前回のレポート以来、あっという間に10日ほどがたちました。
マルハンさんちの庭が「完全封鎖」されたことで、NORAは今のところ、外出をしなくなりました。しかし、超絶なジャンプ力を持つ近所の黄土色の猫が、毎晩のようにやってきます。彼は、屋根の上に飛び乗ることができるので、やすやすと柵も超えて行き来できるのです。
全然、「完全封鎖」じゃありませんね。あは!
このごろ、NORAとROCKYは、夜、開け放されたサンルームと庭で過ごします。ですので、サンルームにある餌の残りを、黄土色は狙っているんです。黄土色がやってくるときに、NORAが「ギャオ〜!」と叫ぶこともありますし、どこかで寝ていることもあります。みほさんは、もう夜は餌を放置せずに、朝だけ与えることにしなければ、と思っているところです。
一時はROCKYに嫌悪感を示していたNORAですが、このごろは、ずいぶんと仲良しです。
気まぐれな、乙女心、のようです。
追っかけっこや取っ組み合いも、「遊んでいる」という感じなので、みほさんもまるおさんも、少し安心しています。
けれど、ROCKYも生後7カ月。ドクターの言っていた「去勢手術に適切な時期」となりました。いろいろと悩ましい問題ではありますが、また近々、病院に連れて行かねばなりません。
こうしてみると、NORAもROCKYも同じくらいの大きさに見えますが、今はもう、断然、ROCKYの方が重いんですよ。それに、毛の感触も違うそうです。
NORAは、ふわふわと柔らかくて軽い一方、ROCKYは、ごわごわ、しっかりとしているのだとか。オスとメスとでは、ずいぶんと違うんですね。
最近、ROCKYは、「むさいオヤジ」みたいな表情をするようになったと、みほさんはお嘆きです。
つい数カ月前までは、こんなにも小さくて、かわいらしい子猫だったのに……。
みほさんがお仕事をしていると、なんとなく、邪魔をしたりします。
そういえば、この間、面白いことがありました。みほさんが資料を印刷していたときのことです。
NORAは今まで、プリンタが作動している様子を見たことがありませんでしたので、紙が出て来る様子を見て驚愕し、椅子に飛び乗って観察しはじめました。
あれ、もう紙は出て来ないようです。印刷が終わった後も、プリンタの周辺を確認して調査を続けていましたが、結局、なにがなんだかよくわからなかったようです。
ともあれプリンタは、NORAにとっては「要注意」な存在となったようです。
相変わらず、寝起きは無防備な表情のNORA。耳が、ひっくり返ってますよ〜!
まるおさんが体調不良でお昼寝していたとき、気がつけば、NORAとROCKYも、まるおさんと一緒に、ベッドの上で寝ていました。目を覚ましたNORAが、ROCKYの毛繕いをしてやっています。
どたばたと落ち着きがないけれど、NORAがROCKYにイライラして、ストレスを溜めなければ、これはこれでいいのではないか、とみほさんは思います。
なにしろまだ1年ほどの猫らとの生活。20年近く一緒にいる人間のことでさえ、よくわからないのに、異なる種であるところの猫のことなど、一朝一夕にわかるものではない。と、みほさんは言っています。
ちょっとした、一時的な現象で一喜一憂するのではなく「様子見」も大切なのだということを、今、学んでいるところだそうです。
NORAもROCKYも、まだまだ子供。これから先、どのような変化が起こるかわかりません。人間は、冷静に状況をみながら、猫らと付き合わねばならないようです。