というタイトルでレポートを書いてから、1カ月以上が経ってしまいました。みなさん、ごきげんよう。
うさぎのアリスです。
しかし実際には、マルハン夫妻が不在時じゃなくても、事件は起き続けているんですよ!
この1カ月の出来事といったらもう、たいへんでした。
アンモナイト一体化現象。などと言っているときは、本当に平和でした。
いろんな騒動がありましたので、その渦中でレポートをする気にならなかったんです。とにかくは、みほさんがひと段落してから、わたしも冷静に状況を整理しようと思いました。
そして今日は日曜日。ようやくひと段落と思いきや……。先ほどNORA姉さんが、脱走しました!
実は数日前から、マルハン家ではバルコニーの屋根の改修工事が行われていて、庭には資材などが積まれているのです。みほさんは猫らが逃げないよう注意を払っていたのですが、NORA姉さんは、みほさんが油断した隙を狙って、軽々と資材を飛び越え、屋根を伝って、お出かけしました。
お腹が空いたらまた、帰ってくるとは思いますが、家猫化の道は険しいです。怪我の多い半野良ライフを諦めて欲しいと願うのは、無理な相談かもしれません。
さて、いったいどこから書き始めればいいのでしょう。一旦、7月5日に遡りましょう。
みほさんが「Instagram」にちょこちょことレポートをしていますので、それを転載しつつ、まずはここ1カ月に起こった出来事をまとめてみます。
・7月5日はNORAさんが、マルハンさんちを住処に決めて3周年記念日でした。
・7月5日の夜、マルハンさんちの駐車場の一隅で出産していた野良猫のインヤンと4匹の子猫たちを、みほさんは一時保護しました。
・子猫を里親に渡し、インヤンの避妊手術が終わるまで、預かることにしました。
・猫らの保護は、長くても2週間程度と思っていたけれど、結果的に1カ月かかりました。
・子猫たちはとてもかわいかったけれど、困った事件も発生しました。
6月26日、年に一度、夜に咲く「月下美人」が、開花しました。お花が大好きなROCKYは、興味津々でお花に近づきます。このときはまだ、とても平和でした。
かつては半野良だったNORAだが、外出時の負傷が絶えず、昨年後半より「家猫化」している。しかし、庭から逃亡できないとなると、人間が玄関のドアを開けた隙を狙って、たまに脱走する。我が家の玄関、敷居がなくて、あまりにもオープン。ゆえに足元からスルリと出て行くのだ。
背の低い衝立が欲しいとネットで探すも、大きなものしか見つからず……。と、なぜか木材セット商品を発見。いい感じの寸法だったので、思わず購入、昨日は日曜大工に精を出した。といっても、ただ釘で打ち付けただけなのだが。思わずスノコを作りたくなる雰囲気だ。
簡易の衝立にはちょうどいい塩梅のものが出来上がった。一応、布を貼ってみた。玄関先に常設するには鬱陶しいが、ともあれ、人の出入りが多い時には役立ちそうである。それにしてもこの木材セット、わたし以外に誰か購入した人はいるのだろうか。いたとして、何を作ったのだろうか。甚だ疑問。
夫がかわいがっている野良猫のインヤンと4匹の仔猫を、諸事情につき一時保護。仔猫の貰い手は夫が調整ずみ。かわい過ぎて情が移りそうで助けて。
ちょうど1カ月前、我が家の駐車場で生まれたインヤンの4匹の子猫。危険だからと一時保護をしたのが木曜の夜。それからまだ数日しか経っていないのに、状況は一転二転。長くても3、4日と思っていたのだが、アルヴィンドが「せめて生後6週間は母乳を与えたほうがいい」だの、「固形食を食べられるようになるまでトレーニングすべき」だの、出張先からいろいろ、うるさい。
わずか数日だが、滋養のあるご飯を食べさせたら、インヤンはみるみる艶やかになり、子供達も元気が増してきた。こうなると、なるたけ元気にして引き渡したい。
金曜日にFacebookに動画を載せたところ、バンガロール在住の駐在員の方から連絡があり、1匹引き取りたいとのこと。今朝、ご夫婦でご来訪。しばらく猫らと遊び、迷った末に、一番好奇心の強い少年を選ばれた。お二人とも、猫経験は豊か。わたしよりも扱いは慣れていらっしゃる様子なので安心だ。大福と名付けられた彼。名付けられた最初の一匹。こうなると、猫に慣れていないアンソニーや夫のトレーナー、秘書らに託すのが心配になってくる。きちんと指南しなければ。
