先週の土曜日、バルセロナ旅から戻った。週末はメイドがお休みにつき、何度も洗濯機を回し、片付けをし、猫らのご飯を作り、自分たちのご飯は出前で済ませたりして、旅の余韻に浸る間もなく、バンガロールでの日常が始まった。
思えばバザールを終えた1週間後に旅へ出たこともあり、まだバザールのときの荷物などが整理されていないまま放置されている。それらを横目で眺めつつ、週明けは慈善団体訪問の準備であった。
バルセロナに到着した数日後、ミューズ・クリエイションがしばしば訪問しているドミニカン・シスターズのシスターからメールが届いた。連休につき、界隈のスラムの子どもたちを集めてのキャンプを実施するので、いつものようにミューズのメンバーに来て欲しいとの依頼である。
数えてみれば、ミューズ・クリエイション創設以降、ドミニカン・シスターズを訪れるのは、これで8回目になる。このごろは、夏休み(4月〜5月)のサマーキャンプ、そして秋のホリデーシーズンのキャンプに、我々が訪問して遊ぶことが定番となっていた。
シスター曰く、10月中旬の3日間のうち、1日訪れて欲しいという。偶然にも、わたしのバルセロナ旅、そして日本旅のちょうど間。わたしは訪問できる。が、メンバーはホリデーシーズンで不在の人が多いはずで、どうしたものかと思いつつ、メンバー向けの通信で打診。結果的に10名以上が参加できることになったので、訪問することに決めたのだった。
とはいえ、事前にみなで集まって準備をする機会がない。わたしの方で、いつもの遊び道具(魚釣り、ボウリング、塗り絵その他)などを準備しておけばいいだろうと思っていた。
ところが、事前にシスターへ改めて電話をしたところ、
・今回は、10歳〜14歳あたりの子どもが最大100名ほど。
・今回は遊びではなく、図画工作をしたい。
とのことである。具体的にどういうことをしたいかリクエストはあるか、と尋ねたところ、「特にないです。いつものように自由にやってもらえれば。できた作品は、クリスマスのバザールで販売しようと思ってます」と、サラリと言う。
「ええっ? バザールで販売?!」と、二度聞きしてしまう。シスター、かなり軽やかだ。
売るとなると、それなりにきちんとしたものを作らねばならないのではないか。と問い返せば、「大丈夫。子どもが作るものだから」。
とはいえ、せっかくなら、きちんとしたものを作りたい。10歳以上の子どもたちならなんとかなるかもしれない……と思い、急ぎネットなどを検索し、またメンバーにもアイデアを募って、下準備をしたのだった。
結論からいえば、「売るには難しい」ものが大半であったが、それはそれ。子どもたちは自分のおうちに持って帰り、部屋に飾ったりするのにいい、さまざまな作品ができた。
材料は最低限に、無駄なく作れるもの……という基準で、ネットで検索。ミューズ・クリエイションに在庫がある色紙や厚紙などを使うことにした。また、ネットからクリスマス用の工作キットをダウンロードし、厚めの紙にカラープリントしたり、いつも人気の塗り絵もまた、あちこちからダウンロードした。
この作業、実は、結構楽しい。いろいろありすぎて、目移りするのが難。結果的には、あれこれ準備しすぎたことが、裏目に出た点もあった。その点については、参加メンバーからの感想を読んでいただければと思う。
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以下、ドミニカン・シスターズを訪問する前にメンバーへ送った通信を転載。
★定番の塗り絵。
今回は、クリスマス系の絵柄を探し、少々厚めの紙に印刷しました。これも15年ほど前のニューヨーク在住時に使っていた紙の残りです。最近、昔のものが活躍しております。カードにするにはやや薄いですが、厚紙を重ねるなど、工夫してフレームのようにしてもいいかと思います。
◎色鉛筆でざっと塗ってみました。丁寧に塗れば、もっときれいになるはず。
★折り紙を使ったクリスマスっぽい飾り
正方形の普通の折り紙をくるくる巻いてのりでとめ、裾のふぞろい部分をはさみで切ってコーンを作ります。お花の形に切る道具(名前、なんていうんでしょう)を使って、折り紙を切り、貼り付ける。上に紐を通せばオーナメントっぽくなるかも。
★使い捨て皿をフレームに見立てた飾り
廉価で売られているメタリックな使い捨て皿をフレームに見立てて、いろいろ貼り付けます。雪の結晶の切り絵については、最下部に作り方を添付しておきますので、どなたか、やってみていただけると助かります。小さいクリスマスツリーのオーナメントは、普通の穴あけパンチを使ってみました。紐をつけて、壁にかけられるようにしています。
★ガウディに触発されてモザイク風。
折り紙の切れ端などを使ってリサイクルしつつ作れるモザイクは、騒ぐ子どもらを静かにさせるのにも好適な作業だと思われます。仕上がりが雑っぽいわりに、かなり手間も時間もかかります。まるで「殻付きのカニ」を食べているときのように、黙々と無口に作業してしまいました。全面的に貼り尽くすので、紙皿を使わずとも、どんな厚紙を使ってもいいかも。厚紙を星形や♥型に切って、貼り付けるのも楽しそう。なお、これには最後に赤いリボンでも巻き付けたかったのですが、リボンが見当たりませんでした。リボンの在庫って、ありましたっけ?
