夏が終わり、雨が降り始めると、蚊が大量に発生します。この時期、デング熱を発症するリスクも高まります。
「デング熱」は他人事ではありません。
我々夫婦は、2015年に罹患しました。その年は、我が家界隈に「デング熱ウイルスを持つ蚊」が大量発生していたようで、ご近所さんも複数名、入院しました。
日本人とて、例外ではありません。ミューズ・クリエイションのメンバー始め、わたしが身近に知る限りでも軽く10名以上が罹患しています。
症状は、個々人によって異なります。飲んではいけない解熱剤を服用するなど、初期の対応を誤ったため、重篤な症状に陥った人もあれば、駐在生活中に2度も感染した人もいます。
その年、その年で、多い少ないの傾向はあるものの、ほぼ毎年、誰かがどこかで、患っているデング熱。防ぐ方法は「蚊に刺されないようにする」以外にありません。
とはいえ、蚊から完全に隔離されるのは難しいものです。日頃から体調管理を心がけ、万一、デング・ウイルスを持った蚊に刺されても発症しないだけの基礎的な免疫力を持っておくことが望まれます。
なお、わたしがデング熱を発症したのは、狂犬病注射を打った直後かつ、更年期障害で体調が悪い時期と重なりました。弱っているときほど、注意が必要だったと思われます。
【デング熱とは】
●ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症。4つの血清型(1 型、2 型、3 型、4 型)に分類され、たとえば1型にかかった場合1型に対しては終生免疫であるが、他の血清型に対しては感染の可能性がある。
●2度目以降の感染時には重症化する確率が高い。比較的軽症のデング熱と、血小板の輸血を必要とする重症型の「デング出血熱」とがある。
【デング熱の症状】
●感染から3〜7日後、突然の発熱で始まる。頭痛や眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。
●喉の痛みや咳など、風邪やインフルエンザに見られるような症状は、あらわれない。
●最初の発熱から2、3日後、発熱が一時期おさまるものの、再び熱が上がるケースがある。発症から3〜4日後より、身体にかゆみを伴う発疹が現れる。
●これらの症状は1週間程度で消失するが、その後、倦怠感が続いたり、髪が抜けたりなどの後遺症が続くこともある。
【デング熱のまぎらわしくて困る点】
●熱が出たからと、すぐ病院に行っても、診断できない。発熱から3、4日たたなければ、デング熱であるとの診断が下せない。
●自宅で水分補給をしつつ、様子を見るしかない。ただし、迂闊に市販の解熱剤を飲んではいけない。症状を悪化させるものがあるので、注意が必要(下記を参考に)。
【坂田がデング熱に罹った際に気づいたポイント】
*発熱した当初は、まさかデング熱だとは思わなかったが、薬を飲まなかったこと、ココナツウォーターやエレクトラルなど、大量の水分を摂取していたことが、軽症の理由のひとつかもしれない。
*デング熱は、風邪やインフルエンザとは異なり、咳や喉の痛み、下痢などの症状がない。つまり、高熱が数日続いているにもかかわらず、喉の痛みや咳、鼻水などがない場合、デング熱の可能性あり。
*アスピリンや日本のロキソニンに含まれる解熱剤の成分は、デング熱の症状を悪化させるので要注意。
*高熱が出た際は、最初の対応が重要。すぐに解熱剤を飲むのではなく、まずは大量の水分(ココナツウォーターやエレクトラル、新鮮な果汁など)を摂取して安静に。熱が2、3日以上続く場合は、病院へ。食欲がなくても、滋養のあるチキンスープ、バナナやリンゴなどの果実、ヨーグルトなどを食べて体力が落ちるのを防ぐ。
*デング熱は数日発熱が続いたあと、一旦、平熱に戻る時間帯がある。治ったと油断させておいて再び発熱するのが紛らわしい。
*デング熱を発症すると、血小板の数値が下がる。血小板数値は平常が13万から35万程度。10万以下になると血が止まりにくくなる。5万を切ると自然に鼻血が出たり皮下出血が始まって紫色の斑点が出たりする。3万以下では腸内出血や血尿、2万以下になると生命も危険になることから、輸血が施される場合もあるという。坂田は5.5万程度でとどまった。
*血小板の数値を上げるらしいとドクターに教わったものは、キウイ、ザクロ、パパイヤの葉のジュース。最近ではパパイヤの葉のサプリメントも販売されている。
◎インド生活10年目。デング熱発症と入院の記録【軽症編】 (←CLICK!)
2005年5月、坂田がデング熱で入院した際の記録。デング熱とは関係のない記録も盛り込まれており冗長ではあるが、具体的な疾患の経緯を記録しているので、参考になる点は多いかと思う。ぜひご一読を。
◎デング熱から身を守れ! 蚊よけスプレー&クリーム (←CLICK!)
各ブランドから、蚊よけスプレーが販売されている。以下の記事を参考に。
※一番上の写真は、マルハン宅の庭の一隅に植えられているパパイヤの木。実がなるほど育ってはいないが、葉っぱは大きい。万一、デング熱に罹患した際には、ご一報ください。おわけします。
【デング熱に罹患した際に役立つアーユルヴェーダ情報など】
◉Ayurvedic perspective of Dengue Fever
➡︎https://www.nhp.gov.in/ayurvedic-perspective-of-dengue-fever_mtl
◉NOW TREAT DENGUE WITH AYURVEDA
➡︎http://www.keralaayurvedpune.com/NOW-TREAT-DENGUE-WITH-AYURVEDA.html
◉Caricin Tablet/パパイヤの葉っぱ成分を濃縮したアーユルヴェーダの薬
➡︎https://www.keralaayurveda.biz/product/caricin-tablet