実に、濃い1週間足らず、であった。
2012年6月にミューズ・クリエイションを立ち上げ、以来、年に一度、実施してきたミューズ・チャリティバザール。過去4回は、我が家を開放して実施してきた。それはそれで、アットホームだし、手作り感のあるイヴェントを実現して来れたし、好評だった。
しかし、アットホームとはいえ、ゲストが100名を超え、メンバーやヴェンダーを含めると、軽く200名が出入りする状況。年を重ねて認知度があがるにつれ、外部への告知をどの程度行うかについても、難しくなってきた。むやみやたらに大勢に押し寄せられても困る。かといって、まったく宣伝しないのでは、集客できない。
なにしろ、自宅。セキュリティその他を含め、マルハン家にかかる負担の大きさは、看過できない。過去は、過去のよき思い出として、次のステップに進む時期だと考えられた。ミューズ・クリエイションもNGOとなったことだし、そろそろ外部の会場を借りるべきだと判断した。
ミューズ・クリエイションのチーム・エキスパッツ(当地で働くメンバー)の一人が、会場となったチャンセリー・パヴィリオンホテルの関係者だということもあり、リーズナブルに会場を提供してもらえる運びとなった。
リーズナブル、とはいえ、同ホテルは高級ホテルのカテゴリーとなり、NGOがバザールを行うには贅沢感もある。もっと安いところを借りるべきかとも考えたが、ちょうど会場を決めたころ、バングラデシュでテロリスト攻撃があり、日本人が複数名、亡くなった。そのような事件は滅多に起こることではないが、セキュリティーがしっかりしていることは魅力に思えた、また、チャリティコンサートも行えるステージも特設してもらえるというのは、大きな利点だ。
これまでのチャリティ・バザールにおけるお金の動きを確認した結果、ヴェンダーを20以上集め、入場者が200名を超えれば、まず赤字になることはないだろうと見込まれた。「お金を稼ぐ」ことが目的でないにせよ「資金集め」のために行うチャリティバザールである。ミューズ・クリエイションの人件費がかからないとはいえ、例年同様、もしくはそれ以上の利益を出さないことには、本末転倒になってしまう。
会場決定から企画、ヴェンダーとの交渉、ホテル側との打ち合わせなど、詳細を書き始めるときりがないので割愛するが、ともあれこの2カ月ほどは、バザールのことを中心に動いてきた。ちなみにバザールの目的については、便宜上、以下のように定めた。
【チャリティ・バザール&コンサートの目的】
・ファンド・レイジング(ローカルの慈善団体へ寄付すべく資金調達)
・バンガロール在留邦人が慈善活動を行っているというアピール
・ミューズ・クリエイションの活動成果の披露
・ミューズ・クリエイションのメンバーと地域社会との交流
・ミューズ・クリエイションのメンバーが学園祭気分を楽しむ
7月、8月は日本が夏休みの時期でもあり、日本へ一時帰国するメンバーも多かったことから、9月に入ってからの数週間で追い込みをかける予定であった。
メンバーの入れ替わりが多いとはいえ、できる限りの記録を残し、メンバーで共有し合っていることから、今回のバザールが初めてだという人も含め、過去の経験を参考にしつつ、着実に準備を進めていた。
以前は「チーム紙」「チーム布」とわかれていたのを、数カ月前に「チーム・ハンディクラフト」として合体したことから、これまで布や紙のカテゴリーからはずれていた新商品も企画された。この折り鶴イアリングなども、新しい作品のひとつ。わたしも張り切って、たくさんの鶴を折った。
ファミリーフレンドのラナ(コーヒー・マイスター)が、クールグにある自らのコーヒー農園だけでなく、近隣の農園含め、そのときどきで「最高」のクオリティの豆を選び、自らローストし、自ら挽くコーヒー豆。とてもおいしいこのコーヒー豆&パウダーの準備。
普段は我が家だけでなく、ミューズ・クリエイションのメンバー向けに大量購入し、メンバー内で販売しているのだが、年に一度のこのバザールでは、ゲストにも販売している。
これまでも、ラナから購入する卸値を差し引いた全額をミューズ・クリエイションの資金として寄付してきたのだが、今回、そのあたりを明確にアピールできるよう、ラナの許可を得て、オリジナルのラベルを貼ることにした。全て自宅で作るので、さほど経費はかからない。
加えて、いつもの250グラムサイズのほか、お土産などにも好適な100グラムサイズを準備したのだった。
個人的に気に入っているクオリティの高いTulikaの児童向け絵本については、今回ミューズ・クリエイションが販売代行することにもなった。
バザールとは別に、コンサートも充実させたく、ミューズ・クワイア&ダンサーズ以外にも、外部のミュージシャンに出演してもらうべく、あたった。メンバーの亜沙美さんがピアノ指導をしているJYOTHI SEVAという盲学校の青年プラヴィーンにも、ピアノを披露してもらうことになった。
