なポロシャツ。
ということは、先日も書いた気がするが、改めて。
コマーシャルストリートにほど近いSANCTUARYという店。
コンディションのよいアウトレット商品が、結構、揃っているのだ。
これまでは、ニューヨークを訪れるたびにポロシャツを入手していた夫だが、
「もう、ニューヨークで買わなくてもいいね」
とお気に入りの様子だ。
この店の情報も、MuseIndia.Infoのショッピングガイドに載せている。
そして本日、日曜日。先日、ヤクルト王子夫妻と訪れた、あの日本料理店EDOへ、今度は夫と訪れた。
日本料理が大好きな夫が、とても行きたがっていたのだ。
ちなみに本日着用のポロシャツは、前回のニューヨーク旅で購入したもの。クリケットのプレイヤーがエンブレムになっている珍しいデザインで、夫のお気に入り。
さて、スパークリングワインで乾杯のあと、まずはお刺身。わたしたちのお気に入りはサーモンやイカ。それにソフトシェルクラブの巻き寿司など。
エビや豚バラ、サーモン、エリンギなどの炭火焼。茶碗蒸し。天ぷらの盛り合わせなど、多彩な料理を少しずつ、味わう。
わたしは最後に、「そば」で締めくくって幸せ。
ってか、久しぶりにカメラの「美肌モード」を使ってみたところ、あり得ないほど美肌に映っているのが嘘っぽい。詐欺すぎ。
ところで本日の黒いドレス(ワンピース)の理由は、「お盆」。
右胸に付けている花は、父の葬儀の時に買ったもの。
喪服を持っていなかったわたしは、適当な黒い服を持って、米国から帰国した。が、袖のあたりにスリットが入っていたため、周囲から、「それはないわ」と指摘を受けた。
斎場に近い「香椎みゆき通り」にあるブティックで、なぜかぴったりの黒いワンピースを見つけ、ついでにこの花も購入したのだった。
一応、父を偲びつつ、しかし食べている間は、一切思い出すこともなく、盂蘭盆会のころである。
ちなみに写真のワンピースは葬式用ではない。日本人のテキスタイルデザイナー原口良子さんが、バンガロールで展示会(←Click!)をされていたときに、購入したもの。
この日、彼女が着ているものと、多分同じだ。とても着心地のよい、布のやさしさが伝わってくる服だ。
欲を言えばきりがないが、こうして少しでも、折に触れて「寿司刺身を補填」できると、切望しなくてすむのがいい。
これまでは、ニューヨークを訪れるたびに日本食を楽しみにしていた夫だが、
「もう、ニューヨークで、むきになって食べなくてもいいね」
と、お気に入りの様子だ。
バンガロール。いや、インドの生活。
本当に、年々、変わりゆくものである。
即ち近い未来、何が起こるのか、見当がつかない。
さて、明日は日本の終戦記念日(1945)であり、インドの独立記念日(1947)である。毎年、思い巡らすところ多い、この時節である。
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