昨日の朝、夫アルヴィンドが無事、福岡に到着した。4年ぶりの日本である。さて、これから約1週間、妻は「褌のひもを締め直す気分」にて、旅の第三弾を過ごすことになる。
明日の朝は、奈良へ向かうため、今日は早めに就寝予定。とはいえ、せっかくだから写真を残しておきたく、昨日今日の記録をざっと残しておこう。
ところで、「寒い場所での夫のファッション」がいつも「似たようなセーターとシャツ」という指摘を受けることが、ときに、ある。
「いつもチェック柄のセーターばかりですね」とか、「もっとおしゃれをさせてはどうか」などと、見知らぬ読者からメールをもらうことがあるが、どうか放っておいて欲しい。
アルヴィンドは「アーガイル柄が好き」なのだ。そしてブルックスブラザースの似たようなシャツやセーターを好んで着用しているのだ。さらにはインド在住だから、旅行以外では必要なく、本人が新調したがらないのだ。
……と言い訳がましく書いているが、いい加減、妻としても「新しい柄にするべきではなかろうか」との思いもあるような気がする。
朝の福岡に到着し、実家へ直行。午後は、博多駅へ。旅に備えて「ジャパン・レイルパス」を引き換えに行くついでに、デパートなどを散策。バウムクーヘンの菓子工房で、目が釘付けの夫。
夕飯は、いつもの寿司屋「大政寿司」の握りが主役。自宅から離れた新宮という町にあるこの寿司屋まで、妹が車で取りにいってくれた。
刺身などはデパートの地下で購入。本当に、福岡は寿司や刺身がおいしくて、しかも安くて、本当に幸せだ。寿司屋の情報は、MiPhoneに記しているので、ご興味のある方、ご参照あれ。
上は、一昨日、羽田空港のマキシム・ド・パリの店舗で購入したチーズケーキとイチゴミルフィーユ。そして昨日購入したバウムクーヘン。
インドで、手作り素朴菓子を食べ慣れていることもあり、パッケージ入りの日持ちする菓子を、あまり食べたいとは思わない。防腐剤など添加物にも反応を起こすようになったので、新鮮なものにひかれる。
これらはいずれも「本日中にお召し上がりください」の作り立ての菓子だったことから選んだのだが、どれもとても、おいしかった。
今日は、風がやや冷たいものの、好天に恵まれたので、太宰府の九州国立博物館へ赴いた。
ベルリン国立美術館展が開催されているというので、太宰府が久しぶりだという母を伴い、出かけることにした次第。
博物館を巡ったあとは、専用通路を歩いて渡り、太宰府天満宮へ。ちらほらと紅葉した樹木を眺めつつ、自然に満ちた光景の中を歩くのは心地よい。
月曜日にも関わらず、七五三の参拝者や、菊花展を見に訪れる人々で、境内はにぎわっている。
二礼二拍一礼の御参りをして、菊の花々を眺め、鯉に餌をやり、のんびりと歩いたあと、参道で遅めのランチをとる。
食後は、太宰府ならではの梅が枝餅。焼きたてのそれは、香ばしくておいしい。子供の頃、祖父母と両親とともに、よく訪れていた太宰府天満宮。
あのころは、家族みんなが、一度に何個も食べていたものだ。よく食べる一家だったと、今更ながら、しみじみと。
アルヴィンドは、実は太宰府天満宮は二度目。4年前にも訪れた光明禅寺へ、今回も。
紅葉の序章という時節。4年前も、実は同じ時期に訪れた。今回より、わずか1週間ほど遅いころ。福岡を拠点に、京都を巡ったのだった。
2008年11月28日。京都最終日の朝、ムンバイ同時多発テロが起こった。ホテルのテレビで、燃え盛るタージ・マハル・パレスを見て、たいへんな衝撃を受けたのだった。
あれから4年。本当に、いろいろなことが起こったものだ。
こうしてまた、同じ時節、同じ場所を訪れ、しかし、とても新鮮な再会だ。
母と3人。わずか1日だけでも、こうして共に、「きれいなものを愛でる一日」を過ごせたことは、本当によかった。
さて、明日からはぐっと冷え込むらしい奈良。同時に紅葉も麗しく色づくことであろう。さらに着込んで防寒しつつ、秋の奈良をゆっくりと巡ろうと思う。
また折を見て、写真をアップロードしたい。