★ネットから素材をダウンロードして印刷し、あれこれ作る。
本来であれば、「創造性」を生かすためにも、子どもには一から作業して欲しいところではありますが、こういう出来合いのものを使うのも便利で、しかもかわいい。というわけで、いくつかの絵柄をそれぞれ10〜20枚ずつ、カラー印刷して準備しています。
◎こういうのを、かわいい千代紙や和紙で作れば、ミューズの作品としても販売できるのではないか、と思わます。
◎これは切るだけ。猫以外は糊もいりません。ネットを見ていると、次々にいろいろと出てきて尽きないので、ほどほどにしておこうと思いました。
その他、こういうモチーフも印刷しておきましたので、切って貼ってに使えそうです。
◎ちなみに、これはクリーニング屋さんのシャツの台紙です。これ、たくさん在庫がありました。使っていいですよね? これは大きめの台紙なので、このようにツリーだけを色画用紙を切って作ってやり、子どもたち数名でオーナメントを作ってもらって貼り付けるというのもいいかもしれません。これは、途中で面倒になってやめてしまいましたが、イメージはしていただけるかと思います。
というわけで、明日参加のみなさん、わたしたちも一緒に図画工作を楽しみましょう!
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そして迎えた当日水曜日の午後。早めに現地に到着したら、大きい子どもも小さい子どももみんな一緒にランチタイムであった。
スラム在住の働くお母さんたちの便宜を図るために、さまざまな活動をしているドミニカン・シスターズ(詳細は過去の記録を参照されたい)。夏休みや連休も仕事をせねばならないお母さんにとって、子どもたちの世話をするのはたいへんなこと。
そういうこともあり、ドミニカン・シスターズは託児所、学童的な機能を請け負っているのだ。
◎ガスシリンダーとグリル。このシンプルな設備で、100人を超える子どもたちの食事を作る。
◎シンプルな食事でも、こうしてみんなで賑やかに、おいしく食べられるということは、幸せなことだと思う。
メンバーが集合したところで、材料などを確認して打ち合わせ。毎度、打ち合わせをしていても、予期せぬ事態が発生するので、ただもうひたすらに「臨機応変に」が望まれるのだが、毎回「今回が初めて」というメンバーが3割くらいはいるので、そうそう速やかにことが運ぶわけではない。
毎回、訪問の前には、メンバーに過去の記録に目を通してもらい、感想文などを読んでもらうことで、状況をイメージしてもらっている。ただ、回数を重ねると、その改善点があったことすら忘れていて、振り出しに戻る……という状況もある。
たとえば以前、各グループでリーダーを決めて、サポートしてもらおうということになり、それを実行したこともあったが、今回はすっかり忘れていた。
というわけで、たとえば「救急箱は毎回持参する」とか、「各グループでリーダーをあらかじめ決めてもらっておく」とか、「道具の使い方などは事前にきちんと教える」とかいう大切なことは、記憶に頼らず、毎回重要事項として皆に認識してもらうべく、リスト化する必要があると思われた。
シスターがあらかじめ5つのグループに分けてくれていたのだが……。明らかに、10歳未満の子どもたちが多い! どうみても、4.5歳の子さえ、混ざっている。シスターは、今回、10歳以上の子どもが対象で、小さな子どもは参加させないと言っていたのだが……ランチを終えて、お兄さんお姉さんが会場に行くのに、小さな子どもも多分、ついて来たかったのだと思う。
以下、ランダムに写真を掲載する。
◎こういう穴あけパンチは、子どもにとっては物珍しく、大人気であった。故に、作業が進まず混沌状態にも陥ってしまったのだが。
◎はさみを使い慣れていない子、はさみの使い方が雑で危険な様子が見られ、随時注意をしたものの、ハラハラすることが多かった。尤も、シスターや大人たちは、ちっとも注意する様子がないところもまた、驚きなのであるが。