■思いがけないストライキ、そして暴動。開催が危ぶまれ、気を揉む数日
9月に入り、準備も追い込み……というころになって、活動日である9月2日(金)が全国ストライキ。翌9月9日(金)はカルナタカ州のストライキが実施されることになり、直前で活動日を木曜日に変更するなどバタバタとした。都合が付かないメンバーも出たが、ともあれバザール直前の木・金で、なんとか準備をしようと段取りを考えていた矢先……。
9月12日(月)。バンガロールが混沌と化した。すでに数回に亘ってレポートしたので詳細には触れないが、カーヴェリー川の水を巡っての暴動である。月曜の夕刻に外出禁止令が発令され、街が緊迫感に包まれた。
早速OWC(バンガロール在住の外国人女性によるグループ)からは、週内に開催予定だったイヴェントのキャンセル情報が流れてきた。
自宅にいさえすれば、特にトラブルに巻き込まれる心配はなく、安全などに不安はなかったが、当然わたしの頭の中は、土曜日のバザールのことでいっぱいになった。
所詮はチャリティバザール。むきになって実施することはない。と思う一方で、多くの人たちを巻き込んで、ここまで準備をしてきている。事態が事態だけに、キャンセルもしくは延期になったところで、異議を申し立てる人はいないのはわかっていたが、とはいえ、そんなに軽やかに対応できるものでもない。
が、軽やかに対応すべく、会場側のメンバーと連絡を取り、対応策を考えた。
◎月曜現在、キャンセルを決めるのは時期尚早である。
◎延期の場合、今後の会場の空き具合を確認してもらう。
◎金曜日の午前中、実施、キャンセル、延期のいずれかを決定する。
◎金曜午後、もしくは土曜日早朝に事態が急変した場合、それはそれで、速やかに対応する。
と、非常に大ざっぱではあるが、ここまでは決めた。問題は、ミューズ・クリエイションのメンバーの集まりであるが、集まれないものは、集まれない。
慌てたところで仕方がないので、すでに作品ができているものを、金曜日の午後に集中して値札付けなどの準備し、当日に挑めばよいとした。ミューズ・クワイアも練習不足は否めないが、それは仕方のないことである。各自、家で練習をするということにした。
月曜から水曜まで、外出禁止令が出ている会社もあり、多くの人たちが家に籠っていた。自ずと気持ちはどんよりするが、しかしどんよりしたところで仕方がない。
水曜日には外出禁止令が解かれたところも多く、水曜の朝は街が「普段」を取り戻した。わずか1日半の停滞が、ひどく長いものに感じられた。
鉄道の汽笛。オートリクショーのうなり。バイクの、自動車の、せわしないホーン。工事現場の槌音。数日の静寂が破られて、いつもの音。それはまた、平和の証でもあるのだ。ということにも改めて気づいた、朝だった。午後、わたしはヘアサロンへ行くなど、気分転換をした。
夫の行きつけのヘアサロン、RockPaperScissor。わたしも最近、通い始めた。オーナーのダニーが、店内の随所にミューズ・チャリティバザールのフライヤーを貼ってくれていてうれしかった。
今月に入ってからのストライキ、そして今回の暴動。このような動きが、彼らのようなスモールビジネスにとっても、多大なる打撃だということを話しつつ、世の中の損害の大きさを思う。
水曜日になってなお、再びストライキが起こるなどという噂も流れたが、ベンガルール(バンガロール)警察のTwitterによると、今後数日、ストライキの予定がないこと、またSNSなどで出回っているデマを信じるなといった投稿が次々になされたことに救われた。情報は警察からのもののみ、信頼することにした。
月曜から一日に1、2回、メンバー向けの通信を発信し、情報を共有しつつ、世の中の動きを眺めた。14日水曜日、今回の暴動が、政治家に連なるマフィアが仕組んだ意図的なものであったとのニュースを知り、深い憤りを覚えたものの、関係者が逮捕されていることを知り、更なる暴動の可能性が減ったことで少し安心した。
が、被害にあったタミル・ナドゥの逆襲もあるかもしれない。この先、平穏を取り戻すかどうか、気にはなるが、こまごまと懸念していたら、日常生活が営めない。
■100ルピーと、マトン・ビリヤニで買収された哀しき暴徒
ちなみに昨日の新聞で、「雇われ暴徒」の哀しい記事を見つけた。
今回の暴動で500人以上が市警によって拘留されたらしいが、その中の一人(女性)の供述によると、「マトン・ビリヤニと100ルピーをやるから、暴動に加担して、バスに火をつけてこい」と言われたらしい。
その記事には、言葉を失った。泣けてきた。マトン・ビリヤニ(炊き込みご飯)と100ルピーで、物事の善し悪しを測ることなく、軽々と悪に加担する人たちが、ここには大勢、いるのだ、という事実がもう、いろいろな角度から、胸に迫ってくる。
チャリティって、なんですか?
