昨日は、夫と共にインディラナガールにあるNURA(ニューラ)へ健康診断に行った。米国在住時より、1、2年に一度、健康診断を受けている。日本の人間ドックのようなものだと思うが、日本の健康診断は「バリウム」やら「胃カメラ」など、独特の検査があるので、同じとはいえない。ちなみにわたしは、「バリウム」も「胃カメラ」も経験したことはない。
さて、今回で3回目となるNURAでの検診。NURAは、日本の富士フイルムとインドのヘルスケア企業との合弁会社で、「がん検診」に主眼をおいた健診を行っている。前回の記録にも記したが、富士フイルムは、1970年代からX線写真の研究に取り組み、世界で初めてX線写真のデジタル画像化に成功、1981年に「FCR (Fuji Computed Radiography) 」を誕生させたという。
ホテルのロビーのような、すっきりとした待合室で受付をすませた後、ちょっとしたスパのような雰囲気の更衣室で検査用の衣類に着替え、採尿。その後、採血、聴覚、視覚、歯科検査などを受け、CTスキャンや骨密度検査、婦人科検診にマンモグラフィなどを流れ作業のごとく受ける。予約制だから待たされることもなく、2時間余りですべての検査を終える。直後に検査結果も出て、ドクターからのコンサルテーションを受けられるため、3時間もあればすべてが完了だ。通常、健康診断は朝食抜きで受ける必要があるが、ここは食べても問題ない。
検査を終えたあと、待合室でコーヒーなどを飲んでいる間にも、結果が整理されてデータの準備完了。ドクター・オフィスにて、モニターを眺めながら検査結果を確認する。結果は項目ごとに、A,B,C,Dの4段階評価。Aは問題なし。Dは専門医のチェックを要するもの。過去の検査結果と並んで表示されるので、変化が一目瞭然だ。
さて、今回は……。大きな疾患や懸念材料は見られなかったものの、しかし個人的にはなかなかに、がっくりと現実を突きつけられた。
まず身長。166cmから165cmと、1センチ縮んでいた。これは骨密度の低下と関わっている模様。半年ほど前から再発している腰痛もこれに関連しているようだ。女性は閉経後、骨密度が低下し、骨粗鬆症などを発症しやすい。今回、AからCになっていたので、カルシウムを意識的に摂取しつつ、カルシウムの吸収を促すヴィタミンDも取らねばと思う。
加えて内臓脂肪の数値の急増と、メタボリックシンドロームの傾向がいやすぎる。3年前より体重は2、3キロ落としたのに、体脂肪が増えているとは合点がいかぬ! そこそこエクササイズもしているし、アルコール飲料や肉類の摂取も減ったし、健康的な野菜料理も増やしてるし、そらお菓子とかは結構食べたりしてるけど、でも昔に比べればささやかな量だし……と、納得がいかない。しかしながら、テクノロジーの評価は現実。
自分は、年齢の割には元気な方だと思っているが、体内では確実に変化が起こっている。死ぬ直前まで元気で動き続けたいので、もう少し、ライフスタイルを見直そうと思う。ちなみに夫も、それなりに不具合はあったが、緊急を要する問題はない。近々、検査結果を持って総合病院&アーユルヴェーダ診療所へ行き、具体的なアドヴァイスを仰ごうと思う。
検査のあと、今やインディラナガールで最も人気のあるレストランの一つに挙げられる「4P’S」を訪れた。今回で3度目の訪問だ。なかなか予約が取れない店になっているので、空席がなければ他の店へ行くつもりだったが、幸い入店できた(無理を言ったわけではない😅)。前日と似たような見た目のサラダを頼み、マッシュルームとナス(半分ずつ)のピザ、そしてカニのパスタを注文。どれも美味!
実は2度目、グループで訪れたときに、ピザのトッピングが、1回目よりも少し味が濃く、辛味が増している気がした。もちろん、ここはインド。大多数の味覚を優先すれば、わたしの好む味よりも濃くなるだろうと予想される。しかしながら、インドではレストランで注文する際「自分の好みのリクエストをする」のが一般的。わたしたちも、たいてい、何かしらのリクエストをする。定番は「ドレッシング、塩、ソース控えめ」で「唐辛子、MSG抜き」といったところか。ちなみに我が家、わたしは少々辛くてもノープロブレムなのだが、我が夫が、辛いものがダメなのだ。
昨日も、「塩味控えめ、唐辛子なしで」とお願いしたこともあり、いい塩梅の味付けで供された。向かいのテーブルに座った女性が、ピザの上に「これでもか!」というほど唐辛子をかけているのを眺めつつ、この国で味覚の平均値を取ることもまた、難しいのだよな……と感じ入る。
健康に心がけつつ、おいしいものをしっかり食べて、心身ともに満たされる日々を送りたいものだ。
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