◎塗り絵はクリスマスに因んだ色々な絵柄を準備していたが、キティちゃんは毎度、普遍の人気。多めに印刷しておいてよかった。
◎なにしろ、床に座っての作業につき、どうしても収集がつきにくくなる。きちんとテーブルと椅子があると、もう少し指導しやすいのだが……。
◎こちらは、メンバーが手で折り紙を切って木を作る指導をしているところ。木の色も自由で、とてもいい。こんな風に、全体が一つのテーマを決めて、同じようにするのもいいと思う。ただ、あれこれ選択肢がある方が楽しいかな、との思いもあったり……。
◎みな、自分の作品を集中して丁寧に作っている。クリーニングのシャツ用の台紙が大活躍。
◎円をきれいに切るのにも、かなり手間取ってはいたけれど、どうにかオーナメントが完成!
◎この大きなお兄ちゃん。小さな子のお手伝いをしてよ、と頼んだのに、自分の作品作りに夢中だった。
◎この小さな少年は、お姉さんたちに構ってもらいながら、黙々と上手に塗り絵をしていた。
こうして改めて写真を見てみると、性別年齢を問わず、本当に自由な色遣い、自由な作品作りだなと、改めて思う。のびのびと、自分のイメージを表現しているという印象を受けた。
「図画工作の授業」としては、問題大ありの2時間だったと思うが、子どもたちが楽しそうだったのは、本当によかった。
そしていつものように、別室のダイニングルームに招かれ、シスターたちが用意してくれたお菓子とお茶をいただく。この時間が、なんとも言えない充足感。一段落したところで、みなで簡単に反省会。
「子どもたちにエネルギーをもらえて、楽しかった」という人もあれば、「エネルギーを使い果たして、2時間で5歳老けた」という人もあり、担当した作業によっても疲労度は大きく異なったようではあるが、こういう疲れは、いいものだ。
尤も、メンバーの中では夢中になりすぎて、熱中症気味になられた人もいる。あらかじめお知らせはしておいたが、たとえ屋内でも、子どもたちと遊ぶ時には熱気いっぱいとなり、思いがけず、脱水しているものである。飲料水は必ず各自持参し、随時、補給していただければと思う。
今回は、かつてなくはさみを使ったことで、危険性に関する反省点など、さまざまにあった。出てきた意見は、メンバー各位に、感想で書いてもらっている。どれも、とても参考になる。読み返して、じ〜んと目頭が熱くなるものもある。
こうしてみんなで訪問することは、子どもたちだけのためでなく、わたしたちにとって、本当に意義深いのだ、との思いを、いつも新たにさせられる。
個人的には、ある程度子どもの自由を尊重したい、はさみなども使って欲しいと思うのだが、そのためにはあらかじめの指導ができる環境かどうかを確認すべきだということも思った。幸い怪我をする子はいなかったが、床での作業は文具なども散らばりやすく、収拾がつかなくなりやすい。
ドミニカン・シスターズとしては、なるたけ多くの子どもたちの面倒を一度に見て欲しいということなので、人数を少なめにというのは、参加できない子にかわいそうではある。検討するべきことは、さまざまにありそうだ。
ともあれ、無事に終わってよかった。以下、メンバーからの感想を転載する。状況がつぶさにわかり、とても参考になるので、ぜひ読んでいただければと思う。
【感想01】
急な決定でドミニカンシスターズに訪問することとなり、事前に打ち合わせなどができずに参りましたが、美穂さんが内容の考案や試作、準備等進めて頂き、反省点はあるにしても無事に怪我なく、子供たちにも楽しんでもらえたので良かったと思います。ありがとうございました。
私は紙コップとトイレットペーパーの芯を使用したクリスマスツリーを作ろうのブース担当になりました。子供の熱くて素直な好奇心に圧倒され、途中から何をしようとしていたのかわからなくなる状態になるのですが、”これはこうするんだ”というのも決めてかかり過ぎてしまうと違うことされてしまった時に焦ったりいらついてしまうため、もう自由にやりたいように紙コップへの飾り付けをしてもらいました。最初はモザイク風の切り絵をしてもらおうと思っていたのですが、クラフトパンチの登場が早すぎました(^^;)