と自問したい気持ちを抑えつつ、前置きが長過ぎて、バザール当日の話しに到達しない。前置きはこの辺にしておこう。
木曜、金曜は、無事両日ともに、サロン・ド・ミューズをオープンできた。両日とも30名近くのメンバーが集まり、ラストスパートで準備を行った。みなの手際のよさ、追い込みの早さには感嘆した。
わたしも、木曜の夜、諸々のサイン作りに熱血。結果的にあまり役に立たなかったものもあるが、取り敢えず、準備はしておいた。
大量の荷物をみなで手分けをして持参し、そして遂には、土曜日の朝を迎えたのだった。
■そして、無事に迎えられた土曜日、バザール当日
その「普通の朝」を迎えられただけで、本当にうれしかった。思わず、玄関先のガネイシャに日本の線香を上げて手を合わせた。
全30の参加ヴェンダーにも、こまめに(しつこく)連絡を取っていたこともあり、1つも欠けることなく、全てが参加してくれた。
11時の開場を前に、関係者は9時集合、ヴェンダーは遅くとも9時半に会場入りとしていたが、2、3のヴェンダーが10時過ぎになった以外、ほとんどが時間を守ってくれた。日本では「普通のこと」と思われるだろうが、インドでこれは、結構珍しいことだということを、書き添えておきたい。
会場となるホテルには何度か足を運び、大まかなレイアウトを作って、ヴェンダーの配置を決めた。プールサイドのステージの位置はここ以外、考えられなかったのだが、キッズエリアについては、少々悩んだ。
今回、KARA4KIDSというプレスクールが、日本人の子どもも積極的に受け入れたいということで、無償で協力してくれたのだが、彼らが事前に場所の確認にも来てくれた。プールに近いのが気になるが、エントランスに近い方がいいだろうとのことで、ここに決めたのだった。
日当りなどが気になったが、午前中、直射日光が当たると眩しいものの、1時を過ぎると徐々に太陽がビルディングの影になり、1時半には完全にプールサイドが日陰になるということも確認したので、ステージ出演者が少々、辛いが、これでOKとした。
Nao & Miho + MuseBoys Dancersというユニットを勢いで組んだものの、バンド(ストライキ)の影響で一度も練習する機会がなく、当日を迎えてしまった。朝、即席でリハーサル。
付け焼き刃で練習をするMuseBoys Dancers。私服のメンバーは、参加予定だったが、急遽出張が入ったとのことで、立ち寄ってくれた。度重なるバンド(ストライキ)の影響で、ビジネスが滞っている企業は多々あり、そんな多忙な中、働くメンバー、チーム・エキスパッツの面々が積極的に参加してくれたのは、ありがたいことだった。
開場15分前、メンバー集合。この日、約50名のミューズ・クリエイション全メンバーのうち、のべ43名もが参加した。
あらかじめ決めておいた役割分担に従って、自分の持ち場へ。自宅でのバザールの際は、ヴェンダーの売り上げの5%以上を寄付してもらうことにしていたため、売り上げの協力にと、ヴェンダーによっては、メンバーがサポートに入っていたが、今回は一律でテーブル代を徴収していたこともあり、サポートはつけなかった。
なにしろ初めての会場なので、できるだけ、全体を見られる人が欲しかったのに加え、メンバーにも交代で、ゆっくりと買い物や食事、エンターテインメントを楽しんでもらいたかったこともある。
小原流の師匠でもあるファミリーフレンドのディーピカ(コーヒーマイスター、ラナの妻)にお願いをして、入り口にダイナミックな生け花をアレンジしてもらった。
最初は、ミューズ・クワイアダンサーズがメインで、あとはプラヴィーンのピアノくらいしか決まっていなかったプログラムだが、知り合いの知り合いを介して、多くのパフォーマーが参加してくれることになった。
ホール内のテーブル配置には、少々頭を悩ませた。たくさんテーブルを入れすぎると動きにくいし、ガラガラだと物足りない。どれくらいのゲストが入るかにもよるし、ヴェンダーが持って来る商品の量によっても、イメージがかわる。
結果、3つのヴェンダーが、場所の移動を申し出て来て、途中、テーブルをあっちこっちへ運んだりの作業はあったが、男子メンバーがいるので力仕事も速やかに、フレキシブルに対応できたのはよかった。
■ヴァラエティ豊かに、「お気に入り」ばかりの出店ヴェンダー
クオリティの高いアーティスティックな絵本を多彩に取り扱う出版社。バザールでは英語の絵本をを販売。大人も読んで楽しめるすてきな絵本ばかり。ギフトにも好適だ。
★ミューズ・クリエイションが販売を代行した児童向け絵本。多くの日本人のお母様方にも購入された。今回不在だった代理店の女性に報告したところ、「それは、かなりいい売り上げでしたね」と喜ばれた。無論、彼女には利益は入らないのであるが、今回は丸ごとチャリティとして参加してくれたのだ。
バンガロール在住の女性が個人で開始した貧しい家庭の子供たちのための、「塾」「学童保育」で、企業や個人の寄付やヴォランティア活動によって成り立っている。4歳から15、6歳までの子供たちが、放課後集う。子ども一人一人の個性を重視し、長所を伸ばすべく、 勉強だけでなく、ダンスやスポーツ、音楽や美術など、多岐に亘るアクティヴィティを体験させている。
★ミューズ・クリエイション創設以前に、細々と個人的に慈善団体を訪問していたころ、訪れたことのあったNGOアシュウィニ。現在、ミューズ・クリエイションのメンバー数名が、週に2回ほど、折り紙などを教えに行っている。アシュイニに出入りしてる貧困層の女性たちの手づくりバッグの代行販売も、今回初めてながら実施した。このバッグの売れ行きが非常によかった。きっと作った女性たちも嬉しいに違いない。今後、継続して販売代行を受けてもいいかもしれないと思う。
身体障害者や貧困層の女性へ就労機会を与えるべく支援するNGO。販売されている商品はすべて、バンガロール郊外の貧しい農村に暮らす女性たちによって、布の染色など、一から手がけられたもの。