NORA姉さんが怒ることを懸念していたが、幸いサンルームにあまり近寄らなくなり、インヤンもまた、落ち着いている。さて今夜は夫が出張から帰宅する。どうなることやら。当面、わたしのFacebookは猫動画があふれることになると思う。どうぞ、やさしくスルーしてください。
悩殺! Killer! この子が里親決定の美少年。「伊藤家の大福」です。
いっそサンルームにラップトップを持ち込んで仕事をすべきか。猫部屋に入り浸って一日が終わりそうだ。月曜なのに。
空を飛ぶ猫。屋根に登ってみたはいいが、降りられなくなったRocky。お腹が空いて耐えかねて、ガゼボにジャンプ。躊躇しつつも柱伝いに無事着地。前脚がちょっとジーンとして一瞬硬直しているの図。
【5時間後の追記】今、しみじみと見るに、よく撮れてるな〜この写真。実は、屋根で吠えているROCKYは意識して撮影したのだが、ジャンプしている瞬間は「わ!」と思って、肉眼で見たので、撮れているとは思っていなかったのだ。写真を見たら、すごい一枚があったので、我がことながら驚いた次第。今日は、インヤンと4匹の子猫を病院に連れて行って、疲労困憊。これから遅い夕飯だ。
保護してちょうど1週間。やつれて弱っていた野良猫インヤンは、すっかり元気に美しくなった。子猫らは日曜、月曜で里親に引き渡し、インヤンは避妊手術のため断乳に入る。彼女は引き続き保護せねばならない事態。しかも一日数回、数分ずつ、胸をアイスパッドで冷やしてお乳を止めるよう獣医にいわれた。さもなくば手術に危険が伴うという。外にだせば、またすぐに妊娠するから、保護するしかない次第。やれやれ、なにやら、たいへんだ。
◎マルハン家の猫事情整理:備忘録◎
●6月11日:夫が餌をやっていた野良猫のインヤンが我が家の駐車場で4匹の子猫を出産。
・ドライヴァーのアンソニーが1匹を引き取ると宣言。
・残る3匹の引き取り先(夫の秘書、夫のトレーナー、隣人)の目星もつく。
●7月6日:子猫らが動き始めて危険なため、インヤンともに一時保護。後日、インヤンに避妊手術を受けさせる好機だと判断。
・子猫らのあまりのかわいさに、写真&動画を撮りまくり、SNSにアップ。
・黒白のタキシードキャット3匹はオス、サビ猫1匹はメスとみられる。
・積極的な順に、1号、2号、3号、4号と暫定的に命名。
・Facebookを見た日本人駐在員夫妻より1匹引き取りたいと打診。
●7月9日:伊藤夫妻来訪、1号の里親に。大福と命名される。しばらくは母乳が必要なので預かる。
●7月10日:子猫ら、活発に動きはじめる。
●7月11日:3号が積極的に手作りの餌を食べ始めた。
●7月12日:獣医へ。4匹とも虫下しを処方される。すでに子猫らは1カ月を過ぎているので、里親へ渡すよう言われる。餌はウェットフードを与え、インヤンは避妊手術の準備に向けて断乳すべしとのこと。
●7月13日:ドライヴァーのアンソニーの長女と次男が来訪。2号を引き取りたいとのこと。
・インヤンが少しずつ、子らに構う時間が減ってきた模様。自分でトイレを使える子猫らも出てきた。7月16日日曜日を、子猫らの引渡し日とする。
・ROCKYとJACKは子猫らを遠巻きに見つつ、インヤンとも交流を図るようになってきた。
・NORAは威嚇しかしない。そして1週間のうちに、やっちゃいけない場所で敢えての粗相3回。先が思いやられる。
●7月14日:4匹とも、子猫用のドライフード(ROYAL CANIN)をポリポリと食べ始める。
・里親になる予定だったトレーナーが、母親の了解を得られず辞退。また秘書がデング熱に罹患したということで、日曜日に引き取りに来られないという状況に。
★インヤンは7月25日以降、避妊手術を受けることになるため、それまでは母乳を断つべく1日に3回ほど、数分ずつ、腹部にアイスパットを当てて冷やす必要がある。
★秘書は3号をほしいとのことで、現在は4号の引き取り手が見つからず。タキシードキャットに比べると、見た目のかわいらしさが劣ることもあり、引き取り手が現れるか心配……。当面は我が家で様子を見る予定。
☆夫が7月25日から半月あまり英米出張につき、わたしはムンバイなど短期間の一人旅を予定していたのだが、このままでは決行できない。避妊手術、里親手配含め、今後10日以内にすべてが解決し、インヤンを再び野良に戻せるよう願う現在……。
子猫の引き取り第1弾は、アレキサンダー一家。ドライヴァーのアンソニーはたいへん重厚感ある苗字なのだ。