でもみんなそれぞれに自由に好みのものを作って、誇らしげにいてくれたので、良かったなと思います。わいわい、ギャーギャーな環境も私はここに来たな~と感じて、嬉しく思います。
今後に向けての反省点としては、
○クラフトパンチや❤柄のレースなど目新しいものを登場させる時は要求の嵐の心の準備をして挑むか、誰か一人が担当として物の管理をしながら、そこで対応してあげる方が良いのかな、と思いました。
○はさみやのりを使いたい時は基本的に私達に声かけしてくれていましたが、中くらいに大きい子が持っていて、誰かにねだられているけど渡したくないっていう時が扱いが雑になっており危ない動きをしていました。
はさみは子供たちの人数が多いとやはり管理が難しいので、手でちぎって行えるものに限定するか、使用を試みる時は管理方法をみんなで相談して体制を築いた上で行った方が良いなと思いました。
○ゴミが出過ぎてしまいましたので、まだ使える折り紙を入れておく箱なども用意して、物を大切に使うことも教えれると良かったなと反省しました。
【感想02】
皆さんお疲れ様でした。個人的に初めての参加でした。まず子供らの多さと元気な姿に圧倒されました。こんなに大人数の元気な子供達に上手く指導出来るのかなぁと不安がよぎりましたが、私が担当させて頂いたチームは皆割と真剣に大人しく塗り絵に取り組んでくれました。
色鉛筆の取り合いで喧嘩をすることもなく、黙々と塗り絵をする子供達。褒めるとどの子も満面の笑みで「Thank you」と照れながら返事をしてくれ、その姿がなんとも愛らしくこちらまで照れる始末。カラフルなキティちゃんが出来上がったり、塗り絵以外の空白部分にも自由にお絵描きをしだしたりと、こちらの固定概念を良い意味で覆してくれたりと、刺激的な経験になりました。
ただ皆の物の扱い方の雑さが少し気になりました。年齢的に丁寧に扱えないと言うよりは、物の扱い方を知らないという感じ。片付けもあまり知らないようでした。一部の子供達はしてくれたのですが、他の子はそれを見てるだけといった状態。こちらが促しても手を動かす様子もあまりない感じでした。
ただこの2点は教えればまだ改善出来るのではないかと思います。難しいのは教え方だと思います。私達大人が「物は大事に使いなさいよ。後片付けしなさいよ。」と言うのも良いですが、大人数の時には、シスターに予めグループごとにリーダーになってくれそうなお兄さん、あるいはお姉さんを配属してもらい、そのリーダーに物の扱い方や片付け方を重点的に指導し、小さな子供にはそのリーダー達から指導してもらう。もしくはリーダー達の『物を大切にする姿勢』や『後片付けをする姿勢』を見て真似してもらう『小さな子供はお兄さんお姉さんの真似をする』という習性?を利用するのも良いのではないかと思いました。(『やらされている』ではなく『自ら進んでやる』姿勢もここで育まれればと思います)それでも物を大切にしない子供や片付けしない子供には大人から指導するという作戦です。
塗り絵をしたり、ノリやハサミを使ってなにかを作りあげることの楽しさを感じてもらえることも大切ですが、『物を大切に扱うこと』や『後片付けをすること』も同じ様に大切で、『遊ぶ時には遊ぶ、片付けをする時には片付けをする』というメリハリも大切です。(そんな私が一番ちゃんと出来ていませんが、、、) それも同時に指導出来ればなぁと思いました。
今回片付けをしてくれた子供を褒めるとすごく喜んでくれ、褒める前より張り切って片付けをしてくれました。まるで塗り絵を褒めた時と同じ様に。彼女はきっと良いリーダーになってくれるのではないかと思いました。
そしてその可能性は他の子供達にも秘められていると思いました。
【感想03】
今回は私にとって、初のドミニカンシスターズ訪問でした。当日は祝日という事もあり、いつもより道も空いていたので集合時間より早めに現地に到着できました。ミューズメンバーが揃う前から子供たちが、集まってきて名前を尋ねられたり、ランチは食べた?などと声をかけてくれて私達への興味と 私達の訪問を楽しみにしてくれている様子が伝わってきました。