2012年の創設以来、バンガロール郊外の、環境が整っていない公立学校において英語教育を実施。現在は25校、1020名もの子どもたちに、毎日1時間ほど、無料で英語を教えるべく活動を続けている。
★ミューズ・クリエイションのチャリティバザールでは常連のOBLF。今年は運営者のルビーが旅行中とあって参加できなかったのが残念だった。
カシミールの山岳地帯に暮らす羊飼いの女性たちによる、伝統的な刺繍の技術が生かされた工芸品。バンガロール在住の創業者デヴィカが、自らカシミールの村へ赴き、女性たちに技術を伝授している。
(6) Joy@work
バンガロール郊外に暮らす貧困層の女性たちに手工芸の技術を伝授し、経済的な自立を支援。リサイクル・アイテムで作られたジュエリーやバッグ、インテリア小物などを制作、販売している。
★こちらも常連の2ブランド。カシミールの女性たちの手工芸を支援するデヴィカと、彼女のお姉さんの組織なのだが、お姉さんのご都合が合わず、今回はご友人と参加。デヴィカが主催するカシミールツアーに参加して以来、彼女はわたしにとって、とても大切な友人でもある。滅多に会うことはないし、親しい友人というわけでもないのだが、とても通じ合える人なのだ。
木製玩具の産地で知られるカルナタカ州のチャンナパタを拠点に、職業支援を行いながら、天然木、天然染料を用いた玩具を製造しているNGO。ゲームや知育玩具なども揃っている。日本にも販売代理店があり、人気がある。
★今回、メンバーの一人から出店を依頼してはどうかと勧められて連絡をしたブランド。以前から他のバザールなどで見かけ、知ってはいたものの、思いつかなかった。今回はゲストにファミリー層も多いことだと思われたので、即交渉。出店してもらえる運びとなった。今回、わたしも親戚の子どもへのプレゼントにいくつか購入した。
天然素材を用いた手づくり石鹸やモイスチャライザー、バスソルトなど、エコフレンドリーな商品を販売。オーナー夫妻は慈善活動にも取り組んでいる。
★以前、別のバザールで見つけ、購入して使ってみたところ、とてもよかったので、出店を依頼した。店舗を持たず、こういうバザールだけで販売しているとのこと。
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(9) House of Tales
木製のトレイやオーガナイザー、写真立てなど、手づくりのインテリア&キッチン小物。
★今回、ミューズ・クリエイションのFacebookを見て、出店依頼の連絡をもらった。どれもすてきな作品だと思われたので、出店してもらうことに。わたしも2つ、トレーを購入した。
ノイダ発、日本人によるお洒落なエスニック・ファッションを扱うセレクトショップ。
★昨年に引き続き、今年もバンガロール在住の日本人女性が販売代行で出店してくれた。わたしもかわいいバッグ(禁断の猫柄)を買ってしまった……。人にプレゼントするとかなんとか言いながら、決められずに3つも……。
Mr. Yasui もお買いもの。お似合い♡ 実はこのとき、バッグを初めて目にして、ヴェンダーへと急いだのだった。
★昨年も参加してくれた、ファッション&インテリアのショップ。
★バンガロール在住の日本人アーティスト、鈴木成子(しげこ)さんが、ご自身の著書や作品などを販売。「大人の塗り絵」を楽しまれていたゲストも見られた。
カラフルなオリジナルのペーパークラフト、ラッピングなど、多彩な紙製品を販売。
★バンガロール移住後まもない10年前からの知人、ソナリのビジネス。年々、規模が拡大され商品のヴァラエティも豊かに。ミューズのチャリティバザール出店は2度目。
★伝統的なマドゥバニアートのアーティストによる作品販売。今回、バザール直前になり、Facebookを見た彼女が出店依頼の連絡をくれた。我が夫は、1週間後のバルセロナ旅にて会う人たちへのお土産にと、ノートブックなどを大量に購入していた。
ヨガマット用のバッグやバックパック、各種ポーチなど、個性あるバッグやインテリア小物などを販売。いずれも手づくりでカラフル、ヴァラエティ豊かなプロダクツが揃う。
★ミューズのバザール、1回目からの常連。「動線を破壊するほどに商品を広げる」ダイナミックさだったことから、過去2回はゲストルーム全体を提供して販売してもらっていた。今回は2テーブルを予約してくれ、はみ出すことなく、美しくディスプレイ。
シンプルで快適、高品質なヨガウエアのブランド。肌に心地よいオリジナルの素材が用いられたヨガウエアは、日常のコンフォート・ウエアにも好適。
★昨年のOWCクリスマスバザールで、ミューズの隣に出店していたブランド。シャツを購入したところ、とてもクオリティが高かったので出店を依頼したのだが、室内の照明が今ひとつ不十分で、それでなくても沈んだアースカラーだったせいか、あまり見栄えがしなかったのが残念だった。
手染めやハンド・プリントの木綿を用いた、シンプルで着心地のよいファッション。手染めはポンディチェリのオーロヴィルにて、オーガニック染料を用いて行われている。チャーミングなデザインが魅力。
(19) Sacred Lotus
木綿や竹の繊維を用いて作られたヨガウエア。着心地がよくデザインも洗練されているので、普段着にも好適。多彩な色が揃えられており、コーディネートしやすい。
★今回、Tj&Liは初出店。Sacred Lotusは最初のバザールから昨年を除いて毎回参加。スペースの都合上、アパレルは一カ所にまとめた方がいいだろうかと思ったが、全体が一体化してそれぞれの個性が引き立たなかったのが、やや問題だった。あまり派手な色合いではないだけに、他のカラフルな店舗に比して、目が引きつけられないというのもあったと思う。レイアウトの反省点。
(20) The Preloved Co.
