スリランカにうつつを抜かしていた、これは隊長に対するいやがらせか?
と言っても過言ではない、それは今年初のローカルフード探検であった。これは先週の火曜日(1月31日)。スリランカ旅から戻って翌々日の記録である。
スリランカ紀行の途中に織り交ぜるのが憚られ、旅のレポート終了を待ってのアップロードだ。
ローカルフード探検隊ファンの皆様。が存在するのかどうかは知らんが、お待たせしました。
初心に返って、超ローカル店を。との心意気で店選びをしてくれたPAKAKO隊員。店舗選考の背景は、下記の彼女からのメールを抜粋させていただく。
「初探検の候補のお店なのですが、インド人の友人に尋ねたところ、絶対にお勧め!というお店を教えてもらいました。すごい人気店のようですよ。特に週末は客でごったがえすらしい。
やはりギーでギトギトなマサラドーサが有名だそうです! 友人の話だととても古く歴史あるお店で、店内も昔から全然変わってなくバンガロールローカル空気満点とのこと!
エリアがガンジバザールってとこも面白いし、初探検にいかがでしょうか!? やっぱり2012年の幕開けにはギトギトドーサ、、、で?」
文章の端々から、ローカルフードに対する熱意が伝わってくる。時にやる気をなくす隊長の気持ちを、奮い立たせてくれるかのように。
しかし同時に、このローカル店。スリランカ旅から戻って直後の、胃腸すっきり、心軽やかなわたしの心身を、軽く汚してくれそうな、そんな予感がする。
みんなには会いたいけれど、油でギトギトのドサには、合いたくない。
そんな複雑な思いで待ち合わせの45分前に家を出る。iPhoneのマップ(超重宝)によれば、我が家から目的地まで11.7km 所要23分。
バンガロール市街を走る場合、おおよそ、2倍の時間を見込まねば到達しないので、45分前には家を出たのだった。
にも関わらず。途中で工事中につき迂回だの、道を間違えて遠回りだのを繰り返しているうちに、待ち合わせの時間を過ぎてしまった。
「もう、引き返そうかな」と思う気持ちを抑えて隊員に電話。わたしを除く全員が揃ったら、先にはじめてくださいと告げる。
わたしが店に入ったとき、テーブルにちょうどドサが届いたところであった。
久しぶりに再会した隊員らとの挨拶もそこそこに、隊長、取り敢えず任務を果たそうと、店内の写真だけを、さりげなく、しかし確実に撮影させていただく。
確かに、昔ながらの由緒ある老舗的なムード漂う、いい雰囲気の店内だ。壁には、地元の著名人やら、作家やらの写真や肖像画(デッサン)が、かけられている。
土地の人たちに愛されている店だという印象が、伝わって来る。
注文したのは、このマサラドサ。中にマサラ味付けポテトが入ったものだ。サイズは小振りながら、触れればどっしり感。油の吸収度が猛烈に高そうだ。
やる気がなかったはずなのに、なんなのだ、わたしのこのうれしそうな顔は。
しかも、ドサに勝るとも劣らぬ、テラテラした顔で。
しかし、この直後、ドサを口にした途端、隊長の口から、毒舌が発せられるのである。
これ以降のことは、隊員らのレポートに詳しいので、わたしは触れまい。
ただ、本当に思った。
やっぱ、インドって、不思議。
これを喜んで食べるバンガロールのローカルの人、変。
人の人生、一食でここまで油を供給する必要があろうか。いや、ない。
インドとスリランカ。料理に共通点は諸々あったのに、大いなる違いは「食後の胃腸の爽快感」であった。
我が家でも、夫の実家でもそうだが、油を控えて調理している。だからこそ、健康的な薬膳風の料理をも実現できている。
なのに、インドの外食店の多くは、油脂を多用している。
どうして。なぜにここまで油を? 乳脂肪分、そんなに、必要?