私が担当したのは台紙にツリーを描いて、切り貼りでデコレーションを作る、あらかじめ印刷されたオーナメントをカットして貼り付ける、などするグループでした。ハサミを使った作業は見ていてヒヤヒヤしましたが、ハサミを子供同士で取り合うような事は無かったですし、怪我も無かったので良かったです。
積極的な子供も多く、子供たちのエネルギーに少々押され気味でした。今後ですが、子供達に配布する材料はある程度 キットのようにしておくと無駄になる材料も、ゴミも減らせるかなと思いました。準備する時間も充分に無かったのに、子供たちには喜んで貰えたみたいで 私も嬉しいです。また一つ貴重な経験できました。美穂さん ありがとうございました。
【感想04】
初めての訪問にドキドキしながらも、到着早々、興味津々で近づいてくる好奇心いっぱいの子供たちを見て、なんだか楽しくなりそうだなという予感がしました。会場に入るとともに黄色い歓声に包まれ、歓迎してくれる子供たちに一層胸が高鳴りました。それと同時に、この期待に応えることができるのだろうかという不安な気持ちもありました。
私が担当することになったのは6・7人の女の子でした。丸のオーナメントを作る用紙を持っているのをつぶさに見つけ、これをやりたい、と希望を言ってくれたのでやりやすかったです。オーナメントを作るには、円を6枚切り取り糊で貼り付ける。単純な作業です。が、ハサミを使って円を切り取るのに子供たちは意外と苦労をしていました。自分でやる自信がなく「ディディ、やって」と紙とハサミを渡してくる子もいました。12か13歳くらいの女の子です。私が見た中でちゃんと丸く切ることができていたのは1人・・・でしょうか。思った以上にハサミを上手に使えないことに少々驚きました。
クリーニング店の台紙にツリーを作成する作業をしていた男の子も、飾りを切り抜くのに苦労していました。次に工作をする機会があったら、切り抜く作業はあらかじめしておいて、子供たちはそのパーツ類の中から好きなものを選んで制作する、という流れにした方が良いのかもしれないな、と思いました。そうすることで、ゴミももう少し少なく済むかもしれません。
とはいえ、子供たちは自分で作ったオーナメントに皆満足した様子でした。他の工作をした子もわざわざ持ってきて見せてくれるなど、自分自身で作ったことに誇らしげな顔をしていました。見ているこちらも誇らしい気持ちになりました。子供たちの期待に応えられたかはわかりませんが、楽しい時間をどうもありがとうと伝えたいです。
【感想05】
今回2回目となるドミニカンへの訪問、体調の面で意外と行けていなかったので今回訪問できたことがとても嬉しく楽しい日となりました。遊ぶ前から終わったあとまで、子供達も私も笑顔の絶えない幸せな時間を過ごせました。
今回年齢層がいつもより幅広いのかなと感じつつ、同じ作品でも年齢層を気にすることないくらいみんな思い思いに個性溢れる作品を楽しそうに作っている光景を見て安心しました。日本ではなかなか馴染みの薄い「みんな違ってみんないい」精神というのはまさにこのことだなと感じたり、逆に日本で当たり前だと思っていた「順番」や「整理整頓」は通用しない等々新しい発見が多く、視野の狭い自身の価値観が一気に広がった感覚を覚えました。
今回の訪問でもっといろんな場所への訪問意欲がさらに高まり、行く先々での自身の訪問意義のあり方が重要だなと考えさせられた日ともなりました。今回参加された皆様本当にお疲れ様でした。大変なこともありましたが、子供達だけではなくミューズメンバーの皆様の笑顔が見れたことで本当にあの場全体が楽しんでいるのだなと実感しました。素敵な機会をありがとうございました。
~反省点~
ミューズメンバーは訪問先到着後に軽く打ち合わせをやっていますが、今回子供達の興奮に押され少々打ち合わせが長引いてその分貴重な遊ぶ時間も少なくなったと感じました。そのため訪問前に何処か別の場所に少し早めに集まって打ち合わせをする方が効率がいいのではと思います。