セカンドハンドの衣類や靴、アクセサリーを販売。中古とはいえ、クオリティが高く、コンディションのよいお洒落な衣類を販売している。
★ファミリーフレンドのマリアム(モデル)が運営するブランド。昨年、拙宅でのバザールでは初参加でたくさんの売り上げがあったようだが、今年は今ひとつだった様子。ヴェンダーの数が増えた分、注目を集める店とそうでない店とが、はっきり見えた気がする。このようなバザールの体裁には、アパレルはあまり向かないかもしれないと実感。
手づくりの個性的なキャンドル。メヘンディのようなデザインもあり。キャンドルが溶けても、描かれた外側が残るのが魅力。
★このブランドも、Facebookを通して出店依頼の連絡をくれた。バンガロールにあるCaperberry, Favaといったレストランのディレクターであり、ペットフードのブランドを持つなど、いろいろなビジネスを手がけているようだ。OWCでも商品を見かけており、わたしも購入し、商品のことを知っていたことから、出店をお願いした。
マレシュワラムにあるオーガニック食品や日用品の専門店。週に数回、近郊の農家から、新鮮なオーガニック野菜が届き、即売される。
★ミューズのチャリティバザール常連のオーガニックショップ。いつもメンバーのサポートが入るのだが、今回はサポートがなく、売れ行きが今ひとつだったかもと少々気になる。今回は初の会場でいろいろと余裕がなかったが、次回はヴェンダーのサポートも、もう少し積極的にできればと思う。
天然のソープナッツ(ムクロジ)で作られた洗剤。肌荒れやアレルギーの原因ともなるケミカルな洗濯洗剤とは異なり、肌にやさしく、環境にもよい。貧困層へ雇用機会を与え、フェアトレードを実現している。
★インディラナガールのオーガニックショップで販売している彼らに声をかけ、参加してもらった。セールスよりも研究者肌のお二人。どれほど販売できたかは不明だが、このような環境によい商品、どんどんアピールして欲しいと思う。
ベッドリネン、ガーデングッズ、ハーブの苗や種子、観葉植物の苗、ハーブティなど。
★こちらもミューズ・チャリティバザールの常連。去年までの方が、売り上げはあったとのことだが、チャリティが主旨だと割り切ってくれてはいるようだ。
バンガロールの老舗オーガニックショップ。2015年、マレシュワラムにバンガロール最大のオーガニック専門店をオープンした。オーガニックの食材を使ったレストランでは、滋養たっぷりのヴェジタリアン料理が朝、昼、晩、楽しめる。
★打ち合わせに赴き、詳細を決めてはいたはずなのだが、ピザの保温の問題など、バザールの前日になって状況が異なり、しかも当日は大幅に遅刻。打ち合わせたオーナー、その下の担当者、更にその下の当日の販売員と流れるうちに、意志の疎通がうまく図れなくなってしまったのかもしれない。
ヘルシーな焼き菓子などもあったので、ディスプレイ次第ではもっとたくさん売れたのではないかと、気になった。しかしヴェンダーの彼女は、場所的にステージをずっと見られ、それがよかったらしく、とてもいい時間を過ごせたと喜んでいた。帰り際に、わたしにお礼を言いに来てくれ、ビスケットをたくさんくれたのだった。おいしかった。
ホワイトフィールドにあるアーユルヴェーダのヘルス・リゾート。約9割が海外からの来訪者で、数週間から数カ月滞在し、心身の不調を癒す。1日体験コースもあり。アーユルヴェーダの処方に基づく生薬やサプリメント、基礎化粧品なども販売。
★こちらも安定の常連、アーユルヴェーダグラム。今回はヨガ師匠にプラナヤマ(呼吸法)のデモンストレーションにも参加してもらい、あれこれとアピールもできたよう。商品もかなり売れたようだ。わたしのおすすめ商品を日本語でコメントして掲示してもらったこともあり、日本人にも商品を理解してもらいやすかった様子。わたしたちも、敢えてこの日、あれこれ購入した。
ゴミのリサイクル、処理に関するサーヴィス。ゴミ問題にまつわる啓蒙活動や、コンポスト関連商品の販売を行う。坂田がかつて参加した「ゴミを巡るツアー」の主催団体。
★我が家で久しく使用しているコンポスト用のポットはここで調達。チーム・エキスパッツの「バンガロールのゴミ問題」のリサーチ時には、こちらのサイトにお世話になった。
ハンドメイドのカジュアルなアクセサリー、ドリーム・キャッチャーなど。
★今回のバザールを、彼女ほど楽しんでくれたヴェンダーはいないだろう……というくらいに、楽しんでいた彼女。Facebookを通して依頼されていたことから、わたしもこの日が初対面だった。
ステージにも入り口にも近い場所がよかったこともあるし、彼女の笑顔と商品の華やかさとリーズナブルさも魅力だったと思われる。