アンソニーよりも背が高い長女と次男。長男に至っては更に高く、190センチ以上あるかと思われる。さて、引き取られる2号は「トム」と命名された。
白黒3匹が餌を食べている間、離れた場所でポツンと座っていたサビ猫のサビーナ(坂田による安直な命名)に引き取り手がないと知ったアンソニー。
「見た目がよくないからと1匹だけ残されるのはかわいそうです。心が痛みます。我が家で引き取りましょうか? 妻は4匹引き取ってもいいと言っていたくらいですから……」
と、いう。子供たちも異論はなさそうだ。3年前には「悪魔よりも猫の方が恐ろしい」といっていたアンソニーの、猫に対する思い入れの変化におののきつつも、ありがたいことである。
子供達には、猫の生態や食事などライフスタイルに関する資料やワクチンや去勢手術の情報を印刷して渡す。「しっかりと目を通して、責任を持って飼ってね」と、どこまでも厳しい学校教師風の我。
心配していた母猫インヤンはといえば、今日の午後から何かを察知していた様子だった。2匹が去った後も、悠然として、変わらぬ様子である。10日前は、1匹の姿が見えなくなると、クローゼットの下などを確認して世話をしていたというのに。
昼間、たまたま2匹のツーショットを撮影していた。かわいい寝姿。
「小さいうちに母親と離れてかわいそう……」
アレキサンダー一家が去りしあと、サンルームに入り浸り、インヤンと2匹の子猫と戯れて、センチメンタルになっているわが夫。
一部始終を気配で察知し、ここ数日苛立っていたNORA姉さんの怒りがピークに達したのだろう。夫が書斎の棚に置いていた、先日のNYで買ったばかりのTUMIのバッグに放尿! バッグに尿をかけて、棚、床と全体に尿を広げる「小量にして最大の効果」を発揮できる、恐るべき作戦で挑んできた。
そのあとのすったもんだな地獄絵図は語るに情けなく。妻はといえば、何度も何度も何度もあっちこっちを拭いたり洗ったりで、すっかり手が荒れた。
疲れた。本当に、疲れた。
さて、今日は大福が引き取られてゆく。NORA姉さんの挙動に注意を払うべし!
子猫の引き取り第2弾にして最終。白黒男子の「大福」を引き取ってくれる予定だった伊藤家が来訪したのは午後3時。出張間際に10分ほど同席した我が夫、自己紹介もそこそこに、深刻な顔をして、二人に問いかける。
「もしも可能であれば、2匹一緒に、引き受けてはいただけないでしょうか? 2匹だと猫同士で寂しくないし、何より2匹は今、仲良しなんです……」と、滔々と語り始める。
伊藤家のご負担を増やしたくないと思う一方、ここまでくるともう、どれほど真剣に猫を欲しがっているのかわからない夫の秘書に託すより、安心できる家庭に託したい。秘書がデング熱罹患中で「いつ取りに行けるかわからない」という曖昧かつ、情熱のない反応であったのも、夫が伊藤夫妻に頼みたかった理由だろう。
奇しくも残っていた1匹は、最初、伊藤夫人が気に入っていた猫だった。夫妻もまた、2匹があまりにも仲良く遊ぶ様子に、一緒に連れて帰った方がいいと判断されたようで、めでたく2匹、引き取られていったのだった。
大福。そしてもう1匹は金時と命名された。坂田金時(金太郎の本名)に因んでの、伊藤氏の提案。思い返せば、我が父方の祖父は和菓子屋を経営していたことがあり、その店名が「坂田金時堂(さかたのきんときどう)」だったという。大福といい、金時といい、さりげなく、ご縁。もっといえば、わたしの母の旧姓は「伊藤」である。やはり、確かなるご縁か。
ともあれ。肩の荷が、降りた〜!! というわけで、先ほどからワインを飲みまくり、ほどよく酩酊状態。
昨夜のインヤンはクールだったが、今日はさすがに寂しいようで、わたしが部屋に行くと、ミャオミャオと鳴いてすりよってくる(涙)。約10日後の避妊手術に向けて、断乳のためにアイスパットを当てねばならぬが、それも辛く、今日のところは、軽く添えるに止める。
子猫にまみれた10日間。なんとも愛おしい、日々だった。ありがとうございました。
子猫らが巣立った翌朝は、母猫インヤンもお世話係のわたしも気分を入れ替え、次のステップ。
嫌がるだろうと懸念していたアイスパッド。むしろ心地いいようで、さほど抵抗することなく、じっとしている。
なんて賢い猫だろう。本当に、助かる。
これで順調に母乳が止まれば、10日後には手術を受けられることだろう。
さて、子猫まみれの日々に終止符。わたしも今週からは通常運転だ。滞っていた仕事を片付けよう!