制作担当決めや材料はやはり前もってみんなできちんと準備した方がいいと感じました。今回でも十分に対応はできていたと思いますが、必要な物を必要なだけ準備する。大は小を兼ねるなんて言葉もありますが、やはり必要以上の物を持って行きすぎても管理が大変ですし収集がつかなくなってしまったのが現状でした。
もし次回も今回のような大量な材料を持ち込む場合は、各グループ事に材料を野放しにするのではなく、1箇所に集め管理する人を置きその都度いる分だけグループの1人が取りに行くスタイルが混乱もなく無駄も省けると思います。
危険な道具の管理は今回1番皆さん大変だったと思います。特にハサミ。次回からハサミ等の危険な道具をなるべく使わない工作の提案とともに、もし必要な際には、ハサミとメンバーを伸縮性のあるキーホルダー等で繋ぎ子供達だけでの扱いをさせないことが重要だと思いました。のりは危険ではないですが大量のキャップと本体がバラバラになっていたと思います。わざわざ毎回閉めるようなことは子供達の状況からしてなかなか厳しいため、最後しっかり整頓できるよう、キャップと本体にそれぞれ大きく番号等を書くなどして対応するといいのではないかと思います。
今回いろんな工作をみんなで作りましたが、作る前に共通のルールを事前に子供達に伝えるとよりよい時間になったのではと思います。ハサミの危険性と扱い方、のりの使い方、整理整頓、複数の工作を同時進行しない等々。
また今回最終的にグループ関係なく子供達が入り乱れる騒ぎになってしまいました。せっかく最初に別れてくれていることを無駄にしないためにも、1番はじめにグループごとに色違いのカードや折り紙等で作ったメダルみたいなものを首からさげるなどしたら今回ほどの混沌にはならないかと思います。
気に入ったものを好きなだけ何個も作る、違うグループの工作を持ち込み制作等自由にさせてあげたいところではありますが、平等性を保つためにも1グループで製作終わったらミューズメンバーにそのグループの色のチェックを首から下げたカード等に入れれたら他グループに行った時にも誘導しやすく混沌さの解消にも繋がると思います。
長々となってしまいましたが、私の気付きはこれくらいです。ほかの方の感想も参考に私自身よりよい訪問に繋がるよう努力していくつもりです。
【感想06】
私の担当させて頂いたのは、台紙にハサミでは無く手で折り紙をちぎりツリーを作りました。はじめはハサミを使いたがる子はいましたが、私の下手な英単語だけで身振り手振りでの作業手順の説明でしたが、素直に聞き黙々と製作してくれていました。子ども達それぞれの個性的な作品が出来たかと思います。ちぎった折り紙をポイポイ捨てたり、道具も雑に使うところが目につきましたが使い方を知らないだけで教えればきちんするが事が出来ると思うので、
・ちぎった折り紙などを入れるかごを作っておけば散らかす事もなかったと思いました。(新聞紙で折るゴミ入れや箱など)
・ハサミ✂️や糊など使う道具の注意など伝えてから作業を始めるなどしたら良かったのではと思いました。子ども達は、全体的には、塗り絵、工作もとても意欲的に製作していました。とても楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました。
【感想07】
本日3度目のドミニカンシスターズ訪問で、初回のような緊張はなく落ち着いて参加できたと思います。毎回子どもたちが歓迎してくれるのが本当に嬉しいです。
今回は塗り絵を担当しました。男の子でもキティちゃんの塗り絵を自ら選んでいたり、リボンをつけてみたり、みんな様々な作品ができて素敵だなと思いました。少々細かい塗り絵だったのでクレヨンでは塗りにくそうな部分もありましたが、色鉛筆をうまく交代で使って、鉛筆削りもみんなで回して上手に使ってくれました。塗り絵を半分に折り、中にメッセージや飾りを書いて華やかなカードになりました。