改めて、問わずにはいられない。
「これ、全部食べたら、2000キロカロリーくらいになるんじゃん?」
「成人が一日に必要なカロリーを、この1食で補えるよね」
「栄養バランスの悪いカロリーメイト?」
「30ルピー(約50円)で充足できるという意味では、貧しい労働者たちのための、機能食だろうか」
散々なことを書いていると思われるだろうが、あらゆる可能性に思いを馳せないことには、存在理由を理解できない。本当に、強烈なドサだったのだ。
しかし、訪れている人たちをみれば、特に労働者とも思えない、中高年層である。
わたしはといえば、がんばって半分を食べてみたが、それ以上は無理であった。完食した隊員はいない。
が、繰り返すが、ここはローカルの人々に大人気だという。
どれほど油を使っているのか、キッチンを見せてもらうことにした。
マネージャーに尋ねたら、写真の撮影は断られたので、ちらと厨房の入り口から覗かせてもらうことに。
厨房を覗いたとき、広い鉄板に10枚ほどのドサの生地が広げられているところだった。
ホットケーキ状のその生地。
下の部分は、すでにたくさんの油を吸い取って、カリカリと香ばしく「揚げ焼かれて」いる状態だ。
で、上の部分に、料理人がポテトを次々に載せていく。
ポテトを載せ終わった後、彼はギー(精製バター)が入ったポットを片手に、小さな柄杓のようなもので、ドサの上に、ギーをまき散らし始めたのだった。
その量と言えば、ドサ1枚あたり、大さじ軽く3杯を超えている。
まるで玄関先に打ち水でもするかのような仕草で、しゃっ、しゃっ、しゃっと、ドサの上にギーを「打ち油」するのである。
その量の多さに愕然としていたところ、今度は室温に溶けたバターの塊をぐわしっと右手で掴んだ料理人。
手のひらでバターをこねこねしながら「ならした」あと、親指でバターをちぎりながら、今度はポテトの上に、ポトポトと落としていく。
ギー&バター。ダブル効果だ。見るんじゃなかった。
「もう、これ以上、油吸えませ〜ん! いっぱいいっぱいです!!」
一緒に厨房を覗いていたPAKAKO隊員が、ドサの生地の気持ちを代弁してくれる。
しかし、量としては、さほど食べていないので、満足感はない。
なのに胃腸を覆う、重たさ。これまた評判のサウスインディアン・コーヒーを飲んでも、洗い流すことのできない、しつこい感じ。
そもそも、コーヒーの旨味を味わう気持ちすら、霧散していた。
わからない。この店が大人気だということがどうにもわからない。ローカルフード探検。実に奥が深いと思わされる2012年の幕開けだ。
なお、この店はローカルフード探検隊としては、お勧めしない。
ただ、恐いもの見たさ、重いもの食べたさに駆られた方、強烈なローカル食を体験したい熱意のある方は、自己責任において、来訪されたい。
■Vidyarthi Bhavan (←Click!)
いやぁ~~~、もう何が何やら!
2012年、初のローカル探検、誰ですか、この店を選んだのは!って私でしたっけ(笑?) 今までのローカル探検史上最強?最悪?の油吸収しまくりDOSA!!! もう驚きです。
DOSAの表面はクリスピーに仕上がっているものの、ちぎろうとDOSAに手をかけると、そのDOSAはまるでスポンジですか?というくらいに油を吸いこんでいる。
さすがの私も絶句・・・。
味は悪くないものの、あの油したたるDOSAはちょっと。。。食べ終わったあとに自然と口から出た一言は、
「う~ん、もう二度と来ないな!」
隊長and隊員達も大笑い!!
でも驚くなかれ、このお店、ローカルには大人気! 2010年に「Best crispy Dosa!」なる賞を獲得しているお店。
だんだんにインドローカルの味の基準が分からなくなってきました。いやぁ~、今回はまさに体を張ってのレポートでした.....笑
お店の前に立って、まず第一印象は「これはイケる!」
飾らなく、趣のある古い佇まい。店内に入ってもその印象は一層増すばかり。ローカルにしては清潔でとっても雰囲気がいい。店員さんもフレンドリー♪
その期待は頼んだドーサが運ばれて来て、手でちぎる直前まで続いたのですが・・・
ん??なんだこりゃ~
添えられたココナツチャツネが油ではじかれてドーサの生地にしみ込まない。。。ここまでギットギトなドーサは初でした。
サイズこそ小ぶりで味もなかなか良いのですが、いかんせん滴る程のオイルにビビリ、完食できませんでした↓
ここが、2010年 BEST CRISPY MASALA DOSAS に選ばれたとは・・・恐るべしローカルフード!!!
入った時の雰囲気は、ローカルに人気のお店というのがすぐに感じ取れ、かなりの期待感でした。そして注文して約3秒!?というぐらいの早さでドーサが現れた時には胸が躍ったのですが…
手で掴んだ途端に指が感じた油、、、食べた後に胃が感じたアブラ・・・。
表面はカリッとしてましたが、中はもう、メイプルシロップを全部吸い込んだホットケーキのようにずっしりとしていて、ものすごかったです。
ドーサってこんなに油を吸い込むんですね。
個人的には次に頼んだワダの方が良かったです。来てすぐに食べないとすぐにサンバルに浸ってしまってクリスピー感がなくなってしまうのですが、少し甘めの味のサンバルは美味しいと思いました(あ、でもやっぱりちょっとコッテリしてたかも…)。
店を出る時には、店員さん達がみんなで手を振って見送ってくれました。こんな所も人気の理由かもしれません(?)。
その後に会ったインド人から「あのお店はすごく古くてとても有名な店だ!」とか「他の店とは水の味が違う!」などと力説され、次回、他のメニューを食べてみるべきかな~とも思っています。胃の調子が復活したら。。。
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