マルハン家の猫騒動は継続中。2週間前に、「2、3日」のつもりで保護したインヤンと4匹の子猫。子猫らは無事に巣立っていったが、避妊手術の準備期間であるインヤンは、継続して我が家に滞在。その間にも、栄養が行き届き、ずいぶんと小綺麗になった。
サンルームに住まわせているものの、日中は何度か、庭に出したりする。NORAとは隔離しているが、当然、NORAは気配に気づく。日曜日に怒りがピークに達した彼女は、以降毎日、「わたしたちがとても困る場所」にあえて粗相をして、反発する。坂田はもはや、神経衰弱。
隠すよりもむしろ、オープンにすべきだと判断し、昨日は4匹全員を庭に放置。眺めるだけのブラザーズとは違い、威嚇にかかるNORA。しかし生まれてこのかた、野良道を極めてきたインヤンの度胸は大したもの。同じような柄の女同士の戦い。あと数日は熱いバトルが展開されるであろう、マルハン家の庭だ。嗚呼。
今朝は、ミューズ・クリエイションの活動の前に、ドリームキャッチャーのワークショップを体験。昨年、ミューズ・チャリティバザールに出店してくれたHappy Knotsの主宰者アンが企画してくれたもの。希望者が集まり、賑やかにカラフルに、楽しいひととき。
適当に色を選んだつもりが、出来上がってみれば、インドの国旗と日本の国旗が、混ざった色になっていた。
インド移住前、ワシントンDCからベイエリアまで、アメリカ大陸横断ドライヴをしたときに立ち寄った、モニュメント・ヴァレーを思い出す。そのときにネイティヴ・インディアンが売っていたドリームキャッチャーを買った。今でも、部屋に飾っている。
沈まぬ太陽を追いかけながら、まっすぐに伸びる一本の道を、西へ西へとただひたすらに、車を走らせた。あのひたすらなドライヴが、無性に懐かしい。
ちなみに今日のおやつはチョコレートブラウニー🍫の生クリーム添え。
***
飾っていたドリームキャッチャーに、ジャックがジャンプ! 思えば猫らの玩具にそっくりだ。しかも羽根はたっぷり。猫らの手の届かない(足の届かない)場所に飾らなければ、たちまちボロボロにされてしまう!!
マルハン家の猫騒動、収束には遠く。野良猫インヤンと4匹の子猫を「2、3日」のつもりで保護したのは7月5日。かれこれ20日も前のことだ。聖母感あふれるインヤンの育児っぷりに目頭を熱くしたのが、遠い昔のことのよう。
1週間前に4匹の子猫が巣立って以来、ケイオスに拍車がかかっている。まず、居候の存在に業を煮やしたNORAが、毎日、わたしたちが嫌がる場所、モノに向かって、ピンポイントで放尿するようになった。その場所の詳細をいちいち書くのも虚し。
その一方で、子供が巣立った数日後から、早くも発情の声を上げ始めたインヤン。ROCKYとJACKは喧嘩をする怖れがなかったので、インヤンと共に庭に出していたのだが、インヤンの発情の、すさまじい鳴き声に、最初のうちは驚愕していた。
徐々に距離を狭めてはいるものの、誘われていることを理解できないブラザーズ。ジャックはといえば、インヤンに近寄っては、前脚で「ペシッ」と叩いて逃げるを繰り返すなど、子供じみた行動をとるばかり。去勢された男子の哀しみを目の当たりにして、心が痛む。
男子を誘うインヤンの、横たわる姿はミル姉さん。もはや「インラン」と呼んでしまいそうだ。
数日前からは、もういっそ、NORAも庭に解放してインヤンと対面させた。互いに威嚇し合うものの、筋金入りの野良猫インヤンはそれなりの貫禄。負けてはいない。写真で見ると、同じ柄だけに仲良しそうに見えて微笑ましいくらいだ。
そして今日、獣医さんに回診に来てもらい、インヤンの様子を見てもらった。ドクターを怖がって逃げ回り、しまいにはサンルームで粗相するインヤン。もういや。ついでにNORAの、年に一度のワクチン接種もしてもらえたのは、一石二鳥ではあったが。
ともあれ明後日、避妊手術の運びとなった。しかし手術後1週間は、薬を与えつつ自宅で様子を見るよう言われ……。結局、野良に戻すにはまだ時間がかかりそうだ。
人の机を散らかして眠るブラザーズ。「もう、ほんとうに!」といいながら、微笑ましすぎて和む。
ついには明日、セクシーインヤン姉さんの避妊手術。先ほどドクターから、「明日の朝8時以降断食で5時に来てください」とリマインドの電話。なんという親切。こちらから電話するつもりだったのに。ともあれ、つつがなく明日が終えられますように!