昨日は、バザール出店のお礼のメールを全ヴェンダーに送信、それに対して、多くのヴェンダーが返信をしてくれたが、彼女だけは、電話をくれた。そして自分がどれほど楽しかったかを説明してくれ、特にわたしたちのパフォーマンスが楽しかったと力説してくれた。
更には、ダンスや歌の動画を撮ったので、ぜひとも送りたいと申し出てくれ、しかし、WhatsAppでしか送る方法がわからないといわれ、諸事情あってWhatsAppを避けていたわたしに、やむなく電話を切った直後にアプリケーションをダウンロードさせるに至るほどの熱意であった。
WhatsApp経由で、動画2本に加え、購入してくれた日本人ゲストの写真なども次々と送ってくれたのだった。土曜日は帰宅してからも、ずっとハッピーな気持ちでいてくれたらしい。ここまで喜んでもらえると、本当にうれしいものだ。
喜びを、言葉にして伝えることの大切さを実感。
(29) SafeHalo
子どものためのセキュリティグッズを販売。すべてのヴェンダーを締め切ったあとの申し込みだったので、いい場所の提供は難しいかもしれないと伝えていたのだが、ともあれ、キッズエリアの近くがいいだろうと判断。
しかし、子どもの声やステージの音がうるさくて商品説明ができないという。ならば、と奥のスパがあるエリアへ。しかし今度は人が来なくて困るという。わかった、ならその外へ、というと、やっぱりここは狭すぎるという。都合4カ所を転々と、最終的に受付の横へ移動してもらった。写真など、撮っている余裕もなかった。
エキスパッツ男組に、テーブル運びをがんばってもらった。
大学生アーティストによる作品の販売。一度連絡はあったものの、検討すると言ったまま、音沙汰なかったので出店しないのだろうと思っていたら、前々日になって連絡あり。
母、姉、父と家族総出で彼女を支援。が、こちらも場所が気に入らず、移動はあったものの、とりあえず1回で終了。わたしは、彼女が持っている象の絵を購入した。彼女も、絵も、とてもキュート。
今回、子どものプレイエリアを提供してくれたKara4kids。予想以上に小さい子どもをお連れの日本人女性がたくさん来訪されたこともあり、常に賑やかな場となった。
安全面の都合上、託児所にはできないので、あくまでも保護者も同伴で遊んでもらうという条件のもと、ミューズ・クリエイションのメンバーもサポートしつつの環境。
子どもたちも楽しそうだったし、際立ったトラブルもなく、よかった。Kara4Kidsの人たちはプールに近いことを心配していたが、幸いプールに落ちる子どももおらず、よかった。
万一、子どもがプールに落ちたときのため、「泳げるメンバー」をプールサイドのエリア担当になってもらっていたのだが、ノープロブレムだった。
ただ、ステージに近く、スピーカーの音がうるさいという保護者もいて、そのあたりは難しいところ。他の奥のスペースも検討したが、そこにはミニスパがあり、今度はトリートメントを受けている人たちが、子どもの声をうるさいと感じるだろう。
入り口に近いからこそ、自分の子どもを他のお母さんに見てもらい、交代でお買い物という利点もあった。ともあれ、もしもまた同じ会場で来年も実施することになるとしたら、キッズエリアは要検討のレイアウトである。
ミューズ・クリエイションの活動記録を展示。慈善団体訪問先なども明記しているので、どこに寄付が施されているかもわかってもらえる。
ミューズ・クリエイション、チーム・ハンディクラフトの作品販売コーナー。
カフェ・ミューズ。とはいっても、例年のおいしいコーヒー&ティー、そしてミューズ銘菓「カステラ」や焼き菓子を出せなかったのは、残念だった。会場を借りていることから、飲料はチャンセリーに出してもらうしかなかったが、カステラは、例のストライキ&暴動騒ぎで事態が落ち着かず、熱血カステラ焼きをできる状況ではなかった。
カステラを楽しみにしてくれているゲスト&メンバー+ヴェンダーもいたので、来年はできることなら、大量に焼きたいと思う。
チャンセリーホテルのスパ&銭湯SARAが、ミニスパSARAをオープン。ヘッドマッサージやショルダーマッサージなど、短時間のトリートメントを提供。静かで落ち着く空間。
そのスパのすぐそばは、フードコート。下見に行った時には、やや薄暗く、フードコートに向かないかと思われたが、意外に涼しく落ち着くところが魅力的だった。
かなり広い空間(普段はバーとして使われている)ことから、全体に静かでリラックスした空間となった。ちなみにフードコートは屋外にもあり、外のテーブルからはプール越しにパフォーマンスも眺められるなど、それはそれでいい感じであった。
■屋外ステージでのパフォーマンスも充実!