反省会の中で話にあったように、ハサミを使用することは少々わたしも危険を感じました。机の上ではなく地べたでの作業なので、ハサミが子どもの足の下にあったところを見て、きちんと管理しなければと思いました。
今回も、楽しんで過ごせて、子どもたちも楽しそうにしてくれてよかったなと思います。美穂さん時間がない中アイデアを出して準備してくださってありがとうございました。お疲れ様でした。また次回も参加したいと思います。
【感想08】
初めての参加でしたが、体力を使いました。とてもエネルギッシュな子が多いという印象です。靴を履いていると子供を踏んでしまう可能性があるので靴は脱いだ方がいいと思いました。
【感想09】
以前からボランティア活動に興味があり、今回初めて参加させて頂きましたがとてもいい経験をさせてもらいました。英語があまり得意ではないので子供達とコミュニケーションがとれるかとても不安でしたが、ジェスチャーや表情だけでも何となく通じるんだなと感じました。少し年齢の高い子供達はお洒落なデザインを自分で考えながら黙々と作品作りをしていましたし、小さな子供達はこうするといいよ、とアドバイスをあげると素直にそれをやってみたりと、誰一人つまらなさそうにすることなく楽しんでくれたのが嬉しかったです。物を手渡すと必ずニコッと笑いながらサンキューと言ってくれたり、完成品を嬉しそうに見せに来てくれたり、とても明るい子供達に体力を奪われましたが元気をもらいました。是非また機会があれば参加させてもらいたいです。
【感想10】
ドミニカンシスターズに参加させていただくのは2回目でした。前回夏休みにお邪魔した時は、魚釣り、ボーリング、コマなどそれぞれやりたい事をしに子供達が移動するというという流れだったので慌しくも、とにかくこなしていく。という形でした。
しかし今回は、グループが年齢性別もバラバラですでに分けられていてこちらからやる事を指定しなくてはいけなかったので、流れが掴みにくかったです。(5人ずつグループに分けて、作る作品を指定しても隣のグループのものが作りたい。小さな男の子が僕もハサミが使いたい。など収集がつかない時もありました)
○次回はリーダーを決める
初見の私達がリーダーシップのある子を見つけるのも難しいので、シスターにあらかじめグループので中で2人位面倒見のいい英語の話せる子をお世話係りとして決めておいてもらう。
○ある程度キットにして各自に渡す
人数に対し物が足りなくて物の取り合いになったり、自由にとるようにしてある折り紙などの消耗品使い方も勿体無い使い方をしていたり、、、なのでリース作りなどは、土台などは予め作っておいて貼り絵をする折り紙を好きな色で個性を出してもらう。位でいいのかな?と思いました。
大きな枠組みは決めておくとスムーズだとおもいます。
○ハサミは使わない
年齢もバラバラだったのもあると思いますが、学年の上の子の使っていたハサミを小さい子がいつの間にか使っていて、ヒヤリとした事が何度かありました。80人いると隣の子との距離も近く危ないので出来るなどハサミは使わない方がいいかな?とおもいました。
工作に関しては、毎週行ったりということであれば、ノリやハサミの使い方を教えるという事もできますが、1時間半という限られた時間。さらに15人に対し80人の元気を持て余した子供達なので、1人1人の個性に合わせては難しいのである程度やる事を指定しても準備していってもいいのかな?と思いました。今回も、充実した楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
【感想11】
予想以上の大歓迎に驚いたと同時に凄く心地良い気分になりました。15人程の様々な年齢の子供たちに、私を含め3人のメンバーで連携を取りながら楽しんで対応させて貰いました。内容は二種類の塗り絵用紙から好きな方を各自選択して貰い、色鉛筆やクレヨンで塗っていき、余白には思うように、貼り絵やお絵かき又は文字入れをして行くというものです。
