2000年1月、父は末期の小細胞肺がんだと診断された。まだ62歳だった。民間医療も取り入れながら、抗がん剤治療を受け、一時期はかなり回復した。その後、再発、回復を繰り返し、2004年の今日、旅立った。
写真は2001年7月、わたしたちがニューデリーで結婚式を挙げたときのもの。一時的に回復していたころ、インドまで来てくれた。冒頭の写真は、伯父が親戚の顔合わせのためにレセプションを開いてくれたときのもの。どこからどうみても、肺がんを抱えているとは思えない元気そうな父である。よく似た父娘である。
わたし含め、日本家族は全員初のインド。怒涛の結婚式ストーリーが展開された夏だった。思えばあの結婚に関わる一連の行事において、わたしはインドの洗礼をザバザバと受けていたのだ。思い返すに、よく乗り越えたと思う😅
自分が歳を重ねるにつけ、当時の父の葛藤や苦しみが、理解できるようになってきた。「このままでは死ねない」「死ぬにはまだ早い」という思い。死して21年経つが、母を迎えるまでは、まだまだ父は「転生」せずに、我々を見守ってくれているような気がする。今しばらく、お待ちください。
このところすっかり没頭していたNETFLIXの『君は天国でも美しい』を見たこともあり、黄泉の国が近い。あのドラマは、本当に示唆に富んでいた。現世での生き方や考え方について、改めて考えさせられた。
さて、日々は巡る。発信頻度を減らしている昨今。撮り納めた写真からいくつかを拾って残す。
◎インドの友達が、自分のファームに咲いていたからと送ってくれた花。トーチジンジャーというらしい。ショウガ科の花だとのこと。野菜みたいにたくましくて、しかし優しい色合いで、周囲を照らす花。こうありたいと思わせられる。
◎バンガロールの合唱団、ロイヤルエコーのコンサートへ、2年ぶりに訪れた。子どもたちのピアノの発表会も兼ねているとのこと。日本人コミュニティとの関わりが少ない昨今、若く新しい家族もどんどん増えて、子どもたちも生き生きと過ごせている様子が微笑ましい🍺
◎心臓病を抱えているROCKY兄さん、日々の投薬と猫母(わたし)の手料理で元気いっぱい木に登る。もう11歳。長生きしてくれてうれしい。
◎猫父とNORA姉さん、ROCKY兄さん。二猫は2階の書斎で眠るのが日常なので、毎朝、猫父に抱えられて階下に降りてくる。
◎見た目、だいぶ悪いが、1、2カ月に一度、大量の猫餌を作る。新鮮な肉類、魚類、穀物などを購入し、大鍋で加熱。野菜は人間の残り(端っこや茎など)を冷凍しておき、大鍋4つで一気に調理。汗を拭いながら、ブレンダーで粉砕する。10年以上続いている肉体労働。猫愛強し。
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