午前中、最初のプログラムは、アーユルヴェーダグラムによるプラナヤマ(呼吸法)のデモンストレーション。プラスα。
ミューズ・クワイア&ダンサーズは、都合3回、出演した。今回は初めて歌う『にじいろ』、そして『トゥモロー』『アメイジング・グレイス』『HAIL HOLY QUEEN』の4曲。そしてダンスは『JAI HO!』。また、『JAI HO!』かよ! という感じだが、仕方がないのである。
なにしろメンバーはどんどん入れ替わっているものの、現在、新曲のダンスを指導してくれる人がおらず、停滞中なのだ。でも、なにもやらないよりやった方がいいに違いないということで、練習もそこそこに、やることに決めたのだった。結果としては、もちろん、初めて見る人の方が圧倒的に多いので、大いに盛り上がってもらえた。
音響設備は整えてもらったものも、音響を正しく調整してくれる人がおらず(本当にもう、インドではありがち)、スピーカーのヴォリュームなども不安定だし、折に触れて雑音も入るしで、わたしは調整のため、ステージから下りていた。ソロパートがある曲のみ、マイクを使用。あとは地声でも、十分に大きい。
最後の回は欠員が出たので、わたしが「流れで」前に出てしまっている。厚みのある大きいのが視界を遮って恐縮である。
プラヴィーンと亜沙美さんのピアノは2回。プラヴィーンによるショパンの夜想曲第2番変ホ長調作品9-2、ワルツ第7番嬰ハ短調作品6-2に続き、亜沙美さんとの連弾によるドヴォルザークのスラヴ舞曲第10番ホ短調作品72-2。
本物のピアノではなくキーボード、しかも屋外だということもあり、「しっとりと音楽を聴く」という環境ではあまりなかったにも関わらず、多くのゲストを引きつけた、とても魅力的な演奏だった。
シスターたち、そして同じJYOTHI SEVAの女の子たちも聴きに来てくれた。
プラヴィーンも亜沙美さんも、一連の騒動もあり、一緒に練習する機会が少なかったようだが、それでも演奏してもらえて、本当によかった。
ギターのインストロメンタルを披露してくれたダニー。日本に親しい彼は、スタジオジブリの曲を演奏してくれた。他のミュージシャンらは、彼の紹介で出演してくれたのだった。
ギターのユニット、BEARD AND SIMON。彼らは本当にすばらしいミュージシャンだった。多くの人がよく知るサイモン&ガーファンクルなどのカヴァー曲を、とても聴き心地よく歌い奏でてくれた。
ヴォランティアで出演してくれたミュージシャン&その仲間たち。どうもありがとう!
メンバーの亜沙美さんと弘子さんによる、ピアノ&篠笛のユニット。
3度も出番があって、とにかく慌ただしいものの、せっかくなので歌うミューズ・クワイア。
そしてNao&Miho+MuseBoys DancersによるABBAのダンシングクィーン。男子がどんな踊りをしていたのか、気になってならないが、誰もヴィデオを撮っていないので、幻のステージである。
この一瞬を捉えた写真を見る限りにおいては、なんだか揃っている気がする。
わたしはといえば、一応、サビの部分でハモる練習まではしていたが、歌詞を覚えるまでは及ばず、楽譜スタンドを利用しての歌唱である。ダンシングクイーン。ある一定年齢を超えたインド人が大好きな曲。
ニューヨークでアルヴィンドと出会ったばかりの頃、二人でカラオケにいったとき、彼がこの曲をよく歌っていたことを思い出す。ちなみにたいへんな音痴ではあるが、この歌を歌う時には、かなり情感が籠っているのだった。
この日、歌いながら、夫の方を見ると、満面の笑みであった。やっぱり、好きなのである。ちなみに会場の上階にもホールがあり、そこでは別のカンファレンスのようなものが行われている様子だった。リハーサル時には関係者から音がうるさいなどと言われて困惑したのだが、ティータイムやランチタイムなどブレイクの時間に、多くの人たちが見下ろしてステージを楽しんでいる様子が見受けられた。
この曲が流れている時、より多くの観衆が認められた。最後には、わざわざわたしを上から呼び止めて、「サンキュー」とお礼を言ってくれる人までいた。
ダンシングクィーンのあとは、TRFのBOY MEETS GIRLを歌った。これは日本の懐かしディスコ曲的に、みんなで踊って欲しく選曲したのだった。ステージにはメンバー以外にゲストたちにも登壇してもらい、賑やかに踊ったことから、わたしは下におりて歌ったのだった。
かなり盛り上がった気がする。が、そのステージの楽しげな様子の写真が一枚もないのは、残念だ。ちなみにこれは、リハーサル時の写真。どなたか、本番の、ステージで踊る人々を撮影していたら、坂田まで送ってください。
★メンバーが写真を送ってくれました!