自分の思うように色を塗り、糊やハサミ.穴開けパンチ等を使い、自分だけのオリジナルクリスマスカードを仕上げた子供たちの笑顔が本当に愛らしく素敵でした。自分で考え選ぶ、そして、自分で出来る事は自分でするという事の大切さを改めて実感しました。また、多くはない道具を喧嘩する事なく譲り合ってる姿を見て、物を与え過ぎてしまうのは子供達が楽だからではなく私が楽だからで、無いならそれはそれで、上手くやれるんだなぁと教えて貰った気がします。
子供達から学ぶことの多い体験となりました。この様な、貴重な体験をさせて頂き、大変感謝しております。どうも、ありがとうございました。
【感想12】
私は、2回目の訪問でしたが、前回の一緒に遊ぶことと違い、紙での工作...そしてそれをバザーで販売するとお聞きしていたので、何のアイディアもない私は、少し心配しつつ参加しました。今回も、大歓声で迎えてくれてスター気分を味わえました。
初めて参加させて頂いた時、貧しいご家庭のお子さん達の集まりとお聞きしていたので、スポーツをするような格好で参加したところ、女の子たちの可愛い服装やアクセサリーでのおしゃれ等、女子力の高さに驚いたので、今回は、私もキチンとしたメイクと少々のアクセサリーを付けて行きました。
貧しい=不幸...という概念を持っている自分に驚いたものですが、彼らは、悲壮感が無く幸せそうに見えます。とてもステキな笑顔です。また、今回は、違った価値観を持つインド!を学べました。私の感覚として、
1、大きい子→私の感覚での幼稚なものを嫌がる。
2、リボン→女の子が喜ぶ。
3、男の子→ピンク系よりブルー系を好む
というふうに思い込んでいましたが、少なくとも、ドミニカン・シスターズに集う子供たちはそうではないということです 。日本や欧米の子供達は、子供っぽく見られたり扱われるのを嫌がる子が多いようですが、国によって大きく違うものなのですね。
ドミニカン・シスターズからの急な訪問要請に、ご多忙な美穂さんが材料の準備をして下さり、制作アイディアまで出して下さって、子供たちに大喜びされつつ無事に終了できました。時間に余裕のある自分が何もできず、大したアイディアも出せなかったことが大反省点です。もう少し感性を磨いておかねばと思います。
普段の生活の中では、大勢の子供達と接する機会がないので、彼らのパワーに圧倒されそうになることもありますが、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。有難うございました。
【感想13】
・勝手の分かっているドミニカン、個人的には確か3回目。顔を覚えている子どももいたりして、愛着がわく。何より、シスターから「来てほしい」と毎回声がかかるのは、継続的に訪問しているからこそであり、双方にとってメリットの大きい貴重な機会で誇るべきものだと思う。
・前日の下準備を美穂さんが一手に引き受けてくれた。これ無しには始まらないというくらい、準備が大切なのでとても助かった。塗り絵の絵柄も良かったと思う。2~3名でチームを組んだのも成功。
・12人くらいの子どもとの塗り絵を2人で担当。30分以上も集中して塗る子どもたちがかわいい。いい色だね、きれいだね、と少し褒めるだけで大いに盛り上がり、もっと頑張る姿には心が洗われる。仕上がりのスピードに差があるが、ゆっくりの子も焦らず仕上げていた。早く終わった子は自分から余白に絵を描いたりして、じっくり取り組んでおり感心した。
・マーカー(スケッチペン)は人気があるが、広範囲を塗るのでインクがすぐに枯渇。細かい絵の上級生限定にすべきかも。子どもの年齢は毎回混合なので、現場で大きい子だけに一定の道具を渡すことは考えにくい。
・最後のお茶の時間に「道具係」を専属で設けてはどうかという声が上がった。いいアイデアだと思う。
・後半、他のチームの様子を見て声をかける余裕があった。今まで美穂さんがいつも巡回と写真撮影をして下さっているが、巡回要員を増やしても良いかも。片づけ開始など、即座に対応しやすいし、子どもだけで固まっているところに入って声をかけると歓迎されて盛り上がる。
・総じて、子ども達・MCメンバー・シスターのそれぞれが満足した良い時間だったと思う。