日曜の今日もまた、買い物である。米国ならば、BED BATH AND BEYONDあたりにいけば、すべてが一気にすみそうな買い物だが、昨日今日と、丸二日かけても終わりそうにない。でも、「便利=楽しい」「不便=楽しくない」というわけではない。不便だし、労力も費やすが、しかしこうしてあちこちに出かけ、いろいろな人と言葉をやりとりしながら、一つ一つを整えていくのは興味深い体験である。たいへんだけどね。
さて、朝食をすませたあと、昼近くにホテルを出る。ホテルのタクシーは高いので(すでに書いたか)、一般のタクシー会社を頼んでいるのだが、日によってドライヴァーが異なる。ほとんど英語が通じず、ゼスチャーと大声とで交流するしかない人、商売熱心で土産物店に連れて行こうとする人(コミッションがもらえる)、常時仏頂面でやる気と笑顔がまったくない人、奇天烈な発言を連発し「この人大丈夫?」ってな人など、あくの強い面々が多い。
「ああ、もう、自分で運転したい!」
と思いつつも、物理的には無理な話。そんな彼らとやり合いながら、助けを借りながら、今日もまた行くのである。さて、今日の目的地はコマーシャル・ストリート。この間訪れた店でカーテン生地の最終決定をし、それから、早急に必要な「枕」を買うのが目的。ほかにもこまごましたものは山と必要だけれど、ともかくは最低限「住める」ためのものをそろえる。
2週間後にはカリフォルニアから30箱ほどの荷物が届く。ワシントンDCのストレージルームには50箱近い荷物が眠っていて、それも近々輸送の手配をせねばならない。ストレージルームの荷物の中に、いったい何が入っているのか、半年以上も過ぎた今となってはよくわからない。結局、物なんて、あってもなくてもいいようなものばかりなのよね。
そんなわけで、やがては「こまごまとしたもの」が到着するはずだから、余計な物はできるだけ買わずにいようと思う。
まずはコマーシャルストリートの近くにあるサフィナプラザへ。庶民的ショッピングモールだ。掘り出し物的商品を発掘できる。ここで急場凌ぎのグラス類を購入。
サフィナプラザの一画で「チャパティ製造機」のデモンストレーションをやっていた。ネクタイ姿の販売員が、生地をこねこね。「ポテト入りも一瞬で焼けますよ」と、鉄板に載せてパタンとはさみ、開いたらもう、焼け上がっている! 「オイル不要ですからカロリーも抑えられて、健康にいいですよ!」 「メキシカン(トルティーヤ)も作れます!」 あまりの手早さに見惚れる。買おうかな〜。でも、来月にはニューデリーから使用人(掃除と料理担当)が来ることになってるし、彼の哲学に反するかもしれんしね。様子を見ようと、ひとまずは去る。ちなみに40ドル程度。高すぎ?
左はサフィナプラザの庶民派リネン店にて。このベッドカバー、デザインがちょいと微妙ではあるけれど、1枚10ドル程度。安いのね〜。一応しっかりとしたコットン製。クッションとのコーディネーションなど見せ方によってはゴージャスに見える。買わなかったけど。右はコマーシャル・ストリート周辺。ここで枕を物色するが、望む物がなく、さまよい歩く。
●枕は引っ越し荷物と一緒に、現在、太平洋上だかどこだかを航行中のはず。届くまでの数週間とはいえ、枕は大切。低めのものがいいのだが、どれもこれも中身がパンパンに詰まった大きなものばかり。何軒かを巡ってようやく、低めを見つけた。この紫の袋入り。やばい感じね。
●そしてカーテンショップへ。リヴィングルーム用、ベッドルーム3室用、計4種類を選ぶ。上の写真が最終決定分。母の部屋にはやさしいオレンジ系を選んだが、念のため携帯から日本に電話をして確認。意見の一致をみたため購入決定。もう一つのベッドルームはロメイシュとウマ用。二人はグリーン系が好きなので、グリーンの生地を見比べる。リヴィングルームはなぜだがピンク。最近はピンクが好きなのだ。写真だと今ひとつ色がよく出ておらず、赤みがきついけれど、実際は適度に光沢のあるきれいな淡いピンクなのだ。わたしたちのベッドルームはゴールド系。タッセルもお揃いで購入。月曜日、採寸に来てもらい、木曜日に仕上がりお届けの予定。