BOY MEETS GIRLで歌い踊る。DAILY DUMPのお兄さんたちが、エプロン姿で踊ってくれたのが微笑ましい。
その様子を耳で参加してくれているプラヴィーンたちの後ろ姿、姿勢よく聴いてくれているシスターたち。亜沙美さんによると、プラヴィーンはこの歌を気に入ってくれたようで、あとから、BOY MEETS GIRLと口ずさんでいたとのこと。うれしい。
なにげにまるおさんもステージに。
■フードコートも充実。まさかの焼うどん売り切れに動揺が走るも、概ね満足!
ちなみにフードコートであるが、こちらのメニューもなかなかに充実していた。メニューの内容についても、事前に何度か打ち合わせをして決めたのだった。
チャンセリーの日本料理店「祭」からは、焼うどんほか、各種串カツ(ヴェジ/ノンヴェジ)。
チャンセリー・パヴィリオンからは、チャートなど北インドのスナック、ミニバーガー、サンドイッチ、パフなどの軽食類。
揚げたての串カツ、おいしかった。が、ノンヴェジは「豚肉/エビ/イカ」の3種類だったはずなのに、なぜかすべて豚肉だった。トンカツ状態だ。というか、くじ? な状態だったのが惜しかったが、まあおいしかったのでよしとする。来年は、なんとかして欲しい。
焼うどんがランチタイムを前にして、まさかの完売。80食分あったらしいが、大盛りにしすぎて50食分くらいしか供せなかったのが敗因らしい。が、途中で再び麺を調達、今度は「焼きそば」が供されたのだった。
わたしも最後のほうで、ようやく焼きそばにありつけた。かなりヴォリューム満点で、おいしかった。
しかし、肝心なランチタイムに食べられなかった複数メンバーから「残念だった」の感想が寄せられた。ヴェンダーのデヴィカも、食べられなかった無念をメールで告白していた。来年は多めに準備をお願いします。
会場内、プールサイドともに、全体的に適度な込み具合だったことから、多くのメンバーが、自分たちの買い物や食事をゆっくり楽しめたようでよかった。
アルヴィンドも、あれこれと、お買い物をしていた。
メンバーの一人が大道芸人的にかわいく扮装して、子どもたちにバルーンで動物などをつくってやっていたのが大人気! それぞれのメンバーの得意技がこうして生かされるのもまた、ミューズ・クリエイションのよさだと思う。
片付けを終え、会計を済ませて、最後は、残っていたメンバーとで記念撮影。みんな、本当にいい笑顔だ。
その後、ホテル内のレストランで簡単にビールで打ち上げ。こういうときのビールのおいしさは、格別だ。
■こうしてバザールは、無事に終了したのだった。
今回、予想以上に子どもたちが多かった。12歳以下の子どもたちは入場無料としていたので、人数を確認してはいないのだが、幼児を含めると、少なくとも30名はいたのではないだろうか。
ともあれ、来場者は大人だけで207名。目標の200名をギリギリ超えた形となった。無論、ミューズ・クリエイションのメンバーやヴェンダーを含めると、300人を大きく超えた。今回の一連の騒動がなければ、直前の告知をもっと積極的に展開できたと思うし、来訪者も増えたのではないかと予想される。
なお、来訪者の内訳は、日本人が102名、インド人が78名、その他、米国、フランス、オーストラリア、デンマーク、英国、ロシアと続いた。もっと異なる国籍の人にアプローチしたく、OWCのメールによる広告(有料)を利用したのだが、OWCの広告を見て来たという人はわずか1名に過ぎず。
口コミ、友だちからの紹介などが圧倒的に強いということも実感した。
ともあれ最終的に、ほぼ予想通りの人の流れ、お金の流れとなり、一時開催を危ぶまれたことを思えば、大成功だったと思う。
とにかく、できることは、やった。なので、あれこれと「改善点」はあるものの、ネガティヴにこまごまと反省するのはよそうと思う。
と言いながらも、現在、参加メンバーから次々と「感想文」が届いている。もちろん、それぞれに反省も含めた感想だ。反省したくないと言いつつも、これが本当に、いいのだ。それぞれの異なる視点からの、見方、考え方、捉え方がわかる。
感想文をまとめたものは、次のバザールやイヴェントの大切な資料となり、糧となり、思い出となる。メンバーで共有できる情報は、歳月を重ねるごとに増えていき、そこから得られるものは、大きい。経験を無駄にすることなく、未来に活用することも、ミューズ・クリエイションの活動における大切なことだと思っている。
というわけで、今回はこのように、長大なレポートを残すに至った。が、多くの人たちを巻き込んでの新しいイヴェントだったことから、なるたけ克明に記録しておいた方がよいと思われたので、今日はかなり長い時間をかけた。
ミューズ・クリエイションのメンバー、お疲れさまでした。
そして、関係者各位、そしてバザールに来訪してくださったみなさま、ありがとうございました。
願わくばまた来年、実施できることを祈りつつ。
さて。明日からは気分を切り替えて、次のステージだ。今週の土曜日からは、2週間に亘るバルセロナ旅。この件については、また改めて記したい。
【追加:ヴェンダーのHappy Knotsから送られてきた動画】