
平穏な、土曜日の午後。心地の良い風がカーテンを揺らしながら、部屋へ入って来る。 パリから戻ったら、バンガロールの浅く短い冬が終わっていた。わずか一週間にも満たない不在の間に、朝晩の冷え込みがなくなっていた。 昼間の日差しが強く、通りへ出れば、夏の匂いがする。埃っぽさに溶け込んだ、何とも形容しがたいイ... Read more →
平穏な、土曜日の午後。心地の良い風がカーテンを揺らしながら、部屋へ入って来る。 パリから戻ったら、バンガロールの浅く短い冬が終わっていた。わずか一週間にも満たない不在の間に、朝晩の冷え込みがなくなっていた。 昼間の日差しが強く、通りへ出れば、夏の匂いがする。埃っぽさに溶け込んだ、何とも形容しがたいイ... Read more →
●我が愛すべきインド服。サリー。 上の写真は、本日の午後、赴いたサフィナ・プラザでの一枚。「しぼり (Tie and dye) 」のサリーの業者が、1週間ほどここでエキシビションをしているという案内が届いたので足を運んだのだった。 上の写真は、糸で絞られたままのサリーを、二人が綱引きの如くぐいぐいと... Read more →
■懐かしい映画が届く。 金曜の夜、アルヴィンドがムンバイから戻って来た。3週間ぶりのバンガロール。バンガロール新国際空港の、到着ロビーの快適さに、あまりにも整然とした手荷物受取所に、彼も感嘆していた。 帰りの車中は、義父ロメイシュや義姉スジャータと電話で話をしていたようで、1時間半ほどかかったものの... Read more →
●電気代の請求書を、読めないんです。 新居に電気代の請求書が届いた。日付からして、入居前の請求である。世帯主の名前も以前の居住者のままだ。とはいえ、内容は把握しておかねばならぬ。 が……。 読めない。数字と、ごく一部の英語しか、読めない。これはヒンディだ。発音なら辛うじてできるが、意味が全然分からな... Read more →
なんと瞬く間の週末だっただろう。土曜は概ね晴れ。日曜は雨がちで、ときどき雲間から青空。 雨が降らないひとときは、庭で朝食を、ランチをとる。モンスーンのこの時期でさえ、蝶は舞い飛び、鳥のさえずりは遠く近くに。 「やっぱり、バンガロールの家が落ち着くなあ。ムンバイには戻りたくなくなってしまうよ」 と、天... Read more →
夕餉の支度の窓から夕映え。湿気を含んだ海風の強く吹き込むのさえ心地よく。 どこに住んでも、朝昼晩、食べて、動いて、眠るのを軸に、異なるさまざまに立ち向かいながら、異なるさまざまに溶け込みながら。 本日のワールドトレードセンターはシルク製品のエキシビション。お向かいで「市場調査」ができるとは、つくづく... Read more →
ロメイシュ・パパとウマに誘われ、本日の午後はショッピング。ウマが友人から勧められたというケンプスコーナー界隈の店舗を数店巡る。 特筆すべきは、「絞り」のサリー専門店だった。かなり精緻な絞りによる色柄も豊かな数々のサリー。あまりのすばらしさに、今日のところは時間が足りないと断念。後日ひとりでゆっくりと... Read more →
●またしても、女性のためのエキシビションが行われており。 バンガロール宅が恋しい。なにしろ毎日、風雨である。書き上げたい原稿は進まず。家にいても煮詰まるばかりなので、夕飯のための買い物にでも出かけようと思う。 まずはご近所のお気に入りなレストラン、Moshe'sへ赴き、パンを購入。お気に入りのエジプ... Read more →
金曜から来週にかけてはバンガロールである。スジャータとウマからプレゼントでもらったサリーのブラウスは、洋装ファッションを手がけてくれるバンガロール在住のデザイナー女性に任せるつもりだ。 彼女が仕立てるブラウスは、街のテイラーよりは割高だが、「洋服向け」の立体裁断で、着心地がよくシルエットも美しく、縫... Read more →
本日、義姉スジャータと義兄ラグヴァンの招きで、IIS(インド科学大学)キャンパス内の彼らの家へ赴く。ユカコさんとビル、ジェイクくんも招かれていて、わたしたちがついたときには、すでに到着していた。 まずは本日、アルヴィンドとスジャータがラクシャー・バンダン(ラーキー)の儀式を行う。姉、もしくは妹が、兄... Read more →
8月31日の本日は、我が誕生日であった。夕べDVDを見ながら、しかし12時が過ぎた瞬間に、HAPPY BIRTHDAY! と自ら叫び、アルヴィンドも「オテンジョウビ、オメデトウゴザイマス!」と、微妙な日本語で祝してくれた。 インド産SULAのスパークリングワインを開けて乾杯。飲みながら、映画の続きを... Read more →
あ〜! 開・放・感!! などと書いても夫が読めないというのは、幸せと言えば幸せである。基本的には独立独行のわたしにとって、ひとりの時間は不可欠であり、なるべくしてなった二都市生活、という気がしないでもない。 出会って当初は、彼がわたしの言語を彼が理解できないことに、物足りなさがあった。日本語を通して... Read more →
●久しぶりに、美味! シーフードのミールス 昨日のティーパーティ、いやワインパーティ時に、何かの話から、南インドの米粉で作られたパン「イディリ」や「アッパム」の話が出た。そうしたら、久しぶりに、「アッパム」が食べたくなった。 おいしいアッパムが食べられる店と言えば、まっ先に思い出されたのが南西インド... Read more →
ほとんどの仕事を終えて今日、時間の許す限り、コルカタの市街を巡った。まずは滞在しているオベロイホテルのすぐ裏手にあるニューマーケットへ。 ニューマーケットとは名ばかりで、古くからある混沌の市場。コルカタ初日の夜、モナが教えてくれたプラムケーキを買える店へ行こうと思う。 ホテルから5分ほどもかからない... Read more →
●広島でも仰天! なのに。 先週、広島在住の大学時代の友人が、偶然テレビで「仰天ライフ」の再放送を見たらしい。突然旧友がテレビに現れたので驚いたとのメールが届いた。 仰天ライフを知らない方は、こちらをご覧いただきたい。 ■今度の日曜夜8時、日本のテレビに現れます(1)経緯編 ■今度の日曜夜8時、日本... Read more →
(写真:ムンバイのコラバ地区の街角にて) ●インド生活3周年となりて 11月10日はインド生活3周年記念日だった。 「石の上にも三年」な成果を、今のわたしたちは得られているだろうか。徐々には向上していると思うが、まだまだこれからだという思いのほうが強い。 この、スピード感に満ちた時代にあって、しかし... Read more →
●いたずらに、不安を煽られるなかれ。逃げることの無意味。 「根っからの怖いもの知らず」というわけではない。わたしの行動の一部をみている人からは、タフだとか、たくましいとか言われることの多い人生である。 しかし生まれついたときから楽観的で積極的、逆境に強かったわけではない。子どものころは神経質で心配性... Read more →
2008年のカウントダウンは、タージ・ウエスト・エンド (THE TAJ WEST END)で迎えた。 ムンバイのタージ・マハル・パレスに比べると、ずいぶんこぢんまりとしているけれど、コロニアル様式の白い建築物が、豊かな緑に映えて美しいホテルだ。 インド移住当初に滞在していたこのホテルにはまた、さま... Read more →