西インド諸島。West Indies。それは即ち、カリブの島々。これらの国々もまた、欧州列強、英国の統治下におかれていたことから、インドとの結びつきは深い。
米国在住時のこと、インド人の友人らと集うパーティがあった。そのときに、友人カップルが、
「この間、ジャマイカに行ったんだけど、ヴィザがいらなかったんだよ!」
と、盛り上がっていたことを思い出す。インドのパスポートでは、査証なしで入国できる国は極めて少ない。その数少ない国の一つが、ジャマイカであった。
西インド諸島はまた、インド人にとっての国民的スポーツ「クリケット」を通しても強い結びつきがある。
昨年のインド国内リーグ、IPLやチャンピオンズ・リーグで大活躍したクリス・ゲイルもまた、ジャマイカ出身だ。
さて、上の料理。一見、普通にインド料理だが、実はこれは、カリビアンレストランでの一こまである。
来週からニューヨークへ行くため、諸々の雑事をすませておきたい。
一方、必須事項ではないのだが、ここしばらく、ローカルフード探検をやっていなかったのが心残り。
というわけで、急遽、実施することにした。
ちなみに隊員1号のPAKAKOさんは、インドの山奥、いやインドの海辺で1カ月に亘る修行中。
参加できる隊員は、わたしを含めて3名であったが、それでも「しっとりと」実施することにした。
目的地は、インディラナガールにあるカリビアンレストラン。
その名もSue's Food Place。
カリビアンなスーさんが始めた、スーさんの手料理が供される比較的「老舗」のレストランだ。
この店のことは、以前、英語の先生(家庭教師)に教えてもらっていた。
英語の先生からは、英語の勉強というよりも、インドのライフスタイルその他を学べるところに魅力を感じている。
通りから一本路地に入った、分かりにくい場所にある店舗。言われなければカリブのムードを感じるのは今ひとつ難しい、「普通の食堂」である。
壁には、西インド諸島を思わせるTシャツやクリケットにまつわるあれこれがディスプレイされているにも関わらず、カリビアンなムードは不思議なほど、ない。
他のお客さんがいないのをいいことに、遊ぶ隊長。
ランチブッフェはご覧の通り、見た目はすっかりインド料理。しかしながら、その味付けはマイルドで、チリが使われていないこともあり、非常にやさしい。
甘酸っぱいプランテーションバナナや、オクラや玉ねぎのフライ、ポテトやナスのソテーなど、付け合わせ的な料理も味わい深い。
こちらは前菜。これでもか、というくらい、マヨネーズ系ドレッシングに浸されたサラダの数々には、少々、戸惑いを覚えたが、ここは探検。
どれも口にしようと全種類を盛る。これが予想外に美味であったのに驚く。
そもそもわたしは、日本の弁当などにありがちな、「マヨネーズで和えられたスパゲッティ」が嫌いだ。
このマカロニにも抵抗を覚えていたのだが、これがなぜか、歯ごたえよく、ドレッシングの程よい酸味が利いていて、おいしかった。
ドリンクはこの店おすすめのココナツドリンクを注文。普通のココナツウォーターに「なにかが」入っているのだが、さっぱりとおいしい。
そして一番上の写真、メインもまた、味わいよく、食べやすい。豆類を多用するのは、インドと中南米、共通する。
思えばメキシコやブラジルとインドとは、食事での共通項は少なくないから、「見た目インド?」でも、さほど不思議ではないのかもしれない。
そもそも、インド料理に多用されるジャガイモやトマトといった食材は、アンデスが原産地でもある。
総括するに、料理は「劇的にうまい!」というわけではないが、無難においしい。また来よう、と思える。
ちなみにブッフェは日替わり。アラカルトもあるから異なる料理も楽しめる。なお、日曜日のブランチは特別料理が加わって、ゴージャスらしい。一度試したいと思う。
食事が終わった頃、揚げパンが出されていたので、デザート代わりに食す。インドの揚げパン、プーリーと同じような味である。
ま、形が違うだけで、素材、調理法は同じかと思う。
今日はといえば、通常の「かしましすぎる」探検とは異なり、非常にしっとりと、大人のムードで語り合うひとときであった。
普段であれば、うぎゃうぎゃ騒ぎつつも、あっという間に食べて、あっという間に解散なのであるが、今日は2時間半近くも、のんびりと語り合った。
インドのこと、日本の社会のこと、あれこれと。
比較的シリアスな話題を、じっくりと語り合う機会が少なく、自分の中でも、不完全燃焼なテーマが少なからずあったのだが、そのあたり、ピンポイントで語り合えて、胃も心も満たされた。
ということで、食に関するレポート、浅めだが、ともあれ情報を掲載しておこう。
■Sue's Food Place
Lunch Buffet (Tue to Thu) @ Rs.250
Lunch Buffet (Fri to Sun) @ Rs.350
Dinner Buffet (Fri to Sun) @ Rs.350
#4,Subadar Garden, Near Imperial Hotel, Sri Krishna Temple Road, Indiranagar, Bangalore
【隊員4号K2さん】今日は語り合いつつ、まったりな探検でした。
カリビアン料理と聞いて、どんなに脳天気な物が出てくるかと期待してのぞみましたが、見た目はインドでよく見かける西洋料理風。あまり代わり映えはしませんでした。
でも、お味はレス・スパイスで、どれも日本人の口に合うと思いました。特に私が気に入ったのは魚介のスープ。さっぱりしているのに旨みたっぷりで、マサラの味がしない所が高得点でした。
それと、名前や入っている物も判らないままですが、まん丸に揚げてあるコロッケがとても美味しかったです。(探検隊としてはあるまじきですね・・ゴメンナサイ)
マヨネーズ味のサラダが4種類ほどありましたが、マヨラーには堪らないと思います。ローカルフードに疲れたら、是非訪れてみてください。さりげなく癒してくれるお店です。
今日のローカル探検の場所は、道から一本入ったところにあり少し分かりづらかったです。店の外観もいたって普通の建物で全くトロピカルなイメージはなく...。
店内を少し期待して入りましたが、かろうじて一枚だけトリニダード・トバコのマップが張られているだけでした。私としてはもっとトロピカルな感じにインテリアを装飾して頑張ってもらいたかった。
店内は古かったですがこぎれい&A/Cがついていてローカル探検と言い難いお店でした。このお店、家族連れでもお勧めです(味を含め)!
こちらのお店のお昼はバッフェ形式でした。並べられた料理は見た目インド料理でしたが食べてみるとスパイスのきいた料理はなく、油っこくもなくさらっと美味しく頂くことが出来ました。
サラダの種類も(見た目マヨネーズ使用したものばかり)6種類くらいあり、全部同じ味かとおもいきや、全てのサラダの味付けが違い、マカロニの湯で加減もよく美味しく頂くことが出来ました。
特にカリプソライス?(インドでいうとビリヤニかな?)が優しい味付けで美味しかったです。
本日のローカル探検で伺ったカリビアン料理、インド料理で胃が疲れたときに食べるといいのかなぁ~とも思いました。
帰宅後、店内に張ってあったトリニダード・トバコとインドの関係が気になりこの共和国について調べたところアフリカ系とインド系の住民が住んでいるみたいです。
そんな関係があると知らず、今日は地理の勉強にもなりました。今日は隊長はじめ2名の隊員とこじんまり探検隊でしたが、満足のお店でした♪
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