インヤンと子猫らを保護して4週間。子猫らは無事に巣立ったが、その後も、インヤンは我が家で養生。ついには一昨日、避妊手術を終えた。なんといってもインヤンは筋金入りの野良。初日の夜は、包帯をズタズタにして傷口をなめていたので、翌朝再び病院へ。昨日からはカラーを施され、彼女も諦めたのか、おとなしくしている。見た目はとても痛々しいが、仕方ない。
腫れがひいたかどうかを見てもらうため、今朝もまた、病院へ。問題ないとのことで、4日後に再び病院へ。いやはや本当に、野良猫とはいえ、一旦、命あるものを引き受けたからには、責任を果たさねばならず。気持ちを入れすぎないようにしようと思っても、1か月近くも面倒を見ていれば、愛情もわいてくるというもの。この、厄介で愛すべき猫らに、翻弄されるばかり。
そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか、ROCKYの屈託ない姿に救われる。餌待ちの姿の愛らしさ。
みほさんのInstagram転載、終了。うさぎのアリスです。
あ〜、もう、転載するだけで、疲れましたよ!
1カ月、本当にたくさんいろいろ、ありました。他にもみほさんは、子猫らの写真や動画を山のように撮影しているのですけれど、それはもう、載せません。面倒くさいです。
だって、みほさんにとってはどれも捨て難い写真らしいですけど、わたしから見ると、どれも同じようなものなんですよね〜。
そうそう、大切なインヤンと4匹の子猫の後日談です。
まず、幸いにも2匹ずつ引き取られた子猫らは、それぞれのおうちで、ぐんぐん元気に育っているようです。
インヤンは、ずっといい母猫でしたが、手術のあと、ストレスが溜まっていたようで、病院へ連れて行く時なども扱いがたいへんでした。やはり、なんといっても、筋金入りの野良猫ですからね!
「2、3日後に解放して大丈夫だ」とドクターに言われときのことです。
みほさんは、インヤンに餌をやったあと、カラー(日本では通称「エリザベス」と呼ばれているそうです)をつけようとして、思い切り抵抗されてがぶりと手を噛まれました。傷はさほど深刻ではありませんでしたが、念のため、みほさんは「狂犬病予防注射」と「破傷風予防注射」を打ちに行きました。
実は、以前、インヤンが怪我をしたときに、まるおさんが病院へ連れて行ったのですが、そのときに狂犬病の注射を打ってもらったと言っていたので、みほさんは安心していたのです。ところが念のためにドクターに確認したら、それは別の注射だったんです。みほさん、超、憤慨していましたよ!
だって、狂犬病の注射は、決められた日程に従って、5回も打たなきゃならないんです!!
すでに3回打ち終わり、あと2回、打たなきゃいけないそうです。面倒くさいですね! まあ、打てばいいだけの話なんですけどね!
今回、みほさんちから徒歩圏内に、いいクリニックが見つかったので、みほさんは「不幸中の幸い」だと前向きに考えています。
というのも、そのドクターはすでに70代半ばらしいのですが、とてもきりりとしていて、的確なんですって。みほさんは注射を打ってもらう時に、いろいろと世間話をしたそうですよ!
1966年に医大を卒業して、その直後から、南インドに敷設された鉄道の工事現場の専属医として数年、働いていたそうです。苛酷な自然環境の中、線路を切り拓いていく工事は、本当にすさまじく危険が多くて、ほんの一瞬の油断が、大きな事故を招いていたそうです。
毎日、ジープで通勤するときにも、ほんの1センチずれただけで、崖下に転落する……という状況もあったのだといいます。
そういうスリリングなお話を、姿勢をきちんと伸ばして、淡々と、ドクターはお話されるのです。
みほさんはドクターのことがすっかり気に入ってしまい、他の患者さんが誰もいなくて、ドクターも暇そうなのをいいことに、いろいろとお話を聞いていましたよ。
そんなわけで、気がつけば、日曜日も夕暮れ時です。
NORA姉さん、暗くなる前に、帰ってきてほしいですね! それではみなさん、ごきげんよう!
NORA姉さん、暗くなりかけたころに、薄汚れて帰って来ました。久しぶりにご近所探検ができて、満